昨日に引き続き、ホテルスヴィッツラハウスの感想の続きです!
さぁ、いってみよー!
■ニーナ・デュボワ: 潤花
今回、宙組トップ娘役に就任する潤花ちゃんにぴったりのお役でしたね!
トップ娘役が潤花ちゃんになると決まるまでお芝居も歌もほとんど見たことなかったのでどんな雰囲気になるのかまったくの未知数だったんだけど、これが予想以上に良かった!
完全に私の好きな映画の女優さんタイプの娘役さん。素顔も美人なんだけど宝塚のお化粧がめっちゃ似合う!目力があって、一見気の強そうな感じなんだけど中身は等身大の女の子そのもの。そして笑顔が本当にかわいい!!
んで、お芝居が好き。声がまずいい。落ち着いてて台詞回しが自然で。まっすぐでストレートに響く嘘のないお芝居。
衣装もよく似合ってる。赤い羽付きの帽子が似合うよね〜あのときの衣装が一番好きなんだけど、最後プロポーズされる時の全身白も好き。映画から飛び出してきたようなクラシカルさ。
初日映像で好きなタイプだな〜と思ってハリウッド・ゴシップを見たらお芝居と純心な笑顔にきゅんとしちゃって、スヴィッツラ配信を見る頃にはやっぱりいいわ〜ってもうかなり好きになっちゃってました。(笑)
真風っちとのコンビ感もアダルティで今までとは違った一面をどんどん引き出してくれていいですね〜
まどかちゃんとは初恋寄りのカップル像が多くて初々しい頃の思い出が蘇る感じだったんだけど、潤花ちゃんとは色々経験した上で出会う男と女で、わりと最近の恋愛模様を思い出す感じ。これがもうすごくリアルに響いてくる。
ニーナの「恋と仕事をうまく両立できないのよね」の台詞とかさ〜うん、わかるわ〜!しかもロベルトとはヨーロッパとアメリカで離れ離れでいわば遠距離恋愛というか、いや一度別れて友達以上恋人未満って感じかな…いや私も日本とアメリカで遠距離恋愛を約6年やってたもんで、うわ〜ロベルトもニーナもよく頑張った!!!ってなんか感慨もひとしおでw(私のことはどうでもいいw)
てか、ロベルトにアプローチされてよくアメリカに行けたな!と、もはやニーナに尊敬の念を抱くほど。あんな人に出会ったら離れたくない!って思っちゃうかもw
そういう意味では自分のやりたいことにまっすぐで芯の強い女の子像がぴったりハマってましたね。
親友のパリでの活躍を嫉妬する姿もめっちゃ人間臭くて。
こういう時期って人のことばっかり羨ましくなっちゃうんだよね・・・って、なんかとにかくわかるわ~ってなりました。
あと、ダンスが得意と言われる潤花ちゃん、踊ってるところをまだそんなにしっかり見れてないんだけど、踊ってる時の表情が本当に楽しそうで生き生きしててもうニーナそのものでしたね。
アルマから本番前日に言われる台詞とかもすんごくあったかくてトップ娘役就任をみんなから祝福されているような演出。景子先生あったかいわ〜ロベルトも完全に真風っちに当て書きでしたが、ニーナもまた潤花ちゃんにしっかり当て書きされてましたね。
まか潤コンビと私は呼んでるけど、この2人が今後どんな役やカップル像を作り上げていくのかワクワク。
ニーナは等身大のバレエダンサーの役だったけど、次のアイリーンは一癖も二癖もありそうな役。
どんな引き出しを見せてくれるか楽しみにしてます。
■ヘルマン・クラウスナー:芹香斗亜
今回、一番切なかったのがこのキキちゃん演じるヘルマン。
ららちゃん演じるアルマとしどりゅー演じるラディックと3人で同じ音楽院で学び、ヘルマンはアルマ のことが好きだったけど、アルマはラディックと両思いで、ヘルマンは諦めて、今はユダヤ人であるラディックがドイツから脱出するのをアルマと一緒に画策している、という状況。(認識合ってるかな?)
