PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

メゾン・ド・ヒミコ

2008年05月29日 | ま行
出演:オダギリジョー 柴咲コウ 西島秀俊 田中泯 他

沙織(柴咲コウ)はゲイの父親卑弥呼(田中泯)に捨てられ、ずっと恨んできた。ある日、父親の恋人岸本春彦(オダギリジョー)が沙織を訪ね、父親がガンであり、父が開いたゲイ専用の老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」で働かないかと持ちかける。

期待していた程度の内容でありました。オダギリジョー+柴咲コウでゲイの物語といったら(あたし、そういう映画好きみたい)、そりゃぁ期待するさ!!その期待には充分応えてくれた映画でした。でも、無茶苦茶感動し落涙に咽(むせ)ぶって程じゃぁなかったけど(汗。

何と言ってもオダギリジョー!!前々から惚れていましたが、本当にこの映画でも美しい~♪細身の体かと思えば片手で柴咲コウをヒョヒョイと移動させる力強さ(ハ~ト)。孤独な内面と、だからこそヒミコに惹かれ沙織にも惹かれる情熱も併せ持った色男~♪♪♪演技の上手さと、彼のオーラには参ったわ。
忘れちゃいけないのが田中泯。彼は瀕死でゲイの父親って難しい役どころ。ほとんどベッドで寝ているだけの演技だけれど、これ以上に無いくらいのはまり役でした(「たそがれ清兵衛」では仇役のようです)。もともと前衛舞踏家で姿勢が良く立居振舞が上品なので、そこにいるだけで絵になるってのは、さすがだなぁ…。
柴咲コウもゲイの世界に最初は拒否反応を示しつつ、段々その人となりを見て人間として向き合える女性をチャーミングに演じていました。この人は本当にカンの良い人で、顔のキツさから役柄に制限はあるけれど、きちんと演じられる素晴らしい女優さんだと思います。

主役3人は美しさにおいて絵になる人たちで、画面に出てくるだけでうっとりですが、脇役も良かった。
西島君は大好きな俳優さんだけど、いやらしい男をさらっと演じていたし、ゲイを公表している役者さん(青山吉良)や二丁目でお店を開いている素人さん(洋ちゃん)…メゾン・ド・ヒミコにいる人全てが個性を持ち、そこにいなくてはならないキャラばかりで、とても良く出きているお話でした。突然現れるアニメシーン…みんなの気持ちが一つになるダンスシーン…どれも大好きなシーンです(好き嫌い分かれると思うけど)。最期にヒミコが沙織に向って「あんたが好きよ」と言う台詞は、どんなに恨み・嫌ったとしても、救いになる一言だったと思います。ある意味、そんな言葉を投げかけてもらえた沙織が羨ましいよ(T_T)


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2 コメント

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はじめまして ()
2008-05-29 17:03:32
大好きな映画です。

役者さんってすごいですね。
オダギリさん魅力的!
でもゲイには見えなかったナァ、とても男らしくて(笑)
それでも良いんですけどね。
美しい世界だな~と思いながら観ました。
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初めまして、ようこそ♪ (管理人)
2008-05-29 20:56:58
うん。この映画の空気感好きです♪

ちょっとした会話が素敵で、そこにいる人の人間関係が近寄りすぎず遠すぎず、自分の立場をわきまえて生きているのが美しくて…切なくて…。

人が一生懸命自分の存在意義なんかを見つめながら生きていくのは、綺麗なのかも知れない。
うん。この映画、綺麗ですよね♪
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