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経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

プ レ ー ト

2017-11-04 08:00:51 | SF
◇ これまでの あらすじ ◇

1) 地球が寒冷化の危機 = 21世紀の半ば、地球は厚いメタン・ガスに覆われ、冷え込んでしまった。食料不足に見舞われた人類は、移住できる星を探るために、宇宙船を飛ばした。ぼくはその宇宙飛行士の1人。4.2光年離れたダーストン星にたどり着く。

着陸時に事故が起こり、ぼくは重傷を負った。しかし、この国の医療技術は完璧で、1週間のうちに歩けるようになる。どんな病気でもケガでも治してしまうので、この国の人たちは死ななくなってしまったんだそうだ。

ダーストン星はベートンという名の恒星の周りを回っている惑星だ。住民はむかし別の星から移住してきた人たちの子孫で、人口は1000万人ほどしかいない。

2) マーヤという名のロボット = ぼくの世話をするために日本語が判るように改造されたのが、マーヤという名前のロボットだ。ロボットとは言っても、顔や体つき、それに皮膚の艶やかさは人間並み。この国のロボット技術は素晴らしい。

マーヤは左胸に「71」と書かれたプレートを付けている。ロボットだけではなく、人間の胸にもプレートが。病院のブルトン院長は「48」、賢人会議の議長を務めるウラノス博士は「12」だった。そして、ぼくの左胸にも「66」のプレートが。この数字は、いったい何を表しているのだろう。

3) UFOの正体 = ウラノス博士は、地球のことを実によく知っていた。以前からUFOを飛ばして、地球の情報を収集していたのだという。地球が寒冷化した原因についても、正確に知っていた。

そのウラノス博士は真剣な表情で、ぼくに向かって「君には頼みたいことがある」と言い放った。その説明をする前に「ダーストンのことをよく勉強しろ」とも言う。緊張の瞬間だった。

                        (続きは明日)

新次元・SF経済小説 【 プ レ ー ト 】

2017-10-29 08:08:31 | SF
第1章  ダー ス ト ン 星 

≪5≫ UFOの正体 そのウラノス博士は、大きな声をあげながら両手を前に突き出した。そう、この星では両手を重ね合わすことが挨拶だと、車のなかでマーヤに教わったばり。ぼくも慌てて両手を差し伸べる。
「元気になったようじゃね。結構、結構。まあ、そこに座ってくれたまえ」

白髪で丸顔、広いおでこに鋭い眼。でも声は柔らかい。小太りの身体を黄色いローブのような衣服で覆っていた。まるでギリシャ時代の典型的な賢者に見える。左胸には青いプレート。数字は「12」だ。えっ、ということは88歳か。とても、そんな歳には見えない。顔や手にも皺がなく、つやつやしている。

ウラノス博士が低い声で、ゆっくりと話し始めた。隣に座ったマーヤが、即座に通訳する。
「われわれは、地球のことをかなり知っておるよ。だいぶ以前から、地球の周辺にUFOを飛ばして情報収集はしているんだ。ふだんは地球人の目に触れることはないんだが、緊急連絡のときに出力を上げると船体がどうしても光ってしまう。それで地球人に見られることもあるんじゃ」

なるほど、UFOというのはこの国のスパイ宇宙船だったのか。
「貴方の記憶も分析させてもらったよ。メタン・ガスが成層圏に滞留して、気温が低下したんだね」
――はい。最初は温室効果で気温が上昇しましたが、その後は太陽の光が届きにくくなり、赤道の真下でも雪が降るようになったのです。
「それで食料に困り、人間が大量に脱出できる別の星を探し始めた?」

――その通りです。5機の高速宇宙船を造り、見当を付けた5つの星に向かって、各国の飛行士が飛び立ったのです。私はケンタウルス座の方向にある4.2光年離れた恒星プロキシマ・ケンタウリの惑星プロキシマb星に向かいました。
「地球人がプロキシマ・ケンタウリと呼んだ恒星は、われわれの言うべートンじゃよ。ほら、あそこに輝いておる。だから君は計画どおり、この星に到着したわけだ。宇宙船は壊れてしまったがね」

そうだ。宇宙船が壊れてしまったから、ぼくはもう地球に帰れない。でも命を助けてもらったんだから、お礼ぐらいは言っておかないと。
――言い遅れましたが、救助していただいて有難うございました。
「いや、礼には及ばんよ。困ったときは、お互いさまだ。それに君にはやってもらいたいことがあるんじゃ。いずれ、だんだんと説明するが、とにかくダーストンのことをよく勉強してほしい」

博士の目が妖しくキラリと光った。

                      (続きは来週日曜日)


 プ レ ー ト

2017-10-28 08:07:22 | SF
 ◇これまでの あらすじ ◇

1) 2050年のお話 = ぼくは2050年の7月、種子島の打ち上げ基地から光速宇宙船で発射された。しかし目的の星に到着する直前、自動操縦装置が故障。その星の大気圏に激突したため、重傷を負って意識不明になってしまう。

目が覚めたのは、病院のベッドの上。最初に見えたのは、白衣の女性看護師だった。その看護師の話によると、ぼくはこの病院で手術を受け、一命をとり止めたのだという。

その星の名前はダーストン。ベートンという名の恒星の周りを回っている惑星だ。住民はむかし別の星から移住してきた人たちの子孫で、人口は1000万人ほどしかいない。

2) マーヤはロボットだった = 美人の女性看護師は、完璧な日本語を話す。この病院の医師たちが手術中にぼくの言語中枢をコピーし、彼女の頭にインストールしたからだ。名前はマーヤ。そう、彼女はロボット。ぼくの世話をするために、改造されたという。

