流ブログ

その記録

藤子不二雄論を読みました

2006-11-10 | BOOK
以前こちらでもお伝えしたとおり藤子不二雄の本を購買しまして
ずいぶん前に読了しておったわけですが感想を記していなかったので感想を。
ワタクシが知っている藤子不二雄は「まんが道」での[足塚茂道]としての
藤子でしかなく己の知識の低さに愕然としました。
「まんが道」と実際の藤子不二雄の誤差を知りました。 
 この「藤子不二雄論」は作品を通して二人で一人という二人の天才漫画家を
様々な角度から比較し互いの人間性や漫画道。伝説のトキワ荘時代。
スタジオゼロ時代のオバQの謎。アニメ隆盛。
時代による漫画界の変化による世間への漫画の捉え方。
そして解散。
富山県高岡市から出発した二人の足跡を辿り様々なことを論じてあり
とても興味深く読むことができました。
白の藤本と黒の我孫子。
二人の個性を使い分け沢山の作品を残してきたこと。
死してなおも続くドラえもんという怪物漫画をつくりあげた藤本。
ブラックなものを好みいつでも実験的に意欲的に漫画に取り込む我孫子。
現在のように著作権も版権もうるさくなく純粋に漫画が好きで
漫画によって生き様を示していた藤子不二雄。
しかし二人に共通するものが全て「子供のための漫画」であったこと。
漫画が時代とともに変化しアニメが台東し細分化されていく昨今。
今一度、漫画は子供達の手にありそれは夢を語り夢を見させてくれる
漫画とはそういうものであったなと。
今更ながらに思いました。

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