今日から「岩国市中央図書館」で、私の「クロッキー」展が始まりました。
「人物画」を中心にした今回の個展は、この2年間にたまった作品を29点展示しています。
「クロッキー」と言う言葉を耳慣れているのですが、意外とその意味を知らないで使っている人が多いように思われます。
「クロッキー」とはフランス語で「速写」のことで、決まった時間ですばやくかきあげる手法のことを言います。
ふつう「20分」「10分」「5分」「1分」「30秒」といろいろなパターンがありますが、今回は15分ぐらいの時間にかきあげたものを、主に展示しています。
ここにあげているのは、全て「15分」以内にかきあげたもので、いろいろな角度から描いた「クロッキー」を展示しています。
この角度から見た会場は、全て「人物画」を展示していて、「風景画」等は2階に展示しています。
こうして並べてみると、視点の違いが分かって「展示」する意味の重要性に気づきます。
「クロッキー」と言うのは「鉛筆」に限らず「コンテ」等を使ってもよく、その使う道具はその人にあったものでかまいません。
私はこの「クロッキー」を「パステル画」を描く前の「訓練」としてとらえており、「しっかりと見てとらえる」ことの重要性を意識しています。
写真と違って、「人」が描くものには、必ず偽りがあります。「美術」の場合その「偽り」に実は大きな価値があり、そこにレンズでは表すことのない情感がでてくると思っています。
「絵は何らかの形で人に伝わる」もので、その威力はすさまじいものがあります。
そうした意味でも今回の私の「クロッキー」展を見ていろいろと批評をして欲しいと思っています。
ただ、明日(木)は図書館の休館日で、開いていません。
20日(日)まで開催していますので、近くに来られたら立ち寄ってみてください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます