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KUMIKOのブログ

ボビンレースとバイオリンの日々…

たまたま、、、、言い換えれば運命?それとも偶然?

2012年03月16日 22時48分21秒 | インポート

先日、久しぶりのお友達と、食事をして、おしゃべりに花を咲かせました。

本当はレースの話はしないで、ほかのことを話す予定だったのですが、その方が、あまりにも真摯にレースに対する姿勢を持っていらっしゃるので、ついつられて、食事のあとスタバで、時間で追い出されるまで、話し込んでしまいました。

私は、ひょっとして、周りの方からはレースバカと思われているかもしれませんが、違いますよ。

いつも思うのですが、生徒のほうがよっぽどレースバカというくらい、レースが好きな人が多いです。

旅行に出てもレースを見に行くというのはないですし、まあ、どこに行ってもレースの世界にいるから、せめて、自由時間には、ほかのことをしたい。

テクニック、、技術と訳していいものか、、、それに対しても、かなり自由な発想でやっていると思うのです。そもそも正しいものとか正当なものがあるのだろうか、、、、。習っても納得がいかなければ、その方法は採用しない。ただし、ほかの人に伝えるときは、出所と、そのあと自分が変えたところを、はっきり示して、明言するようにはしていますが、、、。

このあいだ、話しかけてやめた、テクニック図というものに対しても、私は、絶対的信用を寄せるものではないと思っています。逆にすべてを図解して示すことは、それのみが正しいというような、間違った思い込みを生むと思うのです。

ただし、多くの人に説明するための非常に優れた方法であることは、疑っていませんが、楽譜と同じくそれだけでは、ただの記号です。コンピューターに入れれば、音は出るでしょうけれど、味も出なければ、魅力も出ない。そこには解釈と表現者が必要で、しかも個性の強い人は、そこに微妙に手を入れて、変えてしまってOKだとおもっています。

そこで、問題となるのは、趣味でやる分にはいいけれど、、、、。

ということかな、、、、。

趣味でやっている分には責任も出てこないし、批判もされない。

ただ、きれいに作っていればいいかもしれない、、、。

極めたい!なんて、くそまじめに考えている人は、そう考えているということだけでももう十分にプロなんじゃないかと思うくらいです。

私なんか、そんな真面目な人に比べると、動機はかなり不純かなと思います。

何か残したかっただけで、たまたまレースが、書けたというだけで、、、そのあときちんとパターンに仕上げるときにはさすがに自己規制を必要とするし、忍耐も必要ですが、かなり楽しく自分がいとおしく思えるレースを作ってきただけで、それは書いているときはかなり無茶な生活をするくらい、少々キチガイ的な時間の使い方をしていますが、すごく努力をしている人に比べると、私のやっていることは、甘いなと思います。

外交的には、プロの顔でやってますが、自分一人で、過ごしているときは、趣味人ですね。

終わりに、これこそは本当の隠れ趣味、、、、

私のボビンお絵かき004

モデルは愛するぬいぐるみたち、、、、

アホかいな、、、と、自分でも思いつつ。たまーにひまになると描いたりします。

頼まれて、描いた時には、2度とやりたくないと思ったほど、これは純粋な趣味です。

だから、頼まれてもやりませんよーー。KUMIKO


霧のBrugge

2011年11月11日 19時42分55秒 | インポート

あーーんなへたくそ写真を見て、懐かしいといってくださった方がいたので、単純バカの私は、今日もいそいそ、お外に出てきました。

それにしても、なんか安物の絵葉書にしかならない、、、、。

霧の日の、耳が冷たくて、ヒヤッとした、においが、伝わらないのが残念です。Brugge_015

こんなに近くなのに、教会の塔の先がみえない。Brugge_008

鐘楼も見えません。

今日はこれでもまだあんまり霧は濃くないほうです。

フランス語で、マフラーのことを, chache-nez,というのですが、すなわち鼻隠し。

散歩のときは、必ず鼻かみ用のテイッシュを忘れずにね!

このグレーの町で、少ない人の中で、とことこ、、歩いていても、さみしくないのに、

日本で、葉の落ちた、柿の木に、柿の実が何個か残っていて、カラスが、カーカーとでも鳴いていると、なんだか非常にさみしくなるのはなぜでしょうか、、、。

グールドが滝の前で、歌いながら一人で指揮している姿、楽しそうですね、人間は、一人のほうが、さみしくないのですかね。

最後はベギナージ(修道院)の今の姿、ここは水仙の季節がきれいですが、観光客も多いので、今のほうが、ベギナージらしいです。Brugge_019

Brugge_011

私の本が、bruggeの景色の一部になってました!

この町に住んで、24年目です。     KUMIKO


職人

2011年10月23日 19時40分58秒 | インポート

お友達が教えてくれたのですが、日本の職人さんのことを、扱ったTV番組が、最近あったとか、、、。アーテイストとアルテイザン、、、その違いとは、何ぞや?

伝統という点でいうならば、伝統につながっていない人間というのは、そもそも根っこがなくってどこか胡散臭い。

自分自身は、職人を目指したのですが、職人になるには、根気が足りない!

同じことを、ずーっとやれるか?

飽きっぽいので、当然だめです。

自分のデザインしたものばかり作っていると、どうも落ち着かない。やっぱり生き残ってきた、先人のデザインを、チマチマ作っていると、これは自分が死んだ後も生き残ってくれそうで、落ち着く。

大好きな、ピアニストも、ヴァイオリニストも、歌い手も、同様に、実は、作曲家の思いを、よく感じているように思うし、また、隠れた魅力を、発掘してくれている。

滅びゆく、昔のレースを書き起こしていると、つながっているようで安心する。

新しいものを生み出す人だけが、アーテイストと呼ばれるのならば、誰もが、模倣から出発する以上、どこからが、模倣で、どこからが、芸術なのか?

どこまでが芸術で、どこからがガラクタなのか?

そんなことを日々考えながら、職人になりたいけれど、なりきれないので、あれをやったりこれをやったりしている毎日です。

今日の写真は、フランスの職人のおじさんの作ったハサミです。

これも私の立派な病気の一つです。

このおじちゃんも心臓が悪いので、いつまで作り続けてくれるかわからないので、、あった時には、せめて、一つでもコレクションが増えてゆきます。

使える「美」Le_locle_040


、が、大好きです。


アメリカとレース

2011年09月24日 05時33分31秒 | インポート

かれこれ6,7年くらい前から、アメリカに来るようになっていますが、初めて来たときには、「どうせ、アメリカのレース、、、」、などと思っていました。

本場はヨーロッパだし、10年くらい前に、レースの世界大会で見たアメリカのブースは、やはり寄せ集めの感が多かったからです。

ところが、意外や、かなりのレベルの人もいることが、わかりました。

今や、ベルギーは、レース層が、高齢化していて、レースセンターも養老院のような感じがするくらいです。

これからのことを考えると若い人が、やってくれないと、、、、

けれども、今の時代は、若い人は時間がないうえに、すぐにできるものに人が集まる時代となってしまっています。

レースの将来を考えると、不安な毎日です。

ここ、ミシガンのレースグループが、4,5年前に共同で作った、レースです。9_081

私も参加しました。もう忘れてしまいましたが、2,3年かかって作ったと思います。これは今もここミシガンにありますが、作品をその後、どこに保管するかというのもいつも大問題です、、、。