経済なんでも研究会

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今週のポイント

2018-08-20 07:37:02 | 株価
◇ 企業業績と貿易戦争の狭間で = 企業の好業績が持続する一方で、貿易戦争の悪影響も広がり始めた。株価はその狭間で、苦し気な動きを繰り返している。トランプ大統領による貿易制限政策はトルコにまで波及、通貨リラの急落を招いた。しかし先週までにほぼ終了した4-6月期の決算発表では、日米ともに増益率が20%台をキープ。これが株価を下支えする形になっている。ダウ平均は先週356ドルの値上がり。日経平均は28円の下落だった。

投資家の側からみると、企業の好決算は現状の明るさを映している。だが貿易戦争は、将来に不安があることを示している。だから長期的な視点からの買いは難しく、短期的な売買になりやすい。そのうえアメリカの中国に対する第2弾の関税引き上げが23日から実施されることで、電子製品の貿易が抑制される。このため市場でも、ハイテク関連株が敬遠され始めた。

貿易戦争に関しては、米中両国が事態の打開に向けて、次官級の協議を開始することになった。ニューヨーク市場ではこれが上げ材料になったが、成功する見込みはあまりない。したがって今週以降も、貿易戦争の影は市場を覆い続ける。その一方でことし後半の企業業績見通しが悪化すると、貿易戦争とのバランスが崩れてしまう。

今週は22日に、6月の全産業活動指数。24日に、7月の消費者物価と企業向けサービス価格。アメリカでは22日に、7月の中古住宅販売。23日に、7月の新築住宅販売が発表される。

       ≪20日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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