“若者のフルーツ売り”とは、
最近インターネット上などで出没情報が頻出している謎のビジネスで、
いっぱいにフルーツを入れたカゴを抱えた若者(男女問わず)が
「売れ残ってしまったので1つ買ってくれませんか?」
「最近フルーツを食べていますか?」などと声をかけ、売り歩くのだ。
「すいませ~ん」「すいませ~ん」と再びフルーツ売りが寄ってきた。
「デパートであれば、4000円するマスカットですが、
今日は2000円です」とセールストークを始めたのだ。
「高いよ」と断ると、今度はみかんを取り出して、
「みかんは4個で1000円です」という。
2000円のマスカットか1000円のみかんか、
このどちらかを買ってくれないかと言う。
やりがい搾取のフルーツ売り
A子さんは、
アルバイト情報誌の「日給1万円」という広告を見て、
このフルーツ売りの会社B社(仮名)に応募したのだという。
・朝、B社に集合。全員揃うと朝礼が始まる。
・朝礼では全員で円陣を組み、笑顔でハイタッチ。
「今日もがんばって売ろう」と大声を出す。
・業者から安く買い叩いた売れ残りのフルーツを箱から開け、
腐ったものは捨て、売れそうなものだけカゴに入れる。
客に売る価格は、その場で本社が決める。
・リーダーを中心にグループになって、それぞれのグループで当日、
売りに行くエリアを決める。現地に着いたら、ひたすら売り続ける。
A子さんは、1日目はフルーツを40個売った。
すると、リーダーから「今日はがんばったね』と4000円を手渡された。
ボーナスかと思って喜んでいたが、それはその日の日当だったという。
つまり、「日給1万円」という広告はウソで、
完全出来高払いで、当日の売り上げ分に対して数千円が支払われるのみなのだ。
このB社、明らかに若者の労働を搾取する“労働マルチ”であり、
やりがい搾取の典型ではないか。
やりがい搾取とは、いろいろな仕掛けでやりがいを錯覚させることで
従業員を低賃金で働かせ、搾取するというものだ。
代わりがいくらでもいる若手からは、身体や精神が壊れるまで搾取する。
その舞台装置が、自己啓発的な笑顔の朝礼、
いつかは独立できるといった目標設定なのだ。
最近インターネット上などで出没情報が頻出している謎のビジネスで、
いっぱいにフルーツを入れたカゴを抱えた若者(男女問わず)が
「売れ残ってしまったので1つ買ってくれませんか?」
「最近フルーツを食べていますか?」などと声をかけ、売り歩くのだ。
「すいませ~ん」「すいませ~ん」と再びフルーツ売りが寄ってきた。
「デパートであれば、4000円するマスカットですが、
今日は2000円です」とセールストークを始めたのだ。
「高いよ」と断ると、今度はみかんを取り出して、
「みかんは4個で1000円です」という。
2000円のマスカットか1000円のみかんか、
このどちらかを買ってくれないかと言う。
やりがい搾取のフルーツ売り
A子さんは、
アルバイト情報誌の「日給1万円」という広告を見て、
このフルーツ売りの会社B社(仮名)に応募したのだという。
・朝、B社に集合。全員揃うと朝礼が始まる。
・朝礼では全員で円陣を組み、笑顔でハイタッチ。
「今日もがんばって売ろう」と大声を出す。
・業者から安く買い叩いた売れ残りのフルーツを箱から開け、
腐ったものは捨て、売れそうなものだけカゴに入れる。
客に売る価格は、その場で本社が決める。
・リーダーを中心にグループになって、それぞれのグループで当日、
売りに行くエリアを決める。現地に着いたら、ひたすら売り続ける。
A子さんは、1日目はフルーツを40個売った。
すると、リーダーから「今日はがんばったね』と4000円を手渡された。
ボーナスかと思って喜んでいたが、それはその日の日当だったという。
つまり、「日給1万円」という広告はウソで、
完全出来高払いで、当日の売り上げ分に対して数千円が支払われるのみなのだ。
このB社、明らかに若者の労働を搾取する“労働マルチ”であり、
やりがい搾取の典型ではないか。
やりがい搾取とは、いろいろな仕掛けでやりがいを錯覚させることで
従業員を低賃金で働かせ、搾取するというものだ。
代わりがいくらでもいる若手からは、身体や精神が壊れるまで搾取する。
その舞台装置が、自己啓発的な笑顔の朝礼、
いつかは独立できるといった目標設定なのだ。