ボッティチェッリの「春」
この美しい三人の女神が、私のこのCDを飾ってくれている。
思いがけない美しいインパクト。
殆ど徹夜ではないかと想像しますが、細かくも完璧な状態を「見本」として、
録音の初日に、ほら、と見せてくれたんです。帯の文句まであって、本格的に発売するイメージがわーっとわいてきました。
まーなんて美しいの!
情熱も優しさも、悲しみも喜びも苦悩もとりこんで、そして美しい。
本当に感動しました。この色がデザイナー熊本幸夫さんのいう、偶然の産物。
愛と祈りを中心とした選曲で、私が歌う曲で人気があるものをいい状態でとっておきたい「歌の花束のようなCD」にという希望を伝え、この製作に関してすべてをおまかせしました。
私は歌っているのに、家に帰れば家族のことが優先してしまう日常で、CD製作の事を「校正」「確認」「メール連絡」「原稿作成」などやらなくてはいけないのに出来なくて、気になっていると、熊本さんはもう、どんどん先に仕事を進めていらっしゃる。
遅れてやっと連絡するとすぐ、お返事がある。本当に素晴らしい仕事振りです。困っていたり、相談があれば、とても丁寧に対処してくださり、すべて気持ちよく進めてくださったのです。
残念なのはそんな優れた方々に囲まれて、私の力はどれほどなのか、まだまだですね。ほんとにもっともっと上手くなりたい。録音という緊張の中でも自由な遊びのできる力がほしい。