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「美」を愛する人へのメッセージ

岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を開催しています。また、「美」という大きなテーマに向かって発信していきます。

「パステル画体験教室」・・音を描こう!

2011-04-25 16:19:35 | 「パステル画」講座

昨日は小雨が降ったものの、いい天気で「やまぐちフラワーランド」には、たくさんの人が花を見に訪れていました。

 

入場門前には、こうした花の「デコレーション」が飾れていて、「春の訪れ」を再確認できる設定がされています。

「研修室」では、13:00~「島崎陽子さん」の指導による「パステル画体験教室」が開かれ、14名の人を対象に講座が開かれました。

 

この日のテーマは「音楽を描こう」と言うかなりハイレベルなものでしたが、2時間にわたる皆さんの可能性の変化には驚かされました。

「音」を聞いて、「イメージ」を膨らませるのは、とても高度なことで、最初のうちは皆さんどのように描いたらいいのか大きな壁にぶつかっていたようです。

 

1枚目の「キャンソン紙」に音楽を聴きながら、「自由な線を描いていく」という設定の下、「パステル」の感触になじみ、思い思いの「抽象画」ができ始めました。

音楽的な曲線の中に、面を自由に創り、そこから自分なりの組み立てが出来上がり、2枚目の感触を手ごたえにして、3枚目でようやく自分の形が出来上がった人が多かったように思えます。

 

まず、「パステル」という題材になれて、そこから自分流の「構成」ができ、さらに「イメージ」の世界へとすすんでいくにつれ、皆さんのはじめの苦痛が少しずつ解け、やがて「喜び」の世界へと移行するのが、見ていてとてもよくわかりました。

最後にできた作品を机上に並べてみて、その変化に気づき大きな手ごたえを感じて皆さん帰られました。

 

「抽象画」という体験したことのない世界に、一歩入れたという満足感はとても貴重な体験ではなかったかと思います。

 

人は見えない世界のことをどうしても受け入れる許容量を持っていません。

講座も終わりに近づくと、皆さんもその変化に気づき、思わず周囲の人の作品へと目が行っていました。

 

こうした講座を通じて、無理をしてもそうした世界に入り込むと、今まで思っても見なかった世界が見れるのではないでしょうか。

 

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「エンジョイパステル画」講座訪問・・2

2011-02-03 17:02:43 | 「パステル画」講座

「人」は生まれつき、「描いたり作ったりすること」が好きな動物だと言うことが、最近とみに実感できるようになりました。

 

中学生を教えているかたわら、その「熱中振り」には大人が忘れてしまったものがあるように思えてなりません。

 

人はいつから絵を描くことを、うとうようになったのでしょうか。「右にならえ」の考えが横行する毎日に、その人ではなければ感じられない世界のことを、わすれさせるものがあまりにも周りにありすぎるということになります。

ところが、こうした「秋の柿」を見た時、人はその「生命感」に心うばわれ、思わず見上げてしまうはずです。

 

「柿」の「生きた色」が人の心を動かし、それを表現したくなるのが普通の現象ですが、それを「会話」だけの世界で終わらせていることが多いいのではないでしょうか。

「光」があたった森の中を見て、その「光の存在」に思わず心がひきつけられ、立ち止まっていたことは誰にでもある経験です。

 

それを自分流に描いてみると、目で見たのとは違う世界が展開してきて、人の持つ「感性の魔力」によってくるはずです。

まして、その空間に「小鳥」という生命体がいたり、その生命体が交わす「愛」のような世界を見つけた時の作者の目は、いつしか「異次元の世界」へ飛んでいるはずです。

 

その作者が受けた印象が、やがて全体の色合いとなり、作品全体を作者の感性で覆うようになります。

そうしたことは、「スポーツ選手」を見た時にも言える事で、そこに見る選手の見えない裏側をパステル画というもので表現しています。

 

「陽ざし」の強い太陽の下での、選手の表情を確かな手ごたえでとらえ、その選手の内面までも表そうとしているこうした作品を見ると、「描く」ことえの「あくなき追求」のようなものが感じられ、「人がものを見て感じる世界」の幅の広さに驚かされる思いがあります。

 

「美しい!」「かわいい!」「きれいだ!」「愛らしい!」という表現は様々ですが、それがこうした作品になった時、その人しか感じられない世界があるのも、「表現」の大きな魅力の一つではないでしょうか。

 

「絵画」と言うものは、そうした作者のその時の「作者だけの感覚」「永遠」に残してくれる、とても「貴重な存在」だと言うことが言えると思います。

 

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「エンジョイ・パステル画」訪問・・①

2011-02-01 17:21:01 | 「パステル画」講座

「岩国市中央図書館」で毎週火曜日に行われている「エンジョイ・パステル画」講座にお邪魔しました。

会場に入るなり、「中学生」がいたので、驚いていたところ「職場体験」に来た生徒さんだということです。

 

「画家」がどのようにして、パステル画を教えているのか、それを体験しに来たと言う話になります。

 

中学生や高校生だけでなく、こうした学生がいろいろな職業を体験することはとても大事なことだと思います。

 

今日は、初めてのことで「どんぐり」を描いていましたが、どんな感じを受けたでしょうか。

この講座は「金曜日」にある「チャレンジ・パステル画」ができた1年後にスタートしたグループですが、もうその作品を見るとそうしたことは感じさせないものがあります。

 

この方のパステル画を見てください。この方はまだこの会に入ってそんなにたっていません。

 

