朝日岳先の急坂を下りてからは、針葉樹林帯の中をゆるゆるとアップダウンして行きます。
この辺りの山の様子も北八ヶ岳になんか似てるなー
◆鉄山-展望のないピーク◆
9:00 鉄山 【5分休憩】
朽ちた看板のある狭い山頂。
ここで軽く糖分・水分補給の為に立ち止まっていて、ちょっとひどい目にあいました。
●羽虫軍団に追いかけられる樹林帯
今日の登山中、小さな羽虫がずっと顔の周りをプーンと飛び回っていたんですが、この場所で休んでる間にどこから集まってきたのやら、膨大な数になってしまったのです。
今まで、どの山でも体験したことのない虫軍団でした。
目の前が暗い。視界が遮られる…
ヒー
血を吸うでもなく、必ず頭の周りを集中的に飛び回ります。なんなんですかねあれ?
[追記:おそらくクロメマトイ。ブヨも混じっていたかも]
人間の吐く息とか、汗の匂いに集まってるのかな。ハエみたいな、透明の羽を持った小さな虫。
[追記:クロメマトイは人の瞳やカメラのレンズなどに反応して近寄るらしいけど匂いにも反応するかは未調査]
走って逃げて振り返ると、後ろから黒い虫の軍団が追いかけてくるのが肉眼でも分かりゾーっとしました。
ヒッチコックの世界です。 狙われてる…私狙われてます。虫に。キ ャ ー
↓こんな写真を撮ってる間も虫がワンワンすごいのです。
じっとしてると顔周りに集まってくるのでおちおち立ち止まってられません。 ついて来んな~っ!
◆賽ノ河原-樹林帯を抜け、岩ごろの稜線へ◆
9:35 賽ノ河原 手でブンブン、ストックでブンブン、タオルでブンブン、振り払いながらついに森林限界を超えました。
森の中より数は減ったみたいだけど、まだしつこく追いかけてくる虫どもから逃げながら、この風景の中を小走りで逃げてました。無駄な体力を消耗…
(↑…虫が写ってます…) 大きな岩が転がる所。懐かしいなぁ。初めて見た時はすごく驚いたっけ
虫騒ぎのせいで今ごろ気付いてしまいましたが、雲が増えて展望がきかなくなってきました。
◆五丈岩-山頂は雲海の上◆
9:55 山頂
(五丈岩)
【休憩2時間】
五丈岩の右遠方に見えているのが南アルプス。
このあとすぐに雲に隠れてしまいました。
登山道で眺めておいてよかった…
八ヶ岳は雲の海に溺れそうになりながらもかろうじて姿を留め、そこに頭を覗かせています。
雲のお風呂につかって『はぁ~ いい湯だなぁ』って言ってるみたいな富士山。
やがて雲に隠れてしまい、これきり会えなくなりました。早朝は雲海だった雲がのぼりはじめたんですね。
千代ノ吹上から続く尾根の右下に瑞牆山が見えるはずなんだけど…
この様子を見て、瑞牆山に登るのをやめて正解だと思いました。登っていたらきっと朝から曇り空の下で、山頂も真っ白で展望なんて望めなかっただろうなぁ…
うん、今日もいい選択ができた。ありがとう私。
おやっ 薄っすら瑞牆山が見えてきた?違うかな? 雲海の向こうには八ヶ岳。
こっち側の景色を眺めながらお昼を食べてぼやーんと休憩しました。
そうして2時間も経つ頃には、五丈岩もガスって見えにくくなってきました。
まだ正午前なのになぁ。
あ、そういえば例の羽虫ですが、休憩してる間に数が減って来ました。やっぱりジッとして汗も引いて呼吸の落ち着いた人より、動いて汗かいて息づかいの弾んだ人間を好むのかもしれない…。
それにしても、周りの登山者達もあちらこちらでこの羽虫に嘆きの声をあげてます。
こいつらめ、何の習性か写真を撮る時にレンズに群がるんですよ 食べるぞコラー
蚊取り線香とか効果あるのかな?今度から電池式携帯用虫除けも持ってこようかなぁ
11:55 下山開始
さっきまで雲に隠れて見えなかった小川山が姿を現してくれました。
右肩から裾にかけて広がる奇岩の数々が渋いなぁ…
小川山はコースが長く、山頂は展望無し、という情報ですが、道の途中で瑞牆山や金峰山がよく見える場所があるそうです。もっといろんな山を登り尽くし、展望を求めない熟練の域に達した頃に挑戦できたらいいなぁ
