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映画徒然節…ネタばれ失礼

サイダーハウス・ルール

2008年06月14日 | さ行
出演:トビー・マグワイア  シャーリーズ・セロン  マイケル・ケイン  デルロイ・リンドー  ポール・ラッド  エリカ・バドゥ  キーラン・カルキン  ケイト・ネリガン 他

1999年アカデミー脚本賞・助演男優賞に輝いた作品です。

メイン州・ニュー・イングラントにウィルバー・ラーチ(マイケル・ケイン)が院長を務める孤児院がある。院長のもう一つの仕事は出産…と、堕胎。そこで生まれたホーマー・ウェルズ(トビー・マグワイヤ)は里親に気に入られず、青年になっても孤児院に居た。ラーチの仕事(出産・堕胎)を手伝い、ラーチの後継者と思われていたホーマーは、とある堕胎患者を見て外の世界に興味を持ってしまう。そして孤児院を出てリンゴ収穫の小屋「サイダーハウス」に身を寄せる…。

個人的に、嫌いじゃない…好き…うん、好き。でも、大好きじゃない…って感じの映画です。
スパイダーマンで有名なトビー・マグワイヤ君ですが、この作品ではその片鱗を見せないぽっちゃり体型で、気弱で心優しく芯がありつつ流される(超矛盾)役をこなしています。上手いねぇ…自然だった。
「ギルバート・グレイプ」の監督ラッセ・ハルストレムッてことで、雰囲気の良さや丁寧な自然描写はやっぱり素敵です。
でもね、孤児院とサイダーハウスが断絶していて、微妙なクロスはあるものの二重感が否めませんでした。主人公を見守るラーチの眼差しやサイダーハウスの仲間も良かっただけに、なんで…なんであんな問題が勃発してしまったのだろう…。
どうも、生や性の重み・責任を持ったセックスなんかを感じられなかったのが、私の中でマイナスポイントだったのかもしれない。淋しいから異性を求めるのは分からんでもないが、一方で堕胎や親の無い子供が居るわけで…。真正面からこのテーマを映画にするのはすごいと思う。でも、出産と堕胎を扱ってる医師が孤児院を設けてそれで良しなのだろうか…責任をとってる?自己満足じゃね~の?…ささくれ立ってます。

キングコングの映画。「おやすみ、メイン州の王子、そしてニュー・イングランドの王」って孤児たちに語りかけるのは好きよ♪


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