とても「秋の紅葉」が好きならしく、その微妙な色の違いを出そうとたくさん色を使っているのがわかります。

 

「自然の紅葉はなんと美しいのだろうか」と思いながら描きすすめていったのがよく伝わってきます。

 

こうしたテーマを選ぶと、とても色がよく理解できて勉強になると思います。

この方のパステル画は「構図」がとてもきれいです。斜めの線に対して右下に題材がくるように配置していて、全体の「バランス」にとても配慮がいっていると思います。

 

あまりにも色に力がいきすぎ、「明度」と言うものを強烈に描いているので、どこか「日向」にあるように見えます。

 

実際にそういうところにあったのかわかりませんが、とても強烈な印象を受けます。

人が絵を描く時、自分でも何を中心に描いているのかわからなくなることがあります。

 

しかし、よく見るとその人が見ているのは、手前にあるものよりは向こうにあるものに行っていることがよくあります。

 

この方は、まさにその手本のような人で、一見こちらにある「木々」を描いているように見えますが、実は向こうに広がる「明るい色調」に目が行っているのがよくわかります。

 

「光」の存在はとても大事なポイントで、それを絵の中でどのように表現するかは人それぞれだと思います。

この方は、パステル画の画用紙に当たる「キャンソン紙」の色にとても目が行き、それを最後まで大事にしていこうという気持ちがよく表れているように思えます。

 

描いているものの影の存在を見ると、とても淡い調子で描かれていて、全体の色調をこわすまいとしている気持ちが伝わります。

 

このように、それぞれのねらいが違い、それぞれに目が行くから「描くという表現」はおもしろいし、楽しいものになると思うのですが、皆さんはどう思われるでしょうか。

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「目からうろこ」・・Nさんの作品から

2011-01-26 17:45:36 | 「パステル画」講座

先日、「目からうろこ」という話題を出しましたが、「チャレンジ・パステル画」講座にお邪魔して、そこでも同じような体験をしました。

 

この作品を最初に見た時、思わず心の中で「えつ」という言葉が出たのを今でもよく覚えています。

 

「なぜ、足の裏」という疑問の声とともに、違う「美」の視点が伝わってきて、「人の目」の多様性とそのおもしろさを改めて教えてもらいました。

 

この「赤ん坊の足」を見てください。この方は「対象物」を描いているのではなく、その奥に潜む「人のぬくもり」「体温」のようなものを描いています。

「描いているもの」を媒体にして、わたしたちに「人の温かさ」「命の尊さ」「命に対する慈しみ」と言うものを我々になげかけているようで、なんともいえない感覚が生まれてきます。

 

この「手」にしても、「手」の周りに感じられる「あたたかな空気」が伝わり、その「手」から「人の優しさ」まで伝わってきます。

「赤ん坊」というものに対して、とてつもない「愛情」を感じているようなこの画像からも、Nさんの「目」が人の持つ「優しさ」へと導いてくれるような錯覚に陥ります。 

「授乳」の場面ですが、「赤ん坊」と「母」との関係がとても親密で、信頼の置ける一つの大きなパイプでつながれており、その関係から「安心感」や「命のふれあい」のようなものが感じられ、見る人にとてもあたたかい気持ちを植え付けていくような作品になっています。

 

こうした「違う視点」での作品を見るにつけ、その作品が私たちに大きな感動を与えてくれるものがあることに気づくのではないでしょうか。

 

「表現」の中に、「人それぞれの視点や色合い」があり、それが私たちに大きな「喜び」をもたらしてくれることに気づいた1日でした。

 

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「チャレンジ・パステル画訪問」・・Uさんの場合

2011-01-24 17:36:26 | 「パステル画」講座

「花」と言うテーマは、とてもよく使われる題材ですが、どうしてこれほど人は「花」に魅力を感じてしまうでしょうか。

 

その理由の一つに、「色の印象」と言うのがまず浮かんできますが、その「花の持つ色が我々の目にとても好感を与える」というアバウトな考えがわいてきます。

 

私の考えは、「花」は「生きている色」を持っているから、その「色の持つ力」が、強力なものとなるのではないかということです。

 

「人工の色」と「生きている色」の「力」の差は歴然としています。「人」は「生きているもの」に対してはどんなものでもとても興味を持ちます。

 

わかりやすい例で言うと、「北海道」の「旭山動物園」が、「動いている動物」を入場者に見せ始めてから、入場者の数がとても増えたことはあまりにも有名な話です。

 

あの話に近いものが絵の世界でもあり、「生きている植物」から発する「色」は違ったものに見えるはずです。

 

それと、先日のテレビでやっていましたが、花は「ミツバチ」のようなものを「受粉」させるために、そうした「色」を発しているという話がありました。

 

と言うことは、人にとっても「花の色」は魅力があって当然のようにうつります。

Uさんのパステル画を見ていると、そうしたことが思い当たり「花」という魅力あるものに目がいっていることがとてもよく理解できます。

その「魅力」のようなものが、ここにあげているパステル画の中にとてもわかりやすいような方法で描かれていて、絵を見ているとそうしたものが自然に伝わってきます。

何気なく見ているものの中に、「魅力」を感じているとしたら、そこには「生きている」という存在があることを忘れてはいけないと思います。

Uさんの「花」ではない1点の作品を見ることができましたが、そこに見たのは「夕焼け」でしょうか、それとも「朝焼け」でしょうか、「非日常的な色」に目がいっているのがよくわかります。

 

「自然のいとなみ」という時間の経過の中に、Uさんはどこか「生きている色」を見つけたのではないでしょうか?

 

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