風邪が一向に快方に向かわず寝ていたが、先週からの約束だったので、視覚障害者のN井さんのガイドヘルパーとしてハローワークへ同行しました。
行く途中のバスの中では、優先席にN井さんを座らせて、私は後ろの方で座りました。
天神辺りのバス停で、一目で障害者と思われる人が10人以上と施設のスタッフと思われる2人が乗り込んで来ました。
あまり席が空いてなくて、2人のスタッフはてんやわんや。
私は、目の前に来た障害者に席を譲り、周りの何人かも席を譲っていました。
それでも、多くの障害者 は立ったままだったので、私はN井さんの所へ行き「席を譲ろう」と声をかけました。
「私も障害者だから座っていて良かろーもん」と言うかなぁと思っていたが、見えていなくても音でその場の雰囲気を察知していたようです。
障害者が障害者に席を譲ったその席の一つ前の優先席には、年配のご婦人がいて、この場面を見ていました。
私とN井さんに向かって、「私が席を譲るべきなんでしょうが腰が・・・」と話しかけてきた。
確かに、席に着くまでのご婦人の歩く姿は弱々しいものでした。
N井さんは、そのご婦人に向かって、「私は目が見えませんが、体は丈夫だから気になさらないで」 と答えていました。
「いいぞ、N井さん。カッコえーやん」
私は心の中でつぶやきました。
N井さんはクリーンヒットを打ってくれました。
そばに居る私も誇らしいよ。
ほんなこつ。