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ぽんぽこタヌキの独り言 Solilokui dari Rakun Pompoko

日本を見て、アジアを見て、世界を見て、徒然なるままに書き記す、取るに足らない心の呟き

伝統的スイーツ 「イモ」と「バナナ」

2012年12月19日 08時35分05秒 | Weblog
今年も「師走」、はや12月中旬である。このところ急速に気温が低下して、巷ではクリスマスの「ジングルベル」の音楽が流れ、「カニ」や「カキ」などの『「鍋料理」を写真入りで紹介した「宴会」や「忘年会」のちらし』が、駅前で配布されたり、新聞の折り込み広告として、各家庭にばらまかれている。
こうした時期に「田舎」や「下町」そして「駅前」などに出現するのが「石焼き芋」と「ラーメン屋台」である。大学の寮生活をしていた時、冬場の深夜11時ころに「石焼き芋」や「ラーメン屋台」が近づいてくると、思わず「小銭入れ」を握りしめて、屋台まで走って行ったものである。
今回のテーマは、日本のような季節感はないけれど、東南アジア各国に存在する「イモ」と「バナナ」について取り上げてみたい。
インドネシアで「イモ」のことを「ウビ」=‘Ubi' と言う。「甘いイモ」のことを「ウビ・マニス」=‘Ubi Manis' と言い、直訳で理解すれば、その語義そのままの「甘いイモ」であるが、「英語」の「スイート・ポテト」=‘Sweet Potato' が「サツマイモ」を意味することから、この「ウビ・マニス」=‘Ubi Manis' も「サツマイモ」という意味になるのである。
日本の「サツマイモ」のように中身が黄色いものを「日本のイモ」=「ウビ・ジュパン」=‘Ubi Jepang' と言う。ただ、現地で圧倒的に多いのが、中身が紫色の「紫イモ」=‘Ubi Ungu' である。「やまいも」のことを「クテラ」=‘Ketela' と言うが、これに「ウビ」=‘Ubi' がくっつくと「ウビ・クテラ」=‘Ubi Ketela' となり、これは「サツマイモ」を示す言葉になる。「ウビ」=‘Ubi' に「木材」という意味の単語「カユ」=‘Kayu'をくっ付けて「ウビ・カユ」=‘Ubi Kayu' となると、これは「サツマイモ」とか「タピオカ」=‘Tapioka' を示す単語となる。その他「タピオカ」=‘Tapioka' の意味になる単語には「ウビ・クテラ」=‘Ubi Ketela' とか「シンコン」=‘Singkong' などがある。「ウビ」=‘Ubi' に「採掘するとか「選り分ける」という意味の「ランダ」=‘Landa' がくっ付くと「ウビ・ランダ」=‘Ubi Landa' になり、これは「馬鈴薯」を表す言葉になる。「KFC」=‘Kentukey Fried Chickin' や「マクドナルド」=‘Macdonaldo' で「フライド・チキン」=‘Fried Chickin' や「ハンバーガー」=‘Hamburger' と一緒によく食べる「フライド・ポテト」=‘Fried Potato' は「クンタン・ゴレン」=‘Kentang Goreng' と言われる。「ゴレン」=‘Goreng' が「フライにする」という意味なので、「クンタン」=‘Kentang' が「馬鈴薯」とか「じゃがいも」という意味である。また、「インドネシア」=‘Indonesia' における「バナナ」のおやつで一般的なのは「ピサン・ゴレン」=‘Pisang Goreng'(揚げバナナ)である。最近は「小麦粉」=‘Tepung Terigu' を塗して揚げたものも回っているが、本来は「米粉」=‘Tepung Beras' を塗して揚げていたようである。「焼きバナナ」は「ピサン・バカル」=‘Pisang Bakar' と言われており、通常、椰子砂糖を溶かして、かけて食べるようである。
「フィリピン」=‘Philippines' で「お手伝いさん」がよく作ってくれた「おやつ」に「カモテ・キュー」=‘Kamote Cue' というものがあって、これは「サツマイモ」を焼いて、その上に「ブラウン・シュガー」=‘Brown Sugar' を振りかけたもので、暖かい「サツマイモ」の上に「カラメル」=‘Caramel' 状になって、少し「パリパリッ」とした「ブラウン・シュガー」=‘Brown Sugar' と柔らかい「サツマイモ」の感触が心地よい。これには「バナナ・キュー」というものもあって、これは焼いた「バナナ」の上に、やはり「ブラウン・シュガー」=‘Brown Sugar' を振りかけるが、これもまた「カラメル」状になった「ブラウン・シュガー」=‘Brown Sugar' と柔らかい「バナナ」の中身がいい感じなのである。タガログ語で「バナナ」のことは「サギン」=‘Saging' と言うけれど、現地では「英語」の使用される率が高く、「バナナ」=‘Banana' は「バナナ」=‘Banana' である。「フィリピン」で[イモ」といえば、やはり一般的なのは「紫イモ」である。現地には「ウベ・アイスクリーム」という人気の「紫色のアイスクリーム」がある。先ほど述べた「インドネシア」において「イモ」を表す単語の中に「ウビ」=‘Ubi' という単語があったけれど、タガログ語でも「イモ」のことを「ウビ」=‘Ubi' とか「ウベ」=‘Ube' とか言うようである。先の「ブラウン・シュガー」=‘Brown Sugar' をまぶす「カモテ」=‘Kamote' は、実は外来語であり、「スペイン語」や「ポルトガル語」でも「イモ」のことを「カモテ」=‘Kamote' =‘Camote' と言うようである。
