ちょうど最近手塚治虫先生の『アドルフに告ぐ』を読んだところだったので、その後に観たせいか、よけいに感慨深かった。
ミュンヘンオリンピックで実際に起きた事件が基になっている。
パレスチナテロ組織、黒い九月がオリンピック選手村にいるユダヤ人選手達を人質にし、殺してしまうところから話がはじまる。
イスラエル政府は報復のため、政府の秘密機関モサドに属するアヴナーにミュンヘン事件に関与したテロリスト11人を暗殺するよう依頼する。
暗殺の任務は遂行されていくのだが…アヴナーの仲間もまた、敵から報復を受ける。
報復の応酬で、際限がない。愛国心から務めてきたアヴナーであったが、やがて自分のしていることに虚しさを覚えてくるのだった。
作品を観た後、この先テロも戦争もない、平和な時代が訪れることはあるのだろうか…とか考えてしまった。
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