祈りうた(しあわせの歌 明日へ踏み出す)
しあわせの歌 明日へ踏み出す1しゃがみこんでしまったとき孤独だった 辺りは暗くて狭くて寒かったあれもこれもシンドイのに あれをせねばこれをしろと迫るものがあるわたしは或る時気づいたのだ ...
祈りうた(しあわせの歌 自分ほどき)
〈しあわせの歌〉自分ほどき1しんぱいと不安はどうやら大の仲良しだ あとに置き忘れられた深呼吸 君に取ってほしい心の休暇 われわれは明日どころか一分先も分からない小虫なのに...
祈りうた(日向ぼっこ 連呼される)
連呼される 売り場以外で連呼する店員がいるかしら? 選挙以外で連呼する政治家がいるかしら? 真...
祈りうた(日向ぼっこ 母子)
〈しあわせの歌〉 母子 電車が発車するとちいさな手が振られたしゃがんでいるお母さんの手も振られた顔は女の子に向けて...
祈りうた(百字ノート 不幸の色も七色に変わる、今日の唾をのみこむ)
百字ノート 不幸の色も七色に変わる 「誕生は天の恵みだ。人間が決められるものではない」と謙虚になる人でも、「死は己のもの。命は自分の好きにできる...
祈りうた(百字ノート 病からのプレゼント、今日を抱きしめて生きる)
百字ノート 病からのプレゼント 定期健診で病気が見つかる。精密検査を受ける。診断名が告げられる。大きな病院を紹介される。―ひと月余りでもみくちゃにさ...
祈りうた(しあわせのうた しあわせって、しあわせの手)
しあわせのうた しあわせって しあわせは たとえば 会釈しながら狭い歩道をすれ違うことあなたの誕生日 孫たちからお祝いのボイスメールが届くことわたしが祈...
祈りうた(百字ノート 微笑みはいちばん小さな愛の行い、微笑み)
百字ノート 微笑みはいちばん小さな愛の行い 微笑みが絶えない人がいる。不愛想な私と真反対である。彼女も人見知りすると聞いた。けれど、と彼...
祈りうた(しあわせのうた 心配性の夜)
しあわせのうた 心配性の夜 しんぱいが夜を真っ蒼に染めるあすまで待てない不安が首を締めつけるわたしは主、わたしを頼れ―その声がきこえないせめて水を一...
祈りうた(しあわせの歌 会社不適応のひと)
しあわせの歌 会社不適応のひと 1しんだ気になってがんばります! という威勢の良さを求められた時代ああ、「必死、死に物狂い、いのちがけ」などとしり...
祈りうた(しあわせの歌 心配性のひと)
しあわせのうた 心配性のひと 1しんぱいしょうの私は 心配する自分のことさえ心配してしまうああすれば良かったのか、こうすれば良いのか クヨクヨが止ま...