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ぽんぽこタヌキの独り言 Solilokui dari Rakun Pompoko

日本を見て、アジアを見て、世界を見て、徒然なるままに書き記す、取るに足らない心の呟き

「コーラ」の話

2012年11月25日 06時41分56秒 | Weblog
今回のテーマは「コーラ」についての話である。世界のコーラ市場をみると、「コカ・コーラ」が世界市場を席巻し、「ペプシ・コーラ」がその後を追いかけているというのが「コーラ」のマーケット・イメージである。「コカ・コーラ」も「ペプシ・コーラ」も「炭酸飲料」とか「清涼飲料水」とかに分類され、ファスト・フード店やファミリー・レストランのソフト・ドリンクの主要ラインナップの1つになっているが、そもそも「両コーラ」とも薬剤師が「風邪薬」とか「胃腸薬」を製造しようとしていて出来上がった、いわゆる出来そこないの「副産物」みたいなものなのである。「コカ・コーラ」の「コカ」は「コカイン」=‘Cocaine'由来の「コカ」であり、「コーラ」(Cola)は、アフリカ原産の「コーラの木」=‘Cola Tree'というものがあって、その果実である「コーラの実」=‘Cola Nuts' から抽出したほろ苦い味の「コーラ・エキス」を原料としていたことから「コーラ」と命名されたのである。そもそも「コカイン」=‘Cocaine'には、中枢神経を興奮させる効能があり、「局所麻酔薬」として利用されており、「清涼飲料水」として飲まれるようになってからも、1990年代までは「成分」として含まれていたようである。一方、「ペプシ・コーラ」の「ペプシ」の語源は胃酸に含まれる消化酵素(タンパク質分解酵素)「ペプシン」=‘Pepsin’に由来している。しかし、両コーラを区別するネーミングの元となっていた「コカイン」=‘Cocaine'も「ペプシン」=‘Pepsin'も両コーラのなかには含まれておらず、現在はいずれも「カフェイン」=‘Caffeine'で代替されているようである。そして、その「カフェイン」=‘Caffeine'は「茶葉」などから抽出してしたものが使用されているらしい。また、「コーラ」=‘Cola'という「ネーミング」の元となった「コーラの木」=‘Cola Tree'の「コーラの果実」=‘Cola Nuts'についても、現在は「コスト」圧縮のため使用されていない銘柄が増えているようである。というわけで「コカコーラ」も「ペプシコーラ」もその「ネーミング」の元となっていた「含有成分」は入っていないわけである。従って、商標登録上は「コーラ」で正しいのだけれど、「コーラの木」=‘Cola Tree'や「コーラの実」=‘Cola Nuts'を配合しなくなっている「コーラ」を「コーラ」と呼び続けていいのだろうか。更に、「コカイン」=‘Cocaine'や「ペプシン」=‘Pepsin'とは関係なくなっている「清涼飲料水」を「コカコーラ」=‘Coca Cola' か「ペプシコーラ」=‘Pepsi Cola' と呼び続けていいものかどうか疑問を感じてしまうのである。

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