経済なんでも研究会

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今週のポイント

2023-08-21 07:26:21 | 株価
◇ 中国経済の不調が最大の不安材料 = ダウ平均は先週781ドルの値下がり。終り値は3万4501ドルで、ちょうど1か月前の水準に逆戻りした。格付け会社フィッチが70行以上の銀行を格下げすると発表して、金融株が軒並み安。また7月の小売り売上高が予想より伸びて、FRBによる金融引き締めが長引くという予測が強まった。市場ではまだ‟軟着陸”への期待が大勢を占めているが、その勢いはやや弱まってきている。

日経平均は先週1023円の大幅な値下がり。終り値は3万1451円で、6月1日の水準に逆戻りした。3月期決算の見通しが6%の増益となるなど好材料も発表されたが、株価は反応せず。というのも、その先の展望がにわかに暗くなってきたからだ。具体的には、FRBによる利上げがまだ続きそうなこと。さらに大きいのは、中国経済の不調が予想以上に厳しいこと。市場には弱気ムードが急速に広がっている。

ニューヨーク市場の場合は、FRBによる利上げ継続見通しが最大の不安要因。それに中国経済が加わった感じ。これに対して東京市場の場合は、中国が最大の不安要因。これにFRBの利上げが加わった感じ。したがって、日経平均は今後も中国経済の動向に影響される度合いが大きい。もう1つ、円安が進んだが株価は上がらなくなった。その原因を究明することも重要だろう。

今週は25日に、8月の東京都区部・消費者物価、7月の企業向けサービス価格。アメリカでは22日に、7月の中古住宅販売。23日に、7月の新築住宅販売が発表される。

        ≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ≫


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