反論なんぞをするつもりもないのだが。
安楽死の話。
人間界では問題になるが動物では問題無い。
不思議である。
流石、動物をモノとして扱っているだけあると思う。
ワシは2匹犬を飼った事がある。
両方とも病死だ。
一匹目と二匹目では考えが違った。
一匹目は肺がんだった。
診断をした時にはすでに遅く、
余命は半年ももたない状態だった。
母親は安楽死を願ったがワシが却下した。
というのも、二匹目も同時に飼っていた時期だったのだが、
そいつを散歩させるときに一緒に行きたがるのだ。
そんな姿を見ると安楽死なんて考えられなかった。
まだ生きていると主張しているように見えたのだ。
だから却下した。
昔昔の話なので、今の様に動物病院での治療も今程ではない。
薬が強すぎたのかわからんが高いのを使わされて実験の様にも思えたが、
あまり飼い主側としては死ぬ前の苦労はなく、亡くなっていった。
晩年は玄関で面倒を見ていたのだが、前夜にトイレに出てから戻らなく、
翌朝はひっそりとした所で倒れていてその後引きつけを起こして亡くなった。
しかし二匹目は違った。
口の中が臭くて、口臭がキツいなと思っていたら、
みるみる歯茎が晴れていき、病院へ連れて行くと腫瘍と診断。
年齢的に手術は無理と断られた。
治療はできるが延命に近い。
治療はそのうち鼻に管をつけたりだのという状態になると。
病院から薬をもらうが、だんだんと食欲も減退していき薬も飲まなくなってきた。
日陰を好む様になり、そのせいか変な虫(ヒルのような寄生虫)が足にくっついていた。
日に日に弱っていく犬。
それを犬の言葉もわからず、どうして欲しいのかも理解できず、
人間が自分勝手に犬の気持ちを解釈していたのだとこの時になって実感する。
日陰にもぐったまま出てこなくなり、それでも治療をしなければならないので
悪いと思いながらそこから引っ張りだす。
そのうち、集ってくるハエを追っ払えなくなるくらい衰退した姿を見たときには涙が出た。
生きる気力さえも残ってないのかと思った時に親が安楽死の言葉を口にした。
最期迄抵抗したが、このままでも結果は同じだと。
ワシの口から安楽死を願う事はできなかったので、親に電話をしてもらった。
コレは人間の場合もあると思う。
患者側として看病する側として、お互いがつらいと思った時に
安楽死があればと。
ただ、人間の場合病院は密室なので、安楽死とは言え、
病院側の都合で安楽死にさせられる可能性があるので
そこらへんの判断が難しいだけ。
実際弱っていく人を看病していくのはつらいし、
病名を告げれない場合はさらに看病側に精神的な負担がかかるだろう。
犬の安楽死から人間の安楽死を語るのはちと飛躍しすぎじゃあないか?
なんて他人は思うだろうが、
ワシの場合はそんな事よくある事だったりするので気にしない。
結論として、
安楽死という選択肢はあってもいいと思う訳です。
それは人間界でも。
ちなみに犬は安楽死をする前に自ら命を全うしました。
おかしな話だが、ほっとしました。
安楽死という手段を使わなくてすんだので。
ソレ以来動物は飼えませんね。
かわいいかわいいダケでは動物は飼えません。
命あるものですから。
飼い主さんは飼うからにはきちんと最期迄面倒をみる事が義務というのを忘れないで欲しいです。
ペットショップで売られている子犬はかわいいです。
でも彼等は売られているという現実、かわいそうな現実です。
見る度に売れなかったらこのコ達はどうなるのだろうか?と考えてしまいます。
もっとかわいそうなのは動物保護センターに保護されている動物達。
一度見に行ってみるといいですよ。ホント見ているのがつらいくらいたくさんいますから。
ワシの二匹目の犬は家を脱走して保護センターに保護された事あります。
あまり他の犬とは相性が合わなかった犬が数匹の犬と一緒の檻に入ってました。
ワシが引き取りにいくと急に叫ぶ様に吠え上げました。
その時にあまりの捨て犬、引き取り手ない犬、猫、その他の動物の多さに驚きました。
ワシは万一今後飼う事があれば購入ではなく引き取りしようと決意したくらい。
ちなみにワシの飼った犬達はどちらも野良犬できちんと避妊去勢手術しましたよ。
まとまりなくなったのでコレでおしまい。
コレで少しだけ動物とかの隔てなく命というものを考えてくれると有り難し。