星の上の馬鹿者

これは放浪記です。いろんなところに行っています。

執筆と与論に欠けているピース

2022-09-16 23:24:05 | 日記

9月16日

 

ここに文章を書きに来ているということは、自分の中では、ある意味逃げのような状態だったりします。

というのも、自分は今執筆中の小説があるのですが、それの最終段階にまで来たにもかかわらず、書くことが思い浮かばなくて、ずっと放置をしているのです。

そして、何か書こう、何か書こう、と思い悩んだ挙句、このブログにたどり着いて、何も思い浮かばないままこれを書いているのです。

しかし、不思議なもので、その小説を書いている間は、ほとんど詰まることもなく、至って潤滑に文章を書き続けていたはずなのに、ある瞬間にぴたりと止まってしまったわけです。

きっと自分の頭に何か欠けているものが埋められなくて、今の小説は最後のピースを嵌められないのだと思います。

自分はどうにかしてそのピースを嵌めてしまいたい。しかしそれをどこに探したって、見つかりっこないわけでして、こうやって、日記でも書いていたら浮かび上がってこないかなと、そんなこんなで書いている文章です。

そんな文章でも、こうしてブログにして、人の目に晒してしまいたいと願うのは、それもまた自分の中にある不思議なのですが、人に向けて行うものごとと、自分の中で閉じ込めてしまうものごとでは、大きな隔たりがあると感じています。

それはエンターテイメントの世界のものと、ひとり遊びの世界のものに分類され、しかしどちらに甲乙つけられるものでもない。

自分は小説が書けないことはとりあえず置いといて、世界に放ちたい何かしらのエネルギーを携えているようでして、それが溜まってきたからには、いくらかして形にしてやりたいわけであります。

その結論が小説であればどれだけいいことかと希望を持ってしても、書けないものは書けないものですから、ならばせめて形として表したいのが、この日記としての結論なのでしょう。

そんなパワーを持て余している昨今です。私は鹿児島県の与論島のホテルで、先週ほどから住み込みの仕事をしているのですが、人見知りの自分としては、まだ自分を解放しかねる歯止めのようなものがかかっています。

それもしばらくすれば外れてくるのでしょうが、今は自然に風化していくのを待つばかりで、この解放的な南国のビーチで、どこか鬱屈した毎日を送っているのです。

こんなに優しい人たちに囲まれて、穏やかな自然に囲まれても、自分はまだ閉じこまったままなのです。

まあどこでも自分はこんな感じですよ。ハウステンボスでも、皆生温泉でも、完全に馴染めるまで一ヶ月くらいかかった気がしますし、ここでも変わらないのだと思います。

小説も同じように、そのうち馴染めるかなとぼんやり待っているような簡単な感じで、知らぬ間に書き終わればいいのですが、はてさてどうでしょうか。

 


限界はない

2022-09-15 21:58:49 | 日記

9月15日

文章を書き続けることに、限界はありません。

ふとそう思った理由は、私がどこかしらで限界というものに意識を働きかけているからなのでしょう。限界というものにたどり着いてしまって、それがまやかしではなく本当の限界であるのならば、全てやりきったという気持ちに慰められて、そして満足して眠ることができるのです。

それが望みというわけではありませんが、少しの希望として、その影を追うことを求めています。私は常に悩まされて、自分の不甲斐なさや歯痒さに失望を禁じ得ないのです。それが慰められるその時を、毎日夢見ています。そんな情けなさで生きています。

今住んでいる鹿児島県最南端の与論島では、そんな気持ちも浮き彫りになります。静かなビーチの波の音がかすかに聞こえてくる、ペンションの一室でこれを書いています。たった一人で時を過ごしていくには、やけに静かで、そして何もない。外はすでに暗闇に包まれて、散歩に行くことさえも躊躇われるほどに真っ暗です。

佐世保で暮らしていた時のことをつい比較してしまいます。以前暮らしていた佐世保では徒歩圏内にコンビニがあったり、駅があったり寮では学生や外国人の留学生が屯していたり、そして職場のハウステンボスでは、日々賑やかな街並みが広がっていたりと、心細くなることが極度に少なかったのです。

一人で暮らしていたのは今と変わらず同じでしたが、やはり自分は賑わいを求めてしまうみたいです。ほとんど雑音のような形でもいいから、人ごみが恋しくなったりする。せっかく穏やかな離島ライフが始まっているというのに、全くもって楽しんでいないのが悔やまれます。これもしばらく過ごしているうちに慣れてくるのでしょうか。

もうここにはローソンもスターバックスも佐世保バーガーも梅田駅もないものですから、早々に切り替えていきましょう。そう願って、眠りにつきます。

 


与論島での物足りなさ

2022-09-14 23:01:01 | 日記

与論島での生活が始まって数日が経った。

こちらでの仕事は以前のハウステンボスで経験したのと同様、客室清掃である。使用されたペンションの部屋をチームで回っていき、元の状態に清掃する。ハウステンボスでしていた業務とほとんど変わらないものであった。

ただこちら与論島の清掃の方が、1部屋を仕上げるのにも丁寧で、ちょくちょく休憩をしたり、雑談が飛び交ったりと、かなりゆるい。島の雰囲気がそのまま業務に反映されているようだ。