これさ、好きな人が自分には振り向かないことわかってて、でも音楽のために、芸術のために、自分の命を投げ打つ覚悟で親友のヘルマンを助けるわけですよね。
思うんだけど、アルマはラディックのこと、音楽抜きにしても好きだったのかな~なんて・・・
もちろん、彼の作り出す音楽抜きに彼のことは考えられないのかもしれない。
アルマの台詞で「彼の音楽を聞いたら・・・彼を思い出して」みたいなこと言っていたから、アルマにとってラディックの音楽は彼の一部でありそれも含めてラディックが好きなんだろう。
でもさ、ずっと近くでアルマのことを見てきたヘルマンじゃだめなの?
ヘルマンに音楽の才能があったらアルマは好きになったの??とか色々考えちゃった。
いや、もちろんヘルマン自身が納得してればいいんですけどね。彼にとっては恋愛より音楽を後世に残すことの方が大事なのかもしれない。
でもさ、アルマを見つめる表情や、ラディックを助けた後にラディックがアルマを抱きしめてるときに歌う歌がもうなんかとてつもなく切なくて・・・あの歌めっちゃ良かった。胸が締め付けられました。
SAPAのノアときと似た状況なんだけど、SAPAのときにはちゃんとイエレナと結ばれたのがうれしかったけど、今回はスパイの罪を一身に背負う姿がとにかく切なかったな。
それと、ロベルトにスパイ容疑摘発されて言い合うシーン、良かったな~
こういうまかキキ見たかった~なんか久しぶりじゃない?
アナスタシアはほとんど絡みなくてちょっと寂しかった。今回はガッツリ、でも敵対して憎み合うとかじゃなく、ちゃんと自分たちの信念をぶつけて、解決策を探るという、めっちゃ大人!
そう、今回ロベルトもだけど、このヘルマンも超大人な男で懐が大きくてかっこよかった。自分の欲のためだけに動くんじゃない、周りのことも考えた上で答えを出すところ。
その二人が最後バレエが終わった後にこの件にどう決着をつけるか決断するところ。
熱い抱擁!そして見つめ合う表情がとにかく熱い!
めっちゃよかった~景子先生にまたまた感謝しかない。こういうトップと2番手の関係性をしっかり描いてくれるところ、ほんと好きです。
キキちゃんは切ない役が続いているから次は明るい役が見たいな・・・と思いつつ、次はモリアーティなんだよなw
でも久々の悪役だし、ホームズと直接対決絶対あるだろうからかなり楽しみにしてます!
■アルマ・ミュラー:遥羽らら
ららちゃんがこんなに超絶美女を演じてくれるなんて!初日映像を見たらもう大歓喜!!金髪でスタイルもよくて衣装がどれもこれもめっちゃ似合う!タバコ吸うところもカッコイイし、これぞザ・美女!!!なんか、峰不二子いけるんちゃうか!?とか思っちゃいましたw
この時代、女性も結構タバコ吸ってたんだよね、きっと。マリリンモンローとかも吸ってるの観たことあるんだけど、なんか好きだわ~(タバコはヤニと匂いが嫌いだけど、吸ってる姿は大好物です)
子役とかが多かったのでららちゃんのこういうお役見れてうれしかったな~
ラディックとヘルマンの間で揺れるアルマの表情が本当に良かった。ラディックに抱きしめられた後に見せる、ヘルマンに向ける複雑な表情。きっと彼女にも色んな葛藤があったんだろうなと思わずにはいられない。
あと、ちょっとコメディなシーンもありましたね。アルマに思いを寄せるチャールズとのやり取りは笑わせてもらいました。特に最後の方の「あら、まだいたの」のとこ!
ららちゃんのこんな役、これからも見たいです!!
■ユーリ―・バシリエフ:桜木みなと
振付家でありダンサーでもあるユーリ―!今回、めちゃめちゃ色気たっぷりでしたね~
こんなに踊るずんちゃん初めて見たけど、振りの一つ一つから色気が放出されているようで、これはファンの方たまらんやろうな~と思って見てました。
前半はイライラしていたのに、ジョルジュと再会したらもうずーっと笑顔で幸せそうでよかったな~と。確かに、ジョルジュはイケメンだった!
