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帰ってきた“いつまでかけるか”

マイペースに日常を暮らす。

SF小説「正しい時計」その4

2012-10-07 15:14:18 | 小説
その後の彼女のことは、おれも知らない。知りたくないという方が正解だ。
噂で“目”にしたが・・・。
それで、おれも大体のことが分かった。

そして、その後の3ヶ月した頃おれは、そんな彼女のことを
忘れようと新しい彼女を作った。
が、おれの中かどこかに罪の意識があったのかもしれない。
今度は、おれの方が15分間“新しい彼女”を待たせて
“時間法”を破ってしまった。
そして、おれも“時計”にされる時、ひとつの
提案をした。
「すみません、彼女の横に並べて置いてくれませんか?」
すると“担当の者"は言った。
「“新しい”のと“古い”のと、どっちだ?」
おれは答えられなかった。


完。

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