経済なんでも研究会

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アメ車の輸入は1万8500台 : 昨年

2018-03-22 08:15:46 | 日米関係
◇ トランプ大統領をどう説得する? = 鉄鋼とアルミに輸入関税をかける大統領令は、あす23日に発効する。アメリカ政府はカナダ、メキシコ、オーストラリアの3か国については適用を免除。その他の国についても「交渉の余地がある」と表明したが、いまのところ何の動きもない。4月に訪米する安倍首相に、交渉条件を突きつける公算も大きくなってきた。

アメリカの日本に対する要求は、おそらく軍用装備品の購入増、農畜産物と自動車の輸入増加だろう。そこで自動車と食料品について、日米間の貿易がどうなっているかを調べてみた。財務省が発表した17年の貿易統計によると、アメリカ向けの輸出は15兆1000億円。アメリカからの輸入は8兆1000億円だった。収支尻は7兆円と、日本側の大幅な黒字となっている。

自動車だけを取り出してみると、日本車の対米輸出は174万7000台。金額にして4兆6000億円に達している。その半面、アメ車の輸入はわずか1万8500台。金額も5300億円に過ぎない。全体の黒字額の6割が、自動車によるものだ。日本はアメ車の輸入に関税をかけていない。しかしアメリカは燃費や排ガス規制が、非関税障壁になっていると批判する。だが燃費や排ガス規制は世界の流れでもある。日本も譲歩は難しい。

食料品はアメリカ側の大幅な黒字。日本の輸出が900億円しかないのに、輸入は1兆4000億円もある。ただ自動車の赤字に比べると、食料品の黒字は少ない。アメリカはそこに不満を持っているが、日本としても国内事情からそう大きく輸入を増やせない。結局は武器など軍用品の購入増がカギ。その金額をめぐっての駆け引きになりそうだ。

      ≪20日の日経平均 = 下げ -99.93円≫

      ≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ


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