ユーリ―中心でバーでダンサーたちが歌い踊るシーンは暗くなりがちなストーリーの中で明るくなれる瞬間でした。
ストーリー的にサスペンスの本筋には絡んでこないところがちょっともったいなかったのと、最後のニーナとのシェヘラザードは踊ってるところをもっと長く見たかったな~
でも、最後、ロベルトとニーナが再会するところ、ニーナをユーリ―がエスコートするんだけど、そのあとにちゃんとジョルジュもいてよかった!と幸せな気持ちになりました。
■ラディック・ブリーチェク
ネイサン・ヒューズ
:紫藤りゅう
天才ピアニストのラディックとロベルトの元上司のネイサンを演じていたしどりゅー!
それぞれ色の違う役をしっかり演じ分けてましたね。個人的にはラディックが好きだったな~
それにしてもどっちも出ているシーンが少ないのがもったいない!もっとそれぞれの役で深めたシーンが見たいなと思いました。全部やってたら時間が足りないだろうからしょうがないんだけど!特に、ロベルトの元上司のネイサンについてはもっと見たかった~
昔のロベルトがどうだったかとか、スパイキャッチャーとしてどういうことを教えたかとか。
ラディックについてはヘルマン、アルマとの音楽院時代が気になる!
サイドストーリーやりませんか?劇団さん??
■エーリク・カウフマン:瑠風輝
もえこちゃんのエーリク、めっちゃ好き!!!主人公の相棒役、めっちゃ好きなの!しかも真面目で仕事に一直線で女を知らないあの感じ!24歳なんだっけ?
アルマがチャールズに色目を使ってるときにものすごい目でアルマを見ていたのが印象的でしたw
テキパキと仕事をこなし、ロベルトが逮捕しようか渋ってるときにズバズバ進言するところもいいですね~ロベルトに「君も一度女に溺れてみるといい」って言われてるところも、なんかわかってるのかわかってないのかって感じで、エーリクはむしろこのままでいてほしいな、なんて思ったりw
もえこちゃんのお芝居、すんごく好きなんですよ。滑舌いいし、役をしっかりつかんでいる感じ。そしてなんといっても、ロベルトと並んだ時のスーツ姿がもう絶品!!!
ロベルトとエーリクでなんかバディものみたいんですけど!
もえこちゃん、見るたびにかっこよくなってて、宙組の中でどんどん気になる存在になってきてます。こういう下級生の成長を感じられるのって宝塚の醍醐味だよな~
しかも、もえこちゃんがやってるお役って星組時代に真風っちがやってたようなお役でもあるので、それもあってか、めちゃめちゃ懐かしく見てしまって、今回のまかもえコンビがすんごく好きになりました。
もえこちゃんの将来、楽しみですね~♪
■ジョルジュ・ヤーコブ:泉堂成
ジョルジュが初めて登場したときとか、バーでダンサーたちが踊ってるところとか、とにかくキラキラしててこれは誰や!?と観終わった後プログラムで確認したところ、泉堂成くんということが発覚!しかも105期生!?ついこの間初舞台に立った子たちがもうこんな大きな役をもらうのか!とびっくりしちゃいました。時が経つのは早いね~
とにかく笑顔が眩しく踊ってる姿キラキラしてたので、今後も追って見ていきたいな~
こういう輝く若手を見つけられるのはこれまた宝塚の醍醐味ですね。
その他、柚美さん演じるマーサウェリントン子爵夫人の貫禄とマダム感はさすが専科でしたね~
まっぷー演じるペーターは安心安定の心の安らぎでした。あんなホテル泊まりたいわ~ロベルトとのやり取りが良くてほっこりさせられた。
さおちゃんのリチャードはネイサンの回想で出てきたところから、ん?とちょっと怪しいなと思ってたんだけど、やっぱり何かありましたね。
春乃さくらちゃんのシルヴィと聖斗亜くんのオットーの場面は泣かされました・・・この二人も下級生なのにすごいね!今後注目したいと思います。
ホテルが舞台ということもあって一人一人の背景がちょっとずつ描写されて、それぞれが複雑に絡み合っていく模様がよかった!!
ホテルが舞台のストーリーは好きなものが多いな。
さて次はシャーロック・ホームズにショーもあるぞー!!!
ワクワクしながら待ちたいと思います♪
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