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Pico Vallecitos 5475m (4)

2020-01-17 06:04:28 | mountain
6時半。空腹で何度か起きるも、まあまあよく眠れた。
まずいお粥をおなかに入れ、いよいよ山頂へアタック開始。
まずは、昨日偵察したHoyadaまで上がる。

 この西面を登ることなどできないので、ルートは氷河脇のモレーン
をひたすら詰めていき、稜線にでて、南稜線をたどって山頂に至るルート。

long and winding (and steep)road that leads me to the ridgeline
 Hoyadaを越えたあたりから、斜度が立って来る。
蟻地獄のようなザレた急斜面を、息も絶え絶え高度を上げていく。

稜線に向けての急登からのvallecitosとLincorn。
見上げていた山の高さに少しずつ近づいてきた。

Romas amalillas(写真)とのコルに到着。小休止。
お腹の調子はいまいちな中、お腹が受け付けてくれるdurce de leche(キャラメル)
と、レーズンで栄養補給。

ここからさらに稜線をLa Plataへの道を分ける小ピークまで登る。

標高5000m付近。氷河脇の斜面を登る。この辺りが一番しんどかった。

小ピークの脇を登りきると、一転、ゆるやかな稜線に。

そして、ここで初めて東と南の展望が開ける。絶景!

東方面。中央奥には雄大なアコンカグアの山容。



南方面。緩やかな山がLa Plata(主峰はもっと奥)。

山頂へはしばらく天国かと思うほどの緩やかな道。





 愉しい散歩を終え、最後の登り。
緩やかに登ってるように見えても、なかなかの急登だった。
標高5200mから約5500mへ。さすがに高度で一歩がしんどくなってきた。
息も上がってくる。最後は20mに一回は立って休んでいた。
 頂上直下の岩場が最後の難関。
切れ落ちた岩峰を慎重に登ると、ついに山頂へ。

標高5475m。今までで、そしておそらくこれからも含めて、
最高のピークに立った。
 西壁から急速に雲が上ってていく。
見上げると、太陽の周りに虹が出ていた。奇跡のようだった。

 天気が崩れそうなので、のんびりはしてられない。
慎重に速やかに下山をした。

 雲の煙を吐くvallecitos。

 テントに戻ると同時に、雪が降り始めた。
出発がもう少し遅くなっていたら、めんどうなことになっていた。
 
お腹が空いたので、夕食のお粥を作る。
が、疲労もありのどを通らなかった。
頼みの綱のレーズンを食べて寝る。

 が、空腹でなかなか寝られない。
そんな中、一冊持ってきた本、「シャーロックホームズ」が大活躍した。

空腹を読書と水でごまかし、なんとか就寝。
「明日は下界でステーキだ!」

翌朝。

コーンスープで朝ごはんを済ませ、下山。

昼過ぎに、サンベルナルド小屋に到着した。
標高を下げればお腹はもとの調子に。
小屋で食べたエンパナーダとコーラが美味しかった。
サンドラとお別れし、車でメンドーサへ。
馬ポーターの手配でついでにお願いした送迎車は、タクシーやレミースではなく、
ただのヤンキー風のおねえちゃんが、駆るぼろ車だった。
飛行機の時間に間に合うか微妙だったので、
「un poco rápido, por favor(少し急いでください)」
と伝えると、尋常じゃなくrápidoだった。
慌てて、「rápido, pero primero seguro, por favor(でも安全第一で!」
と付け加えた。
 飛行機に間に合い、空港で無事ビール&ステーキを堪能。

明後日からは2020年。
今までの登山の集大成のような、会心の冒険は終わった。







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