PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

地下鉄(メトロ)に乗って

2008年05月30日 | ま行
出演:堤真一 岡本綾 常盤貴子 大沢たかお 吉行和子 田中泯 他

浅田次郎原作を映画化。大沢たかおが日本アカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

長谷部真次(堤真一)は女性用下着のセールスマン。真次の父親小沼佐吉(大沢たかお)は、ビジネスで成功しているが影の部分でも有名。そんな父に反発して、完全に縁を切ってしまっている真次は、ある日(実は亡くなった兄の命日)地下鉄永田町駅のプラットホームでなぞの老人(田中泯)に出会い、タイムスリップしてしまう。愛人のみちこ(岡本綾)とタイムスリップを繰り返すうちに、過去の色々なことがわかってくる…。

私好きです!この映画。堤真一は、なぜか戦後の日本が似合うんですよねぇ。古臭いのかなぁ??容貌が^_^;
自分の知らないところで他人には人生があり、例えそれが親であっても、知らないことって本当に沢山ある。嫌でたまらないコトも、そうなってしまったのには理由があって、それをタイムスリップで一緒に体験できたら…そりゃぁ、理解できるでしょう…多分。タイムスリップを地下鉄で表現していて、いきなり音がでっかくなるからビックリするけど、場面転換としては上手い作り方だと思います。

この映画の大沢たかおは良い!!色々な世代を演じているけど、きちんと演じ分けて「小沼佐吉」をちゃんと表現しています。この人は映画が好きなんだろうね。
で、忘れちゃいけないのが、岡本綾。この人、この映画で凄く良い表情をしてるよぉ~!切ない…本当に切ない表情がたまりません。どうにもならない宿命。好きな人の幸せが一番大事なことで、揺れている時の表情・覚悟を決めた後の行動は、切ないよぉ…本当に切ないよぉ…(;_;)心情的に、完全に岡本綾@みちこ目線でした…私。演技の引き出しが無くなっちゃったって引退したけど、勿体無い!華やかじゃなくてもいいから、是非演じる場所に戻ってきて欲しいものです。みちこは岡本綾じゃなきゃ駄目だったと思う。真次@堤真一は、もうチョッと若い人でも良かったのかなぁ…原作を読んでいないのでわかりませんが。田中泯さんに関しては、もう、出てくるだけでOKです!!あぁいう不思議オーラを出させたら右に出るものは居ない!!田中泯か美輪明宏か…ってなもんです。まぢで。
音楽も良かったのよ、この映画…って思ってたら、小林武史さんじゃ~ん。ミスチルとかのプロデュースしてる人ね♪主題歌だけど映画と全然合わない曲を平気で流す流行歌手(あ○とか宇○田とか)と違い、ラストに流れる曲がしっかり聞かせてくれる…ま、多分個人的に好きなんだと思いますけど。その内カラオケで歌いたいなぁ~「プラットホーム」bySalyu♪

ファンタジックな映画なので、駄目な人は全く駄目だろうと予測される映画。個人的に、ノスタルジックな風景と親子関係の描写にやられた映画でした。


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