2011年2月11日、遂にエジプトは30年間にわたるムバラク独裁政権から解放された。
今後エジプトはどう変わってゆくのだろうか。 また別の独裁政権が始まるのか、それとも真の民主主義を勝ち取るのか。
「民主主義を勝ち取る (gain democracy)」 この表現が正しいのかはよくわからない。 そもそも民主主義とはなんなのだろう?
先日、上海の学生がうちの大学に訪問し、在学生と討論をする機会があったので参加した。
日常生活、文化から政治まで様々なテーマについてを英語で討論し合ったが、こんなことを言う日本人学生がいた。
「日本は自由な国だとは思えない。マスコミが強大な力を持ちすぎて、人々はマスコミに踊らされ動かされている。
政治家、特に首相は絶好のネタ(批判の的)で、常に貶められる。 金を稼ぐために。
そう考えると、マスコミが統制され、首相が尊敬されている中国はある意味羨ましい。」
この人は日本人と中国人の政治体制に対する考え方の違いを客観的に指摘していて、感心させられた。
日本では、政治家は何かすると批判され(究極は何かしゃべっただけで)、人々は不信感を持ち、非常に行動しづらい感じを受ける。
一方中国は、基本的に独裁政権なので発展に向かって政府はやりたいことをやれる。だが邪魔者は排除される、言論も統制される。
どっちも一長一短。 どっちの方がベターとかはそれこそ人それぞれだと自分は思う。
エジプトは今後どのような政治体制を選択するのか。 エジプト人にとってのベストな政治が選ばれることを切に願う。
それが今後、中東全体を動かし、さらには世界情勢を変えることになるだろうから。
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Democracy is the worst form of government except all those others that have been tried from time to time.
-Sir Winston Churchill
民主主義というのは最悪の政治形態だ、過去にわたって試されてきた他の全ての政治形態を除いたらね。
-ウィンストン・チャーチル