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小倉百人一首で 「恋」を詠んだ歌 (まとめ)
あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな
忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな
みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ 物をこそ思へ
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
今はただ 思ひ絶えなむとばかりを 人づてならで いふよしもがな
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな
憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする