◇ 日本人は大幅な売り越しなのに = 東京市場の株価が高い。日経平均は先週3万1000円前後にまで上昇、実に33年ぶりの高さを回復した。先週まで7週間の連騰で、この間の上げ幅は3398円に達している。買っているのは、主として外国人投資家。その半面、国内の投資家はほとんどが売っている。なぜ、こんなことになったのか。いつまで、この状態が続くのか。
とにかく外国人投資家は、よく買った。日本取引所グループの集計によると、5月第3週までの8週間に外国人投資家は計3兆6000億円を買い越した。これは6年ぶりの大きさである。ニューヨークやヨーロッパ市場の株価は、景気後退不安で冴えない。投資家の多くはMMF(債券を中心に運用する投資信託)などに資金を避難させているが、その一部が東京市場に流れ込んだわけだ。
一方、国内投資家は売っている。たとえば信託銀行は、8週間で1兆円の売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用独立法人)は、日本株の保有比率を一定にしているため、株価が上昇すると売らざるをえなかった。さらに個人も、8週間で2兆3600億円を売り越している。円安が進むと輸入物価が上がり、それが消費や設備投資の抑制要因になると警戒したようだ。
ニューヨークやヨーロッパ市場は、先行き警戒感が強い。中国市場も不透明感が強い。そんななか日本だけが、半周遅れのコロナ規制解除で明るさを保っている。外国人投資家はその相対的な優位性に着目、日本株を買っていると言えるだろう。さらにもう1つ、外国人だけが享受できる好条件がある。それは1ドル=140円にまで下落した円安の進行である。
(続きは明日)
≪29日の日経平均 = 上げ +317.23円≫
≪30日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
とにかく外国人投資家は、よく買った。日本取引所グループの集計によると、5月第3週までの8週間に外国人投資家は計3兆6000億円を買い越した。これは6年ぶりの大きさである。ニューヨークやヨーロッパ市場の株価は、景気後退不安で冴えない。投資家の多くはMMF(債券を中心に運用する投資信託)などに資金を避難させているが、その一部が東京市場に流れ込んだわけだ。
一方、国内投資家は売っている。たとえば信託銀行は、8週間で1兆円の売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用独立法人)は、日本株の保有比率を一定にしているため、株価が上昇すると売らざるをえなかった。さらに個人も、8週間で2兆3600億円を売り越している。円安が進むと輸入物価が上がり、それが消費や設備投資の抑制要因になると警戒したようだ。
ニューヨークやヨーロッパ市場は、先行き警戒感が強い。中国市場も不透明感が強い。そんななか日本だけが、半周遅れのコロナ規制解除で明るさを保っている。外国人投資家はその相対的な優位性に着目、日本株を買っていると言えるだろう。さらにもう1つ、外国人だけが享受できる好条件がある。それは1ドル=140円にまで下落した円安の進行である。
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≪29日の日経平均 = 上げ +317.23円≫
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