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アトピー性皮膚炎の発症に白血球が関与 京都大グループが解明
産経新聞 4月24日(水)11時14分配信
アトピー性皮膚炎が発症するメカニズムに、白血球の一種が大きく関与していることが、京都大大学院医学研究科の椛島健治准教授(皮膚科学)らのグループによる研究でわかった。英科学誌・ネイチャーコミュニケーションズ電子版に23日、掲載された。
椛島准教授は「アトピー性皮膚炎で苦しむ患者は多く、将来的には新しい効果的な治療法の開発につなげたい」としている。
椛島准教授らのグループは、通常のマウスと、「好塩基球(こうえんききゅう)」と呼ばれる白血球の一種がない特殊なマウスを使って実験。アトピー性皮膚炎を引き起こす薬品をそれぞれの皮膚に塗ったところ、好塩基球がないマウスはアトピー性皮膚炎をほとんど発症しなかった。
通常のマウスでは、好塩基球が別のリンパ球に作用してアレルギー症状を起こす物質を出させている可能性が高いという。薬剤や金属に対するアレルギーでも、同様のメカニズムが関係しているとみられる。
好塩基球は血液中にごくわずか存在するが、これまでほとんど性質がわかっていなかった。好塩基球の働きをコントロールすることで、アトピー性皮膚炎の発症を抑える薬の開発などが期待されるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130424-00000533-san-soci
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