甘くて酸っぱい言葉

結構本音を書いてますw

僕の介護記録1-1-全てはここからはじまった。-

2006-02-07 01:27:45 | Weblog
前編!長いよ~


時を戻すこと1年半。
あれは僕達が2年の9月13日のことだった。
夏も終わりのしんこう前。
恒例の誕生日カウントダウン。

悪夢の始まりは鏡月の2リットルペットボトル。
ちょっと前に一風のみをやって調子にのってた僕ら。

まぁいろいろとあって
飲む気満々だった僕ら。

一番飲む気満々だった彼。

最終的には残り少ない焼酎に氷をぶっこみ
ほぼ原液で飲んでた彼。

数時間後。
帰ってこないなぁ。
ふと気になりトイレに。

たっくんにもたりかかりもはやゴム人間のようにぐったりしていた彼。
あーやっぱつぶれたかw
なんて気楽なことを思いながら近づいていった。

事態はそんなもんじゃなかった。
小刻みに震え
顔は真っ青
目も六分の一くらいしかあいていない。

うん?

その当時まだこういったことになれてなかったうちらの学年の人間はみなおろおろ。
夜が明けるにつれ
徐々に彼の周りを人が集まる。

このままじゃ命の危険がっ!!
やばいぞっ!
救急車??

なんて声も。

でもサークルのみで学校に救急車なんて呼んだら
サークルが活動停止になる可能性もあるというナイスな発言により却下。

みんなの上着を彼にかけ
たっくんとうちがペットボトルとトイレットペーパーを手に
交互に交代しながら指をつっこみはかせる。

がっ

もうはくものがないらしい。

水を飲ませなきゃ・・・


(彼の名前)水飲め!
(彼の名前)いいこだから!


反応なし。


俺は頑張ったの。
でもムリなの。


言葉にもならないような声で彼がつぶやく。


(彼の名前)いいこでちゅねぇ
おみじゅのみましょうねぇ


いつの間にかみんなの言葉が赤ちゃん言葉に・・・!?
そう僕らはまだ慣れない友達がつぶれてしかもなんか死にそう?な状況に
戸惑いを隠せなかった。


ちょっとずつ飲ませてははかせを繰り返す。

とりあえず移動させなきゃ!
でもどうやって?
歩くのはまずムリ。

むしろかれはムリしかいわないし。

あそこにあるベンチは?
数人がチェックしに行くが動かないタイプ。


ビニールシートだっ!


これはだれが言ったんだろう。
素敵な提案だよな。
ってか普通思いつかないよなぁ。

緑色のシート登場。
とりあえず乗せようとする。


がっ


ムリ
動かさないで


この言葉だけが今彼が発することのできる
唯一の言葉らしい。

その間にすわっちが家から毛布をもってきてくれたんだ!

んでなんとか乗せて

(このとき僕らは感謝の言葉一つもなし。むしろ動かしたことをうらまれている様態)

さぁどこに運ぶ?


うちの家?

でも3階まで運ぶのむりじゃね?

じゃぁ・・・1階の家は?


そこにいる人間で1階に住んでいたのは・・・


紛れもない、この誕生日のみの主役だけだった。


その子はとてもいい子なので
いやな顔せずいいよ、といってくれた。

じゃあ次は運び方、、、
タクシー!

本日の主役とうちでチャリで西千葉にダッシュ。タクシーを捕まえる。正門まで来てもらうことになった。
移動中とりあえず謝る。謝る。謝る。
帰り道も謝る。謝る。謝る。

うちが謝ることでもないけど
まぁその時から僕の恋心は彼に向かってたんだろうねぇ。

タクシーで彼女の家まで運んで終了!
終わりが見えたことに安堵しながら
意気揚々と学校へ。


甘かった。


続く。