「タイ」=‘Thailand' にも「焼き芋」はある。「タイ語」で「焼き芋」のことを「マン・ピン・ピン」=‘Man Ping Ping'(มันปิ้ง)と言われている。「マン」=‘Man' が「イモ」という意味である。ただ、日本人は「タイ」=‘Thailand' に行って、気軽に「イモ」という言葉を発しないように気をつけたほうがいい。「タイ語」で「イモ」=‘Imo' という言葉は「女性器」を意味する言葉になってしまうのである。あまり、この「イモ」=‘Imo' という単語を会話の中で、しかも大きな声で、臆面もなく連呼していると、以前ブログに記載した、インドネシア語の「プキ」=‘Puki' を連呼していると同じように、非常に下品で恥ずかしい思いをすることになる。「サツマイモ」のことはタイ語で「マン・テート」=‘Man Theet’(ข้อความต้นฉบับ)と言う。「じゃがいも」/「馬鈴薯」のことは「タイ語」で「マン・ファラン」=‘Man Farang' と言うようである。「ファラン」=‘Farang' は「西洋」のことを示す単語であるから、これを直訳すると「じゃがいも」は「西洋のイモ」ということになる。また、「山芋」は「マン・ムー・スワ」=‘Man Mww Swa' である。この「タイ」の屋台では、「焼きバナナ」=「クルアイ・ピン」=‘Kluai Ping' が売られていて、「皮ごと焼いたもの」と「皮をむいて、中身を串刺しにして焼いたもの」がある。また「揚げバナナ」は「クルアイ・トート」=‘Kluai Thoot' と言う。
ただ、この「クルアイ」=‘Kluai'(กล้วย)という単語を少し間違うと「男性器」を指す言葉となってしまうので「要注意」である。例えば、タイ語の会話の中で「キン・クルアイ・マイ?」‘Kin Kluai Mai ?'(バナナ食べる?)と言うときに、発音を間違って「クルアイ」=‘Kluai' を間違って「クアイ」=‘Kuai' と言ってしまったら、大変なことになってしまうのである。そして、この単語も、更に「発音」を間違うと「水牛」と言う意味にもなるのでご注意願いたい。因みに、私自身、使い分け、聴き分けはたぶん出来ないけれど、「クルアイ・クルアイ」=‘Kluay Kluay' と2つ重ねると、「当たり前のこと」とか「ありふれたこと」という意味になる。また、タイ人は子供の「おちんちん」を表現する言葉に「チャーン・ノーイ」=‘Chang Noi'(小さい象)という言葉があるようである。
「ベトナム語」で「焼き芋」のことを「コアイ・ヌオン」=‘Khoai Nuong' と言い、道端の屋台でたくさん売られている。「揚げバナナ」は「チュオイ・チェン」=‘Chuoi Cien' と言い、これには「米粉」を塗して揚げられている、また「焼きバナナ」は「チュオイ・ヌオン」=‘Chuoi Nuong' と言うが、これは「バナナ」を直接焼くのではなく、実の赤い「チュオイ・スー」=‘Chuoi xu' を炊いたお米の中に切って入れ、バナナの皮に包んで焼いたものである。
昔のように、庭のたき火で焼いたり、風呂を槇で炊いた残り火で「焼き芋」をすることはなくなったけれど、やっぱり「冬場」は「焼き芋」がいい。
「サツマイモ」には、加熱しても壊れにくい「ビタミンC」や「豊富な澱粉」と「食物繊維」を含んでいるので、「便秘」対策や「ダイエット効果」が期待できるようである。「紫イモ」はなかなか手に入らないけれど、これには「ビタミンA( βカロテン )」「ビタミンB1」「ビタミンC」「アントシアニン」「カリウム」「マグネシウム」などが含まれている。
「紫イモ」には、「ブルーベリー」にも含まれている「アントシアニン」が豊富に含まれており、①目の疲労回復、視力の回復 ②肝機能の向上 ③生活習慣病の予防 ④老化防止 などの効果があるようである。「アントシアニン」は「抗酸化作用」が特に強いとされる「ポリフェノール」の一種であり、「呼吸」によって発生する「活性酸素」を抑制する効能があるのである。
健康のために「冬場」はたくさん「焼き芋」を食べましょう。出来れば「紫イモ」を探してみましょう。「時間」と「お金」があったら、「紫イモ」がたくさん収穫される「宮崎」「鹿児島」「沖縄」に行ってでも食べましょう。ただ、「便秘」解消のために、ご家族の健康のために、必然として増加が見込まれる「放屁」の弊害には、お互い「多少の我慢」が必要かもしれませんね。

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