白衣を着た身体の形状、顔かたち、それに動作を見ても、とてもロボットとは思えない。愛くるしい目と張りのある小麦色の皮膚。それでも彼女は、やっぱりロボットなのだ。

3)完璧な医療技術 = この星の医療技術は素晴らしい。病気でも怪我でも完全に治してしまう。このため人が死ななくなった。昔それが大問題になったのだそうだ。

4) 胸に付けたプレートの数字 = この星の人たちは、みんな左胸に小さなプレートを付けている。いや、人間だけではない。ロボットも付けている。マーヤは71。長身の医師は、白衣のうえに48の数字。ただマーヤのプレートは黄色だが、医者のプレートは青色だ。驚いたのは、その数字の意味。「100からその人の年齢を引いた数字」だという。なんで、そんなことをしているのだろう。

                       (続きは明日)

      ≪27日の日経平均 = 上げ +268.67円≫

      【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】     

新次元・SF経済小説 【 プ レ ー ト 】

2017-10-22 08:25:52 | SF
第1章 ダ ー ス ト ン 星

≪4≫ 胸番号の意味 卵型の小型車に、マーヤと乗っている。病院の玄関から幹線道路に出て、8車線の高速道路へ。すべて自動運転だ。だいいち、この車には運転席がない。きょうは科学院長に会いに行くのだ。高速道路では300キロぐらいのスピードで走った。だから100キロほど離れた隣町の科学院に、アッという間に到着する。それでも、マーヤにいろいろ質問する時間はあった。

まずはきのう受けた手術で、ぼくの左胸に付けられたプレートのこと。病室に戻って鏡を見ると、ガウンの上に緑色のプレートがくっきり。番号は「66」だった。驚いたのはガウンを脱いでも下着のシャツに同じプレートが。下着を脱ぐと、こんどは肌の上にプレートが現われたではないか。

――マーヤ、このプレートはなんなのだ。ぼくの「66」という番号は、何を意味しているんだ?
マーヤは平然とした口調で、こう答えた。
「数字はその人の年齢よ。男の人は青色。女の人は赤。私たちロボットは、みんな黄色です。貴方のような異星人は緑色。お判りですか」

――では、ぼくは66歳になったってこと?
「いいえ。この星では、みんな100から引いた数字で年齢を表します。だから、いま「71」の私も、もうすぐ「「70」に変わります。貴方は34歳。私より5歳上のお兄さんということになりますわ。なぜ、そんな面倒な数字を使うのかは、もうすぐお会いになるウラノス博士に聞いてください」

――ふーん、判った。で、そのウラノス博士は、どんな人?
「この国の重要事項を決める機関が賢人会議です。6人で構成されていますが、ウラノス博士はそのうちの1人です。科学院の院長さんを兼任し、科学や技術の最高責任者。とても博識で判断も間違わないので、国民の間でも人気が高い人ですわ。私にはよく判りませんが、賢人会議でも議長のような役を果たしているのではないでしょうか」

――でも、そんなに偉い人が、なぜ僕と会ってくれるのだろう。
「それも私には判りません。ただロボット仲間から聞いた情報によると、貴方の宇宙船が事故を起こしたとき、素早く宇宙救援隊に出動を命じたのはウラノス博士だということです。昨夜、博士から病院に連絡があって、きょう私がお連れすることになりました。さあ、もう到着します」

                       (続きは来週日曜日)

プ レ ー ト

2017-10-21 08:03:02 | SF
 ◇これまでの あらすじ ◇

1) 2050年のお話 = ぼくは2050年の7月、種子島の打ち上げ基地から光速宇宙船で発射された。しかし目的の星に到着する直前、自動操縦装置が故障。その星の大気圏に激突したため、重傷を負って意識不明になってしまう。

目が覚めたのは、病院のベッドの上。最初に見えたのは、白衣の女性看護師だった。その看護師の話によると、ぼくはこの病院で手術を受け、一命をとり止めたのだという。

その星の名前はダーストン。ベートンという名の恒星の周りを回っている惑星だ。住民はむかし別の星から移住してきた人たちの子孫で、人口は1000万人ほどしかいない。

2) マーヤはロボットだった = 美人の女性看護師は、完璧な日本語を話す。この病院の医師たちが手術中にぼくの言語中枢をコピーし、彼女の頭にインストールしたからだ。名前はマーヤ。そう、彼女はロボット。ぼくの世話をするために、改造されたという。

白衣を着た身体の形状、顔かたち、それに動作を見ても、とてもロボットとは思えない。愛くるしい目と張りのある小麦色の皮膚。それでも彼女は、やっぱりロボットなのだ。

3)完璧な医療技術 = この星の医療技術は素晴らしい。病気でも怪我でも完全に治してしまう。このため人が死ななくなった。昔それが大問題になったのだそうだ。

4) 胸に付けたプレートの数字 = この星の人たちは、みんな左胸に小さなプレートを付けている。いや、人間だけではない。ロボットも付けている。マーヤは71。長身の医師は、白衣のうえに48の数字。ただマーヤのプレートは黄色だが、医者のプレートは青色だ。とにかく、このプレートの数字は何なのだろう。ひどく気になって仕方がない。

                       (続きは明日)

      ≪20日の日経平均 = 上げ +9.12円≫

      【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】 

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