同じ清掃を担当をしている人は、ほとんどが高齢の女性たちで、あまりハードな動きもできないみたいだ。

ハウステンボスでは、スピーディにそつなくこなしていくことが求められていた。その時の具合に比べると、かなり物足りない気がしてくる。これもまた慣れてくるのだろうか。とても優しい人たちに囲まれての仕事なのに、なぜかどこかしらモヤモヤする。

おそらく、なのだが、私はホームシックのような心境になってしまったようだ。与論島では穏やかビーチや、優しい人たち、静かな夜と、都会で生きている人からすれば何もかもが羨ましくなるような、そんな環境に私はいる。しかし、それが今の私の心に安寧をもたらしてくれるものとして必ずしも当てはまるわけではないようで、私は心のどこかに、寂しさを感じている。

ハウステンボスでの、ハードでありながらも賑やかで、気兼ねもしない住環境が恋しくなったのだろうか。それとも大阪でのシェアハウス生活を懐かしく思うか。はたまた帰りたくないと頑なに決めていた京都の実家に、一時的にでも避難をしたいのだろうか。わからない。

その答えも自ずとわかってくるのだろうか。しばらくは仕事に専念して、与論島の生活そのものに、専念したい。

 


与論での生活の始まり

2022-09-10 22:44:47 | 日記

9月10日

 

 

今日の早朝、那覇港からフェリーに乗り、昼頃に無事与論島につきました。

与論島につく直前、フェリーの甲板上から見える風景で、少しずつ大きくなっていく島の影がありました。フェリーはまさしくその島の影に近づいていきます。

インターネットで検索した画像や、Google  mapで調べた時に膨らんでいた自分の中のイメージの与論島と比べて、現実の与論島は想像よりも大きく、島としてしっかりとその存在感を主張しているようでした。南国の小さな島ではありますが、1周するとハーフマラソンの距離を賄えるくらいのものですので、そう馬鹿にはできません。

フェリーの室内の窓からは、穏やかな海の広がる青々とした景色が見えるだけの平穏さですが、外に行くと突き進むフェリーを纏う海風に体をさらわれそうになり、手すりから海面を覗くと、巡り巡る海面がどこまでも深い圧力を保っており、吸い込まれそうな恐怖心が煽られていきます。

与論島に到着し、ホテルから手配されているマイクロバスに乗り、送迎してもらいます。オリエンテーションを受け、寮や食堂の案内、そして部屋について一息ついた後、ようやく一息ついた身となって、安堵しました。

明日から与論島での仕事が始まります。ここでの生活が、自分にとって幸福なものでありますように、そう願って、今日は寝ることにします。

 


沖縄滞在中

2022-09-09 17:05:19 | 日記

9月9日

日記の日にちが飛びました。

日が飛んだと言っても、こちらの日記を書いている中での話で、私の現実世界の方では無情にも日常が進んでいきます。

なので以前これを書いていたお盆の8月15日から日にちは大きく飛び、すでに季節は秋、場所は沖縄の那覇、とあるカプセルホテルのラウンジでこれを書いています。

すでに佐世保の寮からは退去しており、今は新しい拠点を目指している最中、本当は9月の3日には目的地まで着任しているはずだったのですが、台風のせいで飛行機やらフェリーが運行中止となり、予定から1週間ほども遅れていていまだに着任できていない始末であります。

佐世保を出た後、沖縄発のフェリーに乗るために、一度福岡に向かいました。長崎から飛行機で沖縄に行くよりも、福岡から出ている格安の便に乗った方が、安上がりで済むからです。

しかし福岡で2泊ほど滞在してる間に、すでに台風によりフェリーの運行が途絶えてしまい、そして飛行機に乗ることもできなくなりました。それにより、私は1週間もの間、福岡の博多近くのホテルを転々とする羽目になったのです。

その時ほど、私の心に不安定な心境を醸し出したものはありませんでした。鬱屈した心は、九州を通過する台風の前兆のじめじめとした空気感が表しているようで、先へ進むことのできない苛立ちが、日に日に募っていくのでした。

博多駅の周辺を観光しても、荒天や気持ちの沈み具合から、あまり気持ちの良いものではなく、時のほとんどをホテルのラウンジやスターバックスで過ごして、読書やら小説の執筆などをしていたのでした。

その活動もまた、前に進まない現状への八つ当たりのような具合でして、まともに身の入ったものではありません。今振り返って反省できることですが、別に台風はずっと発生するものではありませんので、別にのんびりしていたらよかったのです。

予定通りに行かないこと、途中で発生するトラブルなどは、今のような放浪生活にはつきものだと、自分の中に落とし込む必要があるようです。

そんな利口な心構えなんぞ、口にするなら簡単ですが、実際に取り組んでみることは桁違いに難度が上がります。ですので、いきなりやることはできないのは承知として、せめて、今回のようなことがあったと、これから先同じような壁に当たった時に、ふと思い出すことができたらと思います。

そして、明日はいよいよ那覇のフェリー乗り場から目的地へと出発する予定なのですが、雲行き怪しくも台風は明後日沖縄上陸という・・・、まあ大丈夫だとは思いますが・・・。