KUMIKOのブログ

ボビンレースとバイオリンの日々…

プレゼント

2011年09月27日 16時46分18秒 | 日記・エッセイ・コラム

今回のアメリカの授業で、生徒からもらったものです。

021_2

お人形は、買ったものだそうですが、ピローとボビンさらにミニチュアのボビンレースも、もちろん手作りだそうです。二回のアメリカでの飛行機の乗継にもかかわらず、無事荷物と一緒に,壊れることもなく、到着。只今我が家の机の上に座っています。

やはりプレゼントは、手作りに限りますね。

私も手作りでプレゼントをしたいと思うものの、最近はともかく時間がない!

何とかせねば、生活様式を変えねばと思いつつも、年寄りに頼まれると、嫌とは言えなくなって、、、。今回もまた、来年の仕事を、また2つも増やしてしまいました。、

まあ、頼まれるうちが、花ですか、、、誰にも必要とされなくなったら、やはりさみしいですから、喜んでプレゼントをいただいて、さあまた仕事に励みます。

Patsy! ありがとう!

前にも2ついただいています。

その時は初対面でしたけど、、、022

横に移っているのは、ミニボビン、、、つまりとっても小さいお人形です。024

これも、その時のものです。

私自身は、レースグッズを集めるタイプではないのですが、こうして、レース人形が、なぜか増えていきます。ありがたいことです。あとは、出来上がったレースを見せてもらえれば、いうことはありません。

   KUMIKO


アメリカとレース

2011年09月24日 05時33分31秒 | インポート

かれこれ6,7年くらい前から、アメリカに来るようになっていますが、初めて来たときには、「どうせ、アメリカのレース、、、」、などと思っていました。

本場はヨーロッパだし、10年くらい前に、レースの世界大会で見たアメリカのブースは、やはり寄せ集めの感が多かったからです。

ところが、意外や、かなりのレベルの人もいることが、わかりました。

今や、ベルギーは、レース層が、高齢化していて、レースセンターも養老院のような感じがするくらいです。

これからのことを考えると若い人が、やってくれないと、、、、

けれども、今の時代は、若い人は時間がないうえに、すぐにできるものに人が集まる時代となってしまっています。

レースの将来を考えると、不安な毎日です。

ここ、ミシガンのレースグループが、4,5年前に共同で作った、レースです。9_081

私も参加しました。もう忘れてしまいましたが、2,3年かかって作ったと思います。これは今もここミシガンにありますが、作品をその後、どこに保管するかというのもいつも大問題です、、、。


レースとリュウマチ

2011年09月03日 21時43分38秒 | 日記・エッセイ・コラム

昨日書いたことと、反する内容ですが、

レースを作っているときは、実は、湿気ているほうがいいのです。

特に昔は、麻糸であったため、乾燥すると切れやすくなります。

したがって、レースを編むところは、湿ったところがいいのです。

ただし、湿ったところにずっと制作途中のものを置いておくことは、できません。

針がさびてしまうからです。

クーラーの効いている部屋で、糸が切れやすかったという経験は、今のところありません。

実験した人がいるのですが、糸を冷蔵庫に入れておくと、つよくなるというのですが、、、。

そのまま入れると乾燥するので、ビニールに包めともいわれましたが、私自身はやってません。

月夜に芝生の上に、一晩白いリネンを干しておくと、真っ白になる。

そんな馬鹿な!とお思いでしょうが、これは年寄りの知恵、とかで、みんなが本当だといいます。

レースをしているとアルツハイマーになりにくい、ということを研究しているアメリカ人の友人もおります。

レース職人とその病気のことを調べて、論文にした友人もおりましたが、みな至極真面目に研究しています。

レースをせずとも、石造りの建物、レンガの家は、確かに地下と一階はいつでも湿った感じです。

仕事のない冬にじっと座って、レースを編んでいた、貧しいレース職人が、リュウマチになるのは、当たり前でしょうか、、、。

レース職人の歴史には、暗い歴史が多いので、私の師は、アンチークレースの展示会に行くのはあまり好きではないようです。

泣きながら、レースを作る時代は終わった。と、、、、、、、、

幸せな人が美しいものを作るのか、、、それとも湿った心が美しいものを生むのか。

影のないものはつまらない。

9_007

これは、私が修復した、フランスの刺繍の付いたボネです。

指導してくれたフランス人は88歳かな?、、、、80歳を過ぎるとみんな一緒にしてしまう私です。

いつまで元気でいてくれるかわからないけれど、「これを見て、私を思い出してくれ。」と、よく言ってます。

リュウマチはなさそうなんですが、足、肩、指、ともかくあちらこちら痛いみたいです。

私自身も、思い出してもらわなくてもいいですが、世界のどこかで、ひっそりとでも大切にされる、そんなレースを作るか、そんなレースを作るためのパターンを残せれば、と思います。

     KUMIKO


日本の湿度

2011年09月02日 18時40分15秒 | 日記・エッセイ・コラム

日本に帰ってきてから、ものすごく忙しくて、ブログなど書いている時間がありませんでした。

今年は、去年にも増して、移動が多い年となっています。

今まで、行こうとも思わなかったところに、行ってみようと思ったからでもあります。

ただ、それも行こうとしたというよりも、行くのを断らないようにした結果です。

初めての、おうちにも、お世話になったし、、フランスの、アルル、東北の青森、、、

昔の友人との再会も、多い年です。

変わった人もいれば、相変わらずの人もいます。

太宰治との再会というのもありました!

それにしても「日本の湿気」、には参っております。

青森も、名古屋も、湘南も、東京も、とにかく成田に着いたとたんに、ジトーーー

精神構造も、どこかジトーーー

漆には湿度がいるのですよね。あとはお米ですか?

レースには湿気は「敵」です!

楽器にも!

とはいえ、日本の着物、陶器、漆、襖絵,、、、詩歌はすきなんですが、、、。

部屋に湿気が入るのを防いで、自分の汗で、アレルギーを起こさないように、ベビーパウダーをはたいて、できるだけ外に出ないようにして、仕事をしております。

しょっちゅう行くスイスの友人のところは、これまた逆に、標高1000メートルなので、肌はパリパリになってしまうので、クリームは欠かせません。それでもしわは増えます。

なかなか地上の楽園というのはないものですね。

この夏は、青森の金山焼と、ついこの間は、京都の清水焼を、またもや入手!

この病気も、レース病と同じく、死んでもなおらないでしょう、、、。

今日のレースは大好きな 須賀さんの訳された、イタリアの詩とレースを組んだ額です。

イタリアにしては湿っていて、私としてはちょうどいい湿り具合です。F1010036
来週早々、アメリカに行きます。ミシガン州。木がいっぱいで、森の中という感じのところですのでアメリカにしては、湿度が高いのかな?

去年までは遊びだったのに、今年から仕事なので、複雑な心境です。

遊びたいよ!

    KUMIKO