ビリヤニ祭り

　
F log

本格的なインド料理を初めて食べたのは F 嫁の実家に近い「シタール」だった。

かなり有名なお店であり、ランチ、ディナーともに行列は必至である。
ただココの店、素晴らしいことに通し営業なのだ。

F ＆ F 嫁が訪れたのは平日の午後4時少し前。
駐車場にもすんなり停められ、扉を開けるとお客はゼロ
やっぱりシタールのカレーは変な時間に食べるに限る。



さて、久しぶりの「シタール」。メニューを見れば・・・
おお!! 冬限定メニューに 「マトンブリヤーニ」 を発見


インドの炊き込みご飯とも言われる「ビリヤニ」
「ビリヤニ」「ブリヤニ」「ビリヤーニ」「ブリヤーニ」など様々な表記がある。
　　（ここでは便宜的に「ビリヤニ」とする。ググッたらいちばんヒットしたので）
それ自体も炊き込みご飯だったり、ピラフだったり、炒めたチャーハン風だったりと
これまた多様な調理法で各店が供している。


カレーの師匠に教わってから「ビリヤニ」が大好きになったのだが、メニューに載せてある店は
あまり多くない。


さぁオーダーだが、まずは同じ冬メニューから・・・



「チキンパコラ」 　　以下はメニューの説明より引用・・

　　「野生の蜂蜜と秘密のスパイスに漬け込んだチキンに、ガルバンゾー（ひよこ豆）の粉を衣にした
　　　インド風フライドチキン」

そのまんまでなんだが、見た目と薀蓄通り、たいへん旨い 　骨までしゃぶって、である。
少し焦げた衣がパリパリしていて、とっても好みの味だ。3本しかないのが悔しい。
もちろんレモンは使用しなかった（笑）





F 嫁はオーソドックスに 「三種のカレーセット・ベジタリアン」

左からダール、サグ、ベジ。ナンとターメリックライス。
サグに浮いているのは豆腐だよな（爆） うん豆腐ということにしておこう。







F の「マトンブリヤーニ」に付属するスープ。

これがめっぽう美味かった。
トマトベースのスパイシーなスープだが、ニンニクたっぷりで暖まることこの上ない。
F 嫁が大半を飲み干したことを記しておく




F が喜び勇んで注文した 「マトンブリヤーニ」

常連さんはこのお皿だけでわかるんだろうなぁ。
こちらの「ビリヤニ」はメニューにこういった記載がある。


　「お妃との愛を生涯貫き通し二人のためにタージマハールを建てたムガール王朝の
　　シャージャーハーン王。彼が愛したもう一つのもの。それがマトンブリヤーニという
　　美味しいピラフでした。シタール流に日本人にも食べやすいようにアレンジしました」


よく見るとただのピラフとは違い非常に汁気がある。
お話を聞いたらやはりカレーを少し混ぜてあるそうだ。ボソボソ感を嫌ったのか？
そういえばお米は日本米。バスマティライスはランチだけなのだそう。残念～
ただこちらのマトンはあいかわらず美味しい。そこは特筆すべき。

黒い粒々はなんのスパイスかと思えば、マスタードの粒だそう。
爽やかな辛さでとっても美味いのだが、非日本人向けというのも食べてみたい。

そういえば冬の限定メニューに載った「マトンブリヤーニ」
普段はやっていないの？と訪ねると、裏メニューで存在しているとか。
なんでも毎回これを注文する常連さんが2名ほどいらっしゃるそう。
へぇ～ 忙しいランチ時でなければ作ってくれるだろうか。




ビリヤニ祭りと銘打ったからにはこれだけでは寂しい。
過去に記事になっていない「ビリヤニ」のお姿を一挙掲載。






ウチからいちばん近いインド料理店 「デュワン」 の 「マトンビリヤニ」

ご覧の通り凄まじい量である。
パクチーがふんだんに使われタマネギ、ピーマンなど野菜がおいしい。その分マトンは遠慮気味（笑）
ここのビリヤニは最終工程で炒めたような気がするが記憶が不確か。





秋葉原の名店 「ジャイヒンド」 の 「マトンビリヤニ」

圧倒的に旨い。しかし圧倒的に量が足りない
まぁ「デュワン」の1/3だろうか。2人前の注文がデフォであろう。（ 後日実践 ）
トマトが効いてスパイシーな中にも爽やかな酸味が。うむむ思い出してまた行きたくなった。



と、ここまではすべて日本米。最後にバスマティライスが登場するのだが・・・





山手線某駅のインド料理店で出された 「ラムビリヤニ」

マトンではなくラムである。
一緒に「クルチャ」というポテトやオニオンをつめたスパイシーなナン、サラダ、ヨーグルトが
ワンプレートに乗ったセットである。

ここのはホントの炊き込みご飯という感じ。長粒米がパラパラと崩れる。
一見、おいしそうなのだが・・・




お店によって様々な味と様式が楽しめる「ビリヤニ」　今後も機会あるごとに食べ比べてみたい。






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ビリヤニ」についてはカレー伝道師である渡辺玲さんのこちらが詳しい。