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帰ってきた“いつまでかけるか”

マイペースに日常を暮らす。

小説「ホテル・フィクション」その1

2012-11-30 21:29:45 | 小説
ぼくはホテルの一室で目が覚めた。
前日までのことがまるでなかったのように・・・。


ぼくは某一流ホテルに勤めるシェフだ。
いつも朝早くから仕込みがあるので早くから起きなきゃ
いけない。
その日は朝(?)3時に起きた。いつもよりちょっと遅かったかもしれない。
それが良かったのか悪かったのか。
急いでホテルの厨房に入った。
と言っても少し眠かったので来る途中で買った
缶コーヒーを飲んだ。
しかし、飲みすぎると味覚が鈍る気がしたので
少しにしておいて残したコーヒーをその辺に置いといて
“仕込み”にかかった。

短編小説「ウチ」

2012-11-18 14:02:49 | 小説
ウチのごはんは白ごはん。
でも時々茶色や赤。
そんなごはんにも物語がある。
今回はそんなごはんに関する“ウチ”の話。
ウチは今小学三年生。まるちゃんと同い年だ。
弟は保育園に通っている。お母さんが送ってくれている。
お父さんは・・・まあいいや、今のところ、書くのは。

とにかく最近になってウチがごはんを作ることが増えた。
お母さんはパートで忙しいし、作ってあげるとありがとうと
言われる。それはそんなに悪くない気持ち。

それにしても、ごはんはうまい。そして、えらい。
人に育ててもらって、食べられまた人を成長させるのだから。

ごはんはすごい。なにかイライラして怒っているようなお母さんでも
食べるとあっという間に腹の中に入って、きげんをよくするのだから。

そんなごはんだがつらい目にもあっている。
弟がおかずばっかり食べてごはんを残す時。
それは一番つらい時。
それにウチもだが、お茶づけのもとがあると、ついついそればっかり
食べて、ごはんがなんだか雑にされたみたい。

それでもウチはごはんを食べる。弟も食べる。お母さんも食べる。
今度はお父さんに食べさせてあげたいなあ。


完。

小説「ドリーム・タイマーズ」その4

2012-10-13 13:07:01 | 小説
その甲斐もあり、巨大化してから何とか“敵”を倒した。


そして、その夜は近くのスナックで
反省会だ。
“ぴんく”はこういう時こそ来てほしいが
“くろ”と別のところへ飲みに行ったと聞いた。
まあ、いろいろあるんだろ。リーダーとしては、ぐっと我慢の時だ。
おれは“司令してくれる人”からのおごりということで
久しぶりに結構飲んだ。でも、予算内だ!それは考えてるし、
大丈夫!
どこが反省会なのかと言われそうだが
こういうのは“飲みニケーション”と言って・・・。
やめとこう。
そしておれはその夜、こんな夢を見た。
“われわれは、ドリーム・タイマーズ!!”
眠った気がしなかった。



完。

小説「ドリーム・タイマーズ」その3

2012-10-13 12:23:02 | 小説
なんつって言ってる間に“敵”は巨大化しやがった。
早くしないと、ふみつぶされる。
早くこっちも“ロボット”にのらないと。
でも、“あお”が言ってくれたが、“ロボ”は修理中だと言う。
仕方がないので、ケータイで修理してくれている工場へと
連絡した。
「今、仕上がったよ!おまっとさん!」
やれやれ、という間はない。
おれたちは“ロボ”が来るまでの3時間、
“敵”にふみつぶされないよう、“敵”が街の方にいかないよう
うまいこと誘導した。

小説「ドリーム・タイマーズ」その2

2012-10-12 18:45:48 | 小説
そんなこんなでコドモのケンカみたいなことを
コドモたちの憧れであるはずのいいオトナたちがしているのだから、
“敵”とやらが来た時、あわてふためく。
おれたちに“司令してくれる人”が、
「敵がきたぞ!やっつけろ!」
と、だけしか言わないので
そんな司令だけで、どう動いていいか分からないが、
とりあえずテキトーに動く、と言っても
“敵”は戦う場所を選ばないから、こっちが誘導して
あげないといけない。面倒だが“敵”だしな、
しかたがないか。
さて、戦う場所に移動してから、おれは“きいろ”に
言った。
「お前が行け!」
そう、おれは一応リーダー、“あか”なのだ。
と言っても“服”がちょっと黒ずんでいるが。
まあ、“司令してくれる人の次にえらい”ってことだしな!
いやいや、調子のっちゃいけねえ、ワリィワリィ。