テレビ番組表 パート 2
米国
印刷番組表
米国で最初に発行されたテレビ番組表ガイドは、1941 年 6 月にニューヨーク市のテレビ局 WNBT (現在は NBC が所有および運営する WNBC) によって発行されました。同局は、6 月 30 日から 7 月 5 日までの週の番組情報を含む「番組カード」を地元のテレビ所有者に郵送しました。番組カードにはガイドの下部に「意見カード」が添付されており、NBC は所有者に記入してネットワークに郵送するよう求めました。
最初の地元の「テレビガイドブック」は、1948 年に初めて発行されました。シカゴの Television Forecast、フィラデルフィアの Local Televiser、ニューヨーク市の TeleVision Guide です。Television Forecast は 1948 年 5 月 9 日に初めて新聞スタンドで販売され、継続して発行された最初のテレビ番組表雑誌でした。創設者の Les Viahon と他の 3 人のパートナーが、最初の資金調達ラウンドで各 250 ドルでこの事業に資金を提供しました。当初はノースウェスタン大学アボットホールの地下教室で『Television Forecast』を発行し、創刊号の綴じにはノースウェスタン大学の教授から借りたホッチキスを使った。1948年6月14日に初めて販売された『The TeleVision Guide』は、マクファデン出版とカウルズメディア社の発行部長リー・ワグナーによって創刊された。1940年代後半から1950年代前半にかけて、ワグナーはニューイングランドとボルチモア・ワシントン地域で『The TeleVision Guide』の地方版を発行し始めた。ノースアメリカン出版会社の共同創設者であるアーヴィン・ボロウスキーとアーサー・ボロウスキー兄弟は、1948年11月7日に『Local Televiser』（最初の号の後にフィラデルフィアTVダイジェストに改題）の発行を開始した。これは、フィルコ社製テレビの地元販売店に出版費用の50%を負担させ、テレビ所有者リストを提供することで、テレビの売り上げを伸ばすための販促ツールとしてこの出版物を使用する意図があった。米国各地の多くの地方紙も、日曜版の付録として配布する週刊番組表ガイドの発行を開始し、最終的には平日版のライフスタイル/娯楽セクションに毎日の番組表を挿入するようになりました。
1953 年初頭の冬、ワグナーは The TeleVision Guide をフィラデルフィアを拠点とする新聞および雑誌発行者のウォルター アネンバーグに売却し、アネンバーグは同誌を自身のマルチメディア会社 Triangle Publications に統合しました。(ワグナーは 1963 年まで、後継の全国誌のコンサルタントを務めました。) Triangle は同時に、全国規模のテレビ雑誌を開発する目的で、TV Forecast、TV Digest、Local Televiser など、多数の地域テレビ番組表出版物を購入しました。ワグナーの出版物は TV ガイド (元々は 1950 年 3 月 18 日にニューヨークを拠点とするテレビジョン ガイドの改名として採用された) の原型となり、トライアングルはその年の 4 月 3 日に全国的な出版物として初めて発行しました。表紙にはルシル ボールとデジ アーナズの生まれたばかりの息子デジ アーナズ ジュニアに関する記事が掲載され、「ルーシーの 5000 万ドルの赤ちゃん」という見出しで紹介されました。ダイジェスト サイズの創刊号は、米国の 10 都市で 156 万部販売されました。
創刊号はほぼ瞬く間に大成功を収めたが、1953年の夏を通して雑誌の配布がさらに5つの都市（ピッツバーグ、ロチェスター、デトロイト、クリーブランド、サンフランシスコ）に拡大したにもかかわらず、TVガイドの発行部数はその後の号で減少した。TVガイドの売上は、1953年9月4日から10日の「Fall Preview」号から反転し始め、平均発行部数は1,746,327部となった。1960年代半ばまでに、TVガイドは米国で最も広く発行されている雑誌となった。
印刷版のテレビ番組表は、1950年代後半から2000年代半ばまで新聞の一般的な特徴であった。新聞の全体的な衰退とデジタルテレビ番組表およびオンデマンド視聴の増加に伴い、テレビ番組表は2010年以降徐々に撤回され始めた。ニューヨークタイムズは2020年9月に印刷版からテレビ番組表を削除した。