軽くヤバイ?!30過ぎの合宿免許日記

13泊の最短コースで免許を取ろうと、30過ぎのオトコが悪戦苦闘してます。

7日目。折り返し。

2005-10-20 22:28:33 | Weblog
7時起床。外は霧。寒い。
いよいよ最初の関門、修了検定の日。
かるく朝ご飯を食べて、いつもより30分早く出発。

教習所に着いたとたん、ハイ、と1枚の図面を渡される。
きょうの検定のためのコース表だ。
前半は昨日までの難コース、後半はその前のコースって感じで
頭に入れようとすると、今までの記憶がごっちゃになってくる。
「…まあ、ここまで来たら普段通りやろう」
今さらジタバタしても仕方ないんで、開き直って臨もうと決める。

実技の前に、教室で説明を受ける。
「えー、脱輪したら必ずバックして戻ること。
 戻らず進んだら、即試験中止です。
 あと、ポールにちょっとでも触れたら、その時点で不合格…」
あ、きのう言われたことと一緒だ。
失敗しても、ちゃんと戻ってやり直せば、救いはある、ということらしい。
人轢いちゃったら、きちんと処理しなさい、ひき逃げは罪重いですよ、
ってのといっしょか?(え、違う?)

午前10時、試験開始。
乗るとこからチェックされるっていうんで、わざとらしく車の前方を
指差し確認しながら(笑)乗車。
隣には教官、そして後ろにもひとり検査員みたいな人が乗る。
後方確認をちゃんとしてるかチェックするために乗ったみたい。

スタート。まず外周を1周する。
きちんと直線ではスピードあげて、カーブではいつもより強めにブレーキ。
無難な立ち上がり。
と思いながら2周目、入りを間違え、「そっちじゃないよー」の声。
いかん、やっぱごっちゃになってる。
しかしコース間違いは減点にならないって聞いてたので、平然を装う(笑)。

問題のS字カーブ。
いつもよりぐっとスピードを落として、慎重に慎重に…。
ってやってたら、何のことなくあっさり通過。教官もうなずいてる。
「よしよし、ひとつクリア!」

あとは、もうひとつの難関、クランクカーブだ。
これも慎重に慎重に、ガマンしてガマンしてスピード落として通過。
ポールも微動だにしてない。
「よーし!これでなんとかなるな」

あとはコース通り走って、狭路に無事停車。
10分ほどであっさり終了。
…何も言われない。
「あれ、合格、とかいってくれないのかな?」
と思いつつ、待合室へ。


待つこと10分。
「仮免実習受けた方、学科試験ですので第2教室へどうぞー」
と事務の方の声。

実技不合格の人は学科試験にすすめない。ってことは…
あ、受かったのね。

なんともあっさりしたもんです。

学科試験も、昨日ちゃんと教本読んだおかげか、学生時代から得意な
一夜漬けの効果か(笑)、特に迷うことなく終了。
満点で無事仮免ゲットです!



7日目。折り返し。のつづき

2005-10-20 22:26:44 | Weblog
とれてみれば、「こんなもんかぁ」と思うけど、やっぱそれまでは
それなりに緊張するもんだよね。
「努力は、しすぎることはない。練習は、裏切らない」
野球部のとき、顧問の先生から言われた根性論を、久しぶりに思い出してみたり。



午後からは、初の路上。
教習所をでて、山へと一直線(笑) ほんと一直線。
とちゅう、松茸やぶどうがとれるなんとかロードってのを抜け、
山道を上って、下って。

「速度をキープしてな」といわれていたのに、下り道で「(スピード)あげ過ぎ!」
っていわれてメーター見たら、75km!
「やべえ、なんかでてきたら、確実に轢くな…」
前に路上でこの道を走った人から「動物でるよ」といわれてたので、ドキドキ。
(とちゅう、タヌキがひかれてました…かわいそう)
同じ速度で走り続けるのなんて、難しくないだろうと思ってたけど、
ほんとにまっすぐの道なんてないし、ずっと同じスピードってのもない。
今までは「ずっとスピードいっしょならラクチンでしょ」って思ってたけど、
そうするには微妙なアクセルやブレーキコントロールが必要なんだな、と。
何でも、経験しないでガタガタ言っちゃいけません。

教習所に戻ってから、「こっちおいで」と言われて、ある機械に乗る。
『シートベルト締めて」といわれて従うと、
「これで10km/hだから。いいか?」

がっしゃ~~~~ん!!!!!

衝突実験でした。

ぼく:「えっ、10km/hでこの衝撃ですか?」
教官:「んだ。おめえさっき何キロ出してた?」
ぼく:「え~、50…キロ?」
教官:「うそこけ! 70キロこえとったわ!(ばればれ)
    そしたら、衝撃は何倍だ?」
ぼく:「え~、速度の2倍だから…」
教官:「そう、49倍。 こなごなになって死んどるわな」
ぼく:「……」

皆さん、ほんと初心に戻って、安全運転、お願いします。

このあと、雪道なんかのシミュレーションを、ゲーセンにあるような機械で行い、
学科『交通事故の対処』を受ける。

ある若者が事故を起こし、相手の男性を死亡させてしまう。
保険に入ってなかったばっかりに、父親は金策に翻弄するが万策尽き、
最後には「家を売るしかない」。
泣き崩れる母。
見舞いにきた妹(高校生)に「母さんは?」と尋ねると「パートに行き始めたの」
あげくには「わたし、大学行くのあきらめて就職するの」ときたもんだ。
くっさ~いドラマではあったが、現実にこういうことあるんだろうな。

クルマを運転するのって、ほんとに「オトナ」じゃなきゃだめだよ。

18時から、きょう最後の路上実習。もちろんまっくら。
時間的には、帰宅ラッシュまっただ中。
交差点で右にカーブ切るのが、結構怖い。
対向車がびゅんびゅん来るので、ついつい左寄りに走ってしまう。
左は田んぼの路肩になってるとこが多いので、あぶない。
「もうちょい、真ん中走ってくれー。あぶないぞー」
と先生に何回も言われる。
が、基本的にはこの段階まで来ると、あまりどうこうしろとは言われない。
走ってる間、いろんな雑談をする。
米沢のことをいっぱい教えてもらった。
紅葉のこと、雪のこと、食べ物のこと。先生の失敗談も。


「…楽しいなー」

たった1週間前のこの時間、ぼくは落ち込みまくってた。
こんなにクルマを動かすのがむずかしいのかってガク然としてた。
憂鬱だった。
1週間後、こんな姿でいられるなんて夢にも思わなかった。
それもこれもみんな、合宿で毎日乗れるからだと思う。
通いで教習所に行く人で、途中で挫折しちゃった人を何人も知ってる。
実際ここでも、そういう人は多いみたい。
やっぱり、忘れないうちにどんどん吸収できる環境に飛び込んでよかった。
このワガママを許してくれた上司に感謝しなきゃ。
そんなことを思いながら、無事終了。

夕食は、仮免合格のごほうびに、スペシャルディナー!
(ていうのはウソだけど、たまたまきょうスペシャルデーだったのです)

わらじくらいの大きさの、米沢牛ステーキ!
おいしかったです、ごちそうさま。

PS
ここに励ましとか嫌がらせとか(笑)書いてくれてる方々、ほんとにありがとうございます。
修了検定終わって、ますます夜ヒマになりそうです。
どうか秋の夜長につきあってください!