F log
真夏の暑い最中、一枚のハガキが届きました。
RICOH GR
F、F 嫁ともに大好きな画家である、新井正博さん の作品展開催の案内です。
ライムストーンの呟き : Masahiro Arai's Official Blog
新井さんは群馬県ご出身で、現在はルイジアナ州ニューオリンズ在住。
アメリカで活躍してらっしゃる石版画によるリトグラフを得意とされている画家さんです。
ちょっとしたご縁があって 2008 年から毎年開催されている 日本での作品展に何回かお邪魔している のです。
案内ハガキの作品 「木蓮とビー玉」 は繊細な色鉛筆画です。
石版画作家としてモノクロの世界から最近では油彩、色鉛筆と活躍のフィールドを広げられています。
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最近では珍しく F & F 嫁の休みが合致した火曜日。
電車に揺られてやって来ました御茶ノ水駅。
前日まで雨で肌寒かったのに、この日は真夏日に迫ろうかという久しぶりの暑さでした。
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医科歯科大学と順天堂大学の両大学病院の方向に歩いていきます。
白くはないけど凄い 「巨塔」 ですね。
順天堂の旧館と新館の間を抜けて、本郷通りを北上します。
おっとそのギャラリーで芸術に浸る前にまずは腹ごしらえ。
新井さんの作品展に伺う際に恒例となっているランチがあるのです。
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本郷三丁目の交差点で春日通りをまたぎ、そのまま進んだ先にある…はずだった店がありません!
ガーン、閉店してる!
地下にあったその店は魚が美味しかった 「本郷 佐とう」 です。
すっかり魚腹になっていたのでショックです。
前回は 2010 年でもう 4 年も前なんですね。
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呆然としている F & F 嫁の目にこの看板が飛び込んできました。
刺し身に西京焼き、かぶと煮…佐とう亡き今、これだ!とこちらから飛び込んでみることにしました。
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通りから少し入った場所に 「おおさわ」 はひっそりと佇んでいました。
これ何となく 「孤独のグルメ」 っぽいですな。
ゴロー~♪ ゴロー~♪ い・の・がしら♪ フゥ~♪
ところが下に置かれた看板に残念なお知らせが。
もう 13 時を過ぎて西京焼きとかぶと煮は売り切れてしまったようです。
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刺身と肉豆腐という両定食の選択肢では、魚腹なのでもちろん刺身です。
小さな奴、漬物、画面から外れてますが小鉢、ご飯と味噌汁の王道な定食です。
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毎日築地仕入れという、カンパチ、タイ、スズキの三点盛りです。
どれもキリッと角の立った美味しいお魚でした。
佐とうと比べて盛りの迫力では一歩譲りますが、たいへん美味しいランチでした。
ご主人の雰囲気を拝見した限りでは、夜の居酒屋もかなりイケそうですね。
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お腹も満足しそのまま東大赤門の前を過ぎるとすぐに ギャラリー愚怜 があります。
ふと見ると中で男性が文庫本を手に座っていました。
そうです、この方が新井正博さんです。
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ご挨拶してさっそくギャラリー内を拝見します。
こちらは油彩が並んだ壁面です。
一番奥に見えるのは案内のハガキにあった 「木蓮とビー玉」 です。
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こちらの壁は繊細な色鉛筆画が並んでいます。
正面奥には新井さんのベースであるモノクロの石版画 (リトグラフ) がありました。
過去のリンクのように、F & F 嫁は年に一度の贅沢として新井さんの絵画を何枚か購入させていただいています。
今回はハガキの 「木蓮とビー玉」 に心惹かれたものの、他の作品を観るとまた迷います。
F と F 嫁の好みが微妙に異なるため、ここは一度仕切り直しすることにしました。
新井さんに 「ちょっと散歩しながら考えます」 と伝えていったんギャラリーを出ました。
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F & F 嫁ともに縁もゆかりもありませんが、斜め前の東大赤門をくぐります。
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入ってすぐ左にあるカフェで作戦会議です。
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アプリコットのタルトとアイスコーヒー、アイスティーでひと休みです。
コーヒーは美味しかったですが、アイスティーはいただけませんな。
キャンパス内の三四郎池まで足を延ばそうかと思ったのですが 「蚊」 に刺されるといけないのでやめました。
お茶しながら鳩首協議した結果、今回ウチに迎え入れたい絵が決まりました。
それはリトグラフではない一点物なので、そうと決まれば急がなければなりません。
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F 嫁が一目惚れした 「窓辺のチューリップ」 がその作品です。
可憐なチューリップと背景の木々がボケている様がなんとも素敵ですね。
これは現在お住まいのニューオリンズでの作品だそうです。
もちろん色鉛筆画で丁寧に描かれた作品ですので世界にこれ一枚です。
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自分好みの作品に赤丸 (売約済を表すシール) をつけ大満足の F 嫁と、かわらず温厚な新井さん。
穏やかなお人柄が作品ににじみ出ている気がします。
作品は展示会終了後に F & F 嫁宅に運送便でやってくる予定です。
さて F が対抗馬として推したのはどの作品か。
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F 個人的な次点 「ふたつのベンチ」(リトグラフ) です。
ニューオリンズのある施設の中庭を室内から見た風景を描いたもので 「窓」 は新井さんのひとつのモチーフです。
正面から撮って反射しちゃってますが、このモノトーンの世界にたまらなく惹かれる F です。
そして F の大大大本命だったのは…
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同じくリトグラフの 「赤いトレイ」 です。
やはり窓、そして光、影。
白飛び、黒つぶれは写真撮りにとって忌むべきものですが、新井さんの描く世界はそれを超越しています。
この作品、本当に大好きです。
これはリトグラフであり、もし鉛筆画の一点ものだったら F 嫁と壮絶なバトルとなっていたことでしょう。
(反射防止の為に斜めから撮影した画像を LR で修正していますのでワイヤーの位置がセンターではありません)
最後に作品展の案内を。
新井正博 作品展 2014 年 9 月 1 日(月) ~ 9 月 10 日(水)
ギャラリー愚怜(グレイ) 開催時間 正午~午後 8 時 (祝・土は午後 6 時、最終日は午後 5 時まで)
東京都文京区本郷5-28-1 電話 03-5800-0806
まだ一週間ありますから本郷まで足を延ばせる方は、観るだけでもぜひ訪れてみてください。
平日にお二人で現れたのは驚きましたが、うれしかったですね。同時期にほかのお客さんも現れ、客を呼び寄せていただきました。(笑)
油彩の赤のように見える色鉛筆なのですね~
いいわ~!!
モノクロのリトグラフも好きですが、
そればかり見ていると、色のついたものが新鮮に見えて、
迷いまくります(大笑)
今年は行けそうにないので、こちらでも紹介していただいて眼福でした。有難うございます。
今回も素晴らしい作品ばかりで、たっぷり迷わせていただきました。
チューリップはF嫁が一目惚れ、私はじわじわと好きになってきました。
暑い日が続いたかと思うと雨だったり鬱陶しい天気ですね。
作品展も今日で折り返しですが、後半もたくさんお客さんがみえますように。
我々が昔から使っていたのとは一味違う画家さん専用らしいです。
もちろん新井さんの腕が良いから素晴らしい作品になるのですが。
今回はお越しになれないとのこと。
残念ですが作品展鑑賞の一助になったなら幸いです。
赤いチューリップ、大事にします。