まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

台東の建築めぐり (台湾)

2014-07-15 23:55:16 | 建物・まちなみ
台湾続き

廃線跡サイクリングの帰りはもう知った道。しかし雨はまだ降っている。傘を持つ腕と肩が疲れた。。。。

さっきの車両基地跡のような所に差し掛かったら、自転車の休憩所みたいなことが書いてある。入っていいの?


怒られはしないかと半信半疑のまま、ゆるゆると場内へ入ると、、、うわぁ、すごい!
「萬富倉庫」と書かれた建物の一角にかわいい機関車が置かれていた。。


場内を横断するレールが残り、貨車が展示されている。


奥には工場と倉庫、事務所、ホッパーもある。




ここは台糖の工場だったらしい。橋頭のようなさとうきび列車が各地から集まってくるような感じはなく、
最終製品を袋詰めしたり検査する場所だったのではと想像する。


お店があるらしかったが、雨もひどいし時間もないので中には入らず、景色だけ楽しむ。
しかし帰ってから調べてみるとなかなか雰囲気のいいカフェだったようで、雨にも関わらず
おしゃれなカップルが車で乗り付けていたわけだ。


車道に面した方がおもてであり、ここもまた観光スポットして整備しつつあるようだ。


台湾では古い工場や鉄道が文字通り「遺産」と考えられ、宝石の原石を磨くように
大事に扱われ活かされていると感じる。


台東のまちなかに戻ってきた。わずかな情報を手がかりにして、台東のまちめぐりをする。

旅に出る前にネットで調べていたが、台東は台湾の他のまちよりも、日本統治時代の建築や遺物が
少ない気がする。台湾島は東側に峻険な山脈が切り立ち西側に平野が広がった形状をしている。
中央山脈によって地理的に隔離された東海岸地域は、昔から外部の干渉を受けにくかったのだろう。
日本による統治も難航したようで、その分開発も遅れたのに違いない。

しばらく北東方面へ走ると見えてきた、宝町芸文中心。


ここは日治時代の木造家屋が建ち並ぶエリアで、花蓮宜蘭などと同じようにそのうちの何軒かを
きれいに改修(建て直し)して観光施設として活用しているのだ。
一番大きな家は市長の住居だったようだ。


このエリアの家は全体的に庭がゆったりしており、元は日本人の役人が住んでいたのだろう。
改修されておらずそのままの建物も数軒あり、かなり老朽化しているが、若い人が何かの
拠点として使っているらしいところもあった。




このあと宿のある中心部へ向かいながら自転車でフラフラとまちを見て行く。
ちょっと洋風な中華会館台東分社。


ところで台東旧駅から先、線路は港の方まで伸びていたと見え、道路がカーブを描いている。
沿線は鐡花街という名の街であり、この近くにも宝町と同じような木造家屋が残るエリアが何ヶ所かあった。


鐡花街の歩道にあったレールのオブジェ。


海老蒸し餃子を食べ、山盛りのフルーツが並ぶ夜市を楽しみ、ワンタン麺で夜ごはん。


雨の中半日自転車をこぎ、歩き、傘をさし続け、全身疲れてマッサージを受けたいと探し回ったのだが、
マッサージ屋が全くない!観光客向けの街じゃないからだろうか。1軒ぐらいあってもいいのに~~
仕方なく宿で湯船にお湯をはり、だら~~っと脱力。ふぅ~

翌日の天候が気になってテレビをつけても、リアルタイムの情報が全く入らず、やきもき。。。

続く

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