金峰山小屋が見えます。 確かテン場がないんですよね。あぁ非常に残念。
テント慣れするには丁度いい山なんだけど…。さて、サクサク下山しますよ
◆やっぱりバテた下山の登り返し◆
12:40 鉄山 朝日岳手前の急な登り返しはやっぱりバテました。私って本当に成長してるのかな~…二年経ってもあんまり変化ないような。
13:11 朝日岳【休憩15分】 汗だくになって登り切って、しばらくベンチで休憩…
13:50 朝日峠 → 14:20 大弛峠 登山口 下山完了
苔に見とれたりして、ちんたらしながら下山しました。
●花の少ない夏の金峰山●
----お花について----
7月中旬から下旬にかけてのこの期間、どんな山を選んでも大抵はお花がたくさん咲いてるだろうと思い込んでたんですが、
金峰山はとてもお花の少ない山でした。
初めて登った当時はまだ花に興味がなかったので、
あまり記憶がなかったのです。
今回はもっとたくさんの高山植物を期待してたので、少ーしさみしい気分でございました。
森林限界の稜線の尾根にも、全くお花が見られませんでした。
イワカガミくらい咲いてそうなのに、見当たらなかったなぁ
似たような植物が生えた山でも、お花の加減が全然違うから面白い。
計り知れないな~。 そこが山の魅力ですかな
コレは鼻血ものですわー
雲海も富士山も南アも八ツも・・・
私もこの山は登りたくて狙ってるのですが
なかなか行けず・・・ 紅葉の時期もよさそうですね。
それにしてもプカプカさん 夏山満喫してますね~
夏山満喫してるように見えますか~。これでも8月は一回しか登りに行けなかったんですよ。予定では3回登るつもりだったので満喫できずに終わった心境です。
金峰山の山肌の写真をご覧下さい。全体的にほぼ針葉樹で占められてます。秋の紅葉は極一部の山中の広葉樹がちょっぴり色づく程度ではないかなー?あまり期待できそうもないという印象でした。(真っ赤ムハムハ派)
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僕は、剱岳に登ってきましたが、山頂では真っ白で視界ゼロでした。クサリ場が多くて楽しめましたが。花をゆっくり見る暇がありませんでした。
オヤマリンドウは見ましたよ。
アブに襲われたことがありますが、いやですね。まるでアブ軍団です。車が真っ黒になっていました。(怖)今回は、テン場がなくて残念でした。次回を楽しみにしています。
私も8月はあまり山に行けず、この連休でほぼ1ヶ月ぶりに山に入りましたが、展望には恵まれませんでした。
でもブナ林にガスが掛かり幻想的でこんなのもいいかなと思ってましたが、このレポの空の色を見ると晴れが一番ですね。
アブって一見ハチみたいに見えて「プーン」って音立てて顔の前に滞空するやつですか?
車が真っ黒っ!?(ゾー)サイコですね…
テントデビューは未だ計画ばかりで流されていますが、秋には実行できそうです~
何とか雲上に出れたので青空を望むことはできたんですが、展望はダメでした。
確かに晴れた青空が一番ですが、ガスのおかげで幻想的な眺めに出会うこともありますよね
諦めずに大弛まで行って良かったですね。(ほんと
いつ見てもくっきりすっきりの素晴らしい写真。(惚れ惚れ
この界隈は私もよく行くところです。特に金峰はよく行きますね。コケモモの食べ頃(食べてはいけない・キバナシャクナゲの開花時期・真夏・真冬では無いですが雪の降る中・林道開通後直ぐなど登っていますょ。
冬季は12月からは林道が閉まりますので里宮平からになりますが残雪期の八ヶ岳など素晴らしいと思います。私もこの冬(3~4月)に小屋泊まりで行ってみようかな?。
きんぷとか国師岳の花っていうとやっぱりシャクナゲ類だけなんですかね…5・6月頃も花はシャクナゲ以外ほとんど少ない様子でしたか?
冠雪の頃に金峰山に登ったら、どれほどの美しい眺めを楽しめるんでしょうねぇ
でもさすがに大弛峠までの道はふさがってしまいますよね。