F log
ある日、郵便受けに小さな紙が入っていました。
GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
流しの研ぎ屋さんです。
そういえばメインで使用中の洋包丁の切れ味が悪いっす。
トマト、潰れますw
自己流で研いだこともありましたが、すぐダメになってしまいます。
チラシに気づいたのが土曜日の夕刻なので、日曜日のいちばんに行ってみることにしました。
持っていくのは洋包丁と小さな果物ナイフ。
こちらはステンレスだと思います。
両方とも刃物の名店、フルカワ刃物店 で購入したものです。
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指定の場所に着くと、荷物満載のバイクはあれど人がいません。
しばらく待っているとスーパーの方からレジ袋を下げた男性が歩いて来ました。
どうやらこの方が研ぎ師のようです。
話しかけるとやはりそうで、F が一番乗りでした。
2 本の包丁をお願いし、複写の伝票を受取ります。
どれくらい時間がかかりますかと尋ねると 「 1 時間はかかります 」 とのこと。
開店準備も含めてのことでしょうけれど、意外に時間が必要なものです。
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お願いしてから約 40 分が経過しました。
1 時間とは言われていましたが、作業の一部工程も見たかったので早めに行きました。
今度は看板も出て開店準備は完了です。
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少し離れた場所にあった料金表です。
ウチのは片刃の万能とペティナイフかな。
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必殺、研ぎ師さんです。
晴れているとはいえ日陰なので寒いです。
道路の反対側には陽光が降り注いでいますが、おそらく作業のジャマなのでしょう。
防寒をしっかりされた研ぎ師さんの足元を見ると、両つま先が何かを踏んでいました。
踏ん張るためのフットレストかもしれません。
手元を撮影してもいいですか、と許可をいただきました。
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フットレストでの踏ん張りが必要なくらいたいへんな作業です。
軽~くなでさするような往復運動ではありません。
そういえばプロの研ぎ師さんの仕事を見るのは初めてだなぁ。
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砥石の種類はざっと見ただけで 5 ~ 6 種類はありました。
サイズに合わせた木の枠があり、濡れた布を敷いてカチッとはめ込みます。
これは仕上げ用のようです。
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研いでいる途中で、刃先に指を当て状態を確かめます。
プロの仕事とはいえ見ている方はヒヤヒヤしますね。
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かと思うと今度は左手親指の爪に刃を立てています。
これも刃の研ぎ具合を見ているのでしょうか。
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一見怖そうな研ぎ師さんですが、そんなことはありません。
「 旦那さん、お待たせしちゃってすみませんね 」 と愛想よく言いながら水で包丁を洗います。
ひゃ~冷たそう。
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ペティナイフの方も仕上げ用の砥石で作業後、やはり親指の爪に…
あれはやはり定番の行為なのだろうな。
しばらくすると 「 旦那さん、終わりました 」 の声。
旦那さんというのはこそばゆいから勘弁してほしい(笑
研いでは刃先を確認し、また研ぎ、水につけて研ぎ、砥石を変えて研ぎ、また確認。
延々それを繰り返します。
真冬のアウトドアでやる作業じゃないわな~
たいへんお疲れさまでした。
支払い請求は 2 本で 800 円 でした。
鋼の洋包丁が 500 円。
結構たいへんだったらしいステンレスのペティナイフは 300 円。
なんだか申し訳ないなぁ。
包丁は 2 本とも新聞紙で丁寧に包んでくれました。
「 包丁抱えて街中を歩くのはドキドキしますな 」
と言うと研ぎ師さんは、
「 ( 冒頭の ) 小さなチラシを一緒に持っていてください。職質されたらそれを見せて 」
とのことでした。
なるほど、顧客でそういう経験をされた方がいらっしゃるのですね。
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研ぎが終わった 2 本。
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鋭利なだけじゃなくてタフさも備えた刃先。
ひゃ~指の薄皮が剥けてますがな(笑
後日、調理に使った F 嫁曰く、
「 切れ過ぎちゃって怖~い 」
いやいや切れ味のよい刃物の方が安全なのですよ。
ねぇ研ぎ師さん。
機械で研ぐのかと思ったら違ったんですね
調理師学校時代を思い出しました
そういえば、あの時は毎日 包丁研いでました(笑)
親指に包丁の刃を当てて刃の引っかかりを
チェックしているのだと思いますよ
私もしますので
外であの価格では凄いですね
なんか、今の自分は甘いなぁって思ってしましました
良い記事、ありがとうございます
良い研ぎ師さんで良かったですね。
私もそろそろラシャ鋏を研ぎに出したいんですが、なかなか良い研ぎ師さんに出会えず、毎回苦労しています。
鋏は合わせがあるので包丁より難しいんですが、昨今は鋏さえも消耗品で、研ぎ直すって感覚がないらしく、研ぎ師さんを見つけること自体がが難しいんですよ~。
夫は、よくこの包丁で料理が出来るな!と関心しております(違)。
包丁研ぐのは結構楽しいんですけど
これがまたヘタっぴでね。
この間、お店でやってもらったら、切れ味抜群。
やっぱり自分だとダメねぇ...と思いつつ、
あまりにもよく切れるので、調理が怖くなりました・笑。
追伸・例の件、承諾ありがとうございます。アップされているので、良かったら見てやってください。
http://blog-gourmet.com/special/camera/386
そうか調理学校でも包丁研ぎは必須なんですね。
毎日きちんと調理なさる方にとって包丁の切れ味は重要ですよね。
私のようにたまにしか料理しないとついサボりがちになってしまいます。
寒空の下、一生懸命研いでくれて1,000円払ってお釣りをもらうのは申し訳なかったです。
また地元に来られたら別の包丁もお願いしようと思います。
すっかりご無沙汰してしまってますがお元気ですか?
そういえばAさんのお仕事場も刃物だらけですね。
鋏は素人が考えても難しそうです。
この研ぎ師さんは一般家庭用の包丁と限定されてました。
プロが使う道具を研ぐとなるとまた別の力量もコストも必要なのでしょう。
それにしても職人さんの鋏が使い捨てでは悲しいですね。
長く使ったほうが手にも馴染むでしょうし。
良い研ぎ師さんが見つかりますように。
私も一時期、砥石に凝っていた時がありました。
でも一瞬は切れるようになるのですが、その切れ味が長続きはしません。
やはり素人仕事なのでしょうね。
リンク先拝見させていただきました。
こんな中途半端なヲタクブログをご紹介くださり恐縮です。
さらに他2つがまたオシャレで素敵なブログで…
非常に申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。
>5Dにしたら、ファインダーを覗くのが楽しくて楽しくて。
いや~フルサイズの魅力のほとんどを言い表しているお言葉です。
私は紆余曲折の末、デジタル一眼レフを手放してしまいましたが心揺さぶられますね。
今後もスバラ式お写真と記事を楽しみにしています。
是非生で作業を見てみたいです・・・。
自分も模型用の極小のノミとか是非に!と言う感じですが、小さ過ぎるかなぁ・・・。それにしても寒い中での作業。本当にプロですね。こういう人がまだ居らっしゃるんですね・・・。
ただただ感心(感動?)しました。
寒空の下、黙々と研ぎ続ける職人魂を見ました。
最初から最後まで見たかったのですが、あまりの寒さに退避しました。
なにしろ日陰で風の通り道なんですよ~
最後の数分でしたが興味深い作業でしたよ。
家庭用の包丁…と限定されていたので特殊な刃物は断られると思いますが。
コメントいただいたAさんご使用のラシャ鋏といい、職人さんの道具も研いでくれる方がいる
といいのですが。