経済なんでも研究会

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今週のポイント

2023-05-22 07:36:26 | 株価
◇ 日経平均が33年ぶりの高値に = ダウ平均は先週126ドルの値上がり。3週間ぶりの上昇だったが、内容は3万3000ドル台での一進一退。連邦政府の債務上限引き上げ問題に進展があったと言って上げ、小売りや生産の実態が予想以上に強いと言って下げた。FRBがさらに利上げすることは、ほぼ織り込んだ。景気後退は避けられないという見方も広まっているが、その程度は浅いという予測が株価を下支えしている。

日経平均は先週1420円の大幅な値上がり。6週連続の上昇で、終り値は3万0808円。バブル末期の1990年8月以来、なんと約33年ぶりの高値となった。この6週間の上げ幅は、計3290円に達している。企業の3月期決算が前年比1%の増益で、過去最高の水準を維持したこと。それに円安の進行が買い材料となった。買っているのは、主として海外の投資家。6週間で、約3兆円近くを買い越している。

アメリカもヨーロッパ諸国も、金融引き締めで景気の先行きは暗い。中国の回復も足取りが重い。そんななかで日本だけが半周遅れのコロナ解禁で、目先が明るくなっている。海外の投資家はあり余る資金の投資先として、日本に目を付けたわけだ。この状態はまだ当分続きそう。しかし高値になって、利益の確定売りも増える。それをこなして、3万1000円台を固められるかどうか。今週の見どころになる。

今週は22日に、3月の機械受注。26日に、4月の企業向けサービス価格、5月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは23日に、4月の新築住宅販売、5月の製造業PMI。25日に、1-3月期のGDP改定値、4月の中古住宅販売が発表される。

        ≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫


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