まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

旅館くらしきと、えびす湯

2020-08-17 23:52:33 | 温泉・お風呂屋
倉敷の続き。

古い廃銭湯の現存を確認したあと、裏手の道を歩いていると「旅館くらしき」の入口があった。
お庭の中を石畳のアプローチがのび、建物の入口はちょっと洋風な邸宅のよう。敷地内に蔵もある。
表にメニューが出ていた。ここでお茶ができるのか、入ろ!!


低い擁壁に白鳥のレリーフが。




真鍮の引き手も古くて素敵だな。


うわぁ、いいなぁ。
入口を入ったところのスペースが古い感じを残し、その奥の客席はちょっと和風モダンな感じに改装済み。


しばし涼しいところでお庭を眺めながら、ケーキと紅茶を頂く。
ランチもやっているらしく、法事や集まりに上座敷も借りられるようだ。


客室はパンフレットの写真を見ると和風モダンな感じだが、邸宅の部屋を割り当ててあるようで、それぞれ間取りや
広さが全然違い、中にはメゾネットの部屋や、屋根裏部屋のような部屋もあったりして面白い。一回泊まってみたいなぁ~~


休憩した後は、東町の方へ歩く。もともと島だったという鶴形山の山すそをぐるっと回りこむように伸びる本町通は
かつては商店が軒を連ね賑やかな商店街だったのだろうが、倉敷川あたりよりも静かで落ち着いた雰囲気で、
商店建築をセンスよくリノベーションした大人なお店がぽつぽつと点在する。


前も目を留めていた洋館付住宅。


ちょっと修景されすぎている感もあるが・・・(苦笑)


途中には鶴形山の山頂にある阿智神社へ上る古い石段があったり。


自然の岩が露出した上に祠があってご神木が祀られていたり、鶴型山の麓に石垣が組まれていたりと、
心惹かれる風景があちこちに。


飾らない、民間信仰の現場。イノセントな美しさ。




東町にある市の重要文化財、楠戸家の前まで来たがもう時間が遅く閉まっていた。。残念。また次回に。




雨がポツポツ降ってきたしもう駅へ向かおうと本町通を引き返す。
こちら、国の重要文化財の井上家住宅は大規模な保存修理工事の真っ最中。令和4年ごろまでかかるようだ。
完成して一般公開となるならうれしいな。


施工は藤木工務店。そこに掲示されていた看板によると、同社は1920(大正9)年に創業以来、
日本銀行岡山支店、第一合同銀行倉敷支店、有隣荘、大原美術館・・・そして倉紡中央病院、アイビースクエア、
倉敷国際ホテル・・・などなど、倉敷のそうそうたる名建築の数々を施工し、倉敷のまちと共に歩んできたらしい。
へぇ~~そうなのか!


美観地区を後にして駅へ向かう途中に、ふと思い出して道を逸れ、えびす湯を見に行ってみる。
2年ほど前に仕事で何度か倉敷へ来たときに、えびす湯は「当分の間休業致します」との張り紙が貼られていて
このまま廃業してしまうのかも・・・と思っていたのだ。
・・・ところが!暖簾が出ているじゃないの!!復活したのか!


今帰れば電車の乗り継ぎがベストなのだが(苦笑)、、、これは入らずには帰れないだろう~~~
即決して暖簾をくぐる。


ずっと昔一度入ったことがあったかもしれないがもう忘れた。。。
漢数字が大きく墨書きされた古い板戸のロッカーがレトロ。おばちゃんは気さくで明るく、ロッカーの写真の撮影も
快諾してくれたが、浴室はお客がいたので撮れていない。


汗を流してさっぱり~~~
あぁ、休業から復活を遂げたえびす湯、これからも長いこと続きますように!と祈りながら、帰途についた。


おわり。

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