周期性四肢運動障害とむずむず脚の話

睡眠障害の一つ、周期性四肢運動障害とむずむず脚症候群患者の体験談を中心に、、、

どんな症状?どんな病気?

2010-07-12 23:40:14 | 経験した症状
今から思いおこせば、この病気の症状の始まりをはっきりと自分で認識できる時期から、確定診断がついて、薬により症状を抑えることができるようになるまで、2年以上かかった。その間は、思い出したくもないほどの苦しい状況だった。

どんな病気なのか、そして症状は?
GoogleYahoogooなどの検索サイトで「周期性四肢運動障害」や「睡眠時ミオクローヌス」をキーワードに検索を行うと色々な情報が得られる。

自分なりのまとめ(別のブログから転載)

 簡単に言うと:
 睡眠障害の一種。睡眠中に手足の筋肉が周期的に不随意運動を行い、手足の指が動いたり、足をけり出すような動きをしたりする。これが、非常に頻繁に起きる。1時間に何十回という頻度である。あとで、私の検査データを見てほしい。大きく動くだけでなく、たとえばフクラハギの筋肉の中で小さな痙攣をしているような状態とかもあるようだ。腕がビクンと動くこともあるそうだ(本人は、眠っているつもりだからわからない)
 眠っている間に、手足が勝手に周期的に動いて起きる睡眠障害=(睡眠時)周期性四肢運動障害。
専門用語で不随意運動をミオクローヌス運動とも言うらしい。眠っている時に不随意運動が原因となって引き起こされる症状の集まり=睡眠時ミオクローヌス症候群。
【補足:最近は周期性四肢運動障害と呼ぶことが多いらしい。ミオクローヌスてんかんという病気もあり、後述のように対処療法薬として抗てんかん薬の一種が使われることがあるため、両者の混同を避ける意味があるらしい。】

 それで:
 一応、外見上は眠っている。家人はそう言う。いびきをかいてよく寝てるように見えるという。しかし、手足と脳みそは神経で繋がっているため、勝手に動いている筋肉の動きが、神経を伝わって脳みそに伝達されている【ここは内容が医学的に正しいのかどうかは解らない】。
 眠っている時に一晩中、手足を軽く揺すられたり引っ張られてたりされているようなものと考えるのが良いかもしれない。
 朝、家人が先に起きたとき、布団の中からはみ出した足の指が、5本バラバラに、意識して動かせと言われたら絶対にできないような非常に複雑な動きをしていると言う。
 起き上がるとフクラハギあたりが妙に疲れている。

 それだけか:
 一番ひどいときには、日中起きている時は、モモとフクラハギの筋肉の深いところに疼痛(深部疼痛)があった。深い部分の一筋だけが攣っている感じである。また、二の腕の外側がヒクヒクすることを意識したこともある。
(今でも、時たまそうなることがある。だが、私の場合は、眠りにつける。ただ、数日続くと、日中の活力が多少落ちたり、疲れ気味だったり、手足が筋肉痛になっていたりする)

 そうすると:
 当たり前だが、そんな刺激を脳みそが一晩中受けていて熟眠できるわけがない。私の場合は、ちょっとしたことで目が覚める状態が続いた。30分とか1時間おきに目が覚める。
 それが何ヶ月も続くと想像してみて欲しい。まず、睡眠が中断するということに悩むようになる。非常に悩む。メンタル面でのバランスが、抑うつ的に傾いてしまうほど悩む。
 
まさか、寝ている間にそんなことが起きていて、脳みそは寝ていないなんて、、、

 慢性的な極度の睡眠不足状態。7時間寝たはず。だが、朝から何となく気分が悪い、すっきりしない。何回かの睡眠中断経て出勤のため起きる時間となる。徹夜して短時間の仮眠を取った後のようで、頭も少しはすっきりしてる。だけど長くは続かない。

 通勤のクルマを運転中に突如強い眠気に襲われる。
 日中、突発的な耐え難い眠気を感じる。
 パソコンで文書作成していたのだが、読み返してみると数行、まったく意味不明の暗号のような部分がある。
 ハッと気がつくと一瞬眠り込んでいたようだ。
 トイレの洋式便器に腰掛けて、気がついたら30分経っていた。
 頭がしびれたような感じ。考えがまとまらない。
 思考に切れがない。当然、仕事も捗らない。
 ストレスによるウツ、抑うつを疑われ精神神経科・心療内科を紹介され、抗うつ薬や睡眠薬の処方を受けたりする。それでも、一向に睡眠中断(途中覚醒)は、改善されず、診断書により月単位で会社を休めというようなことになった。睡眠薬の数と種類は増え「普通ならば、半日はぶっ倒れて眠り続けるぐらいの量の長時間作用型の睡眠導入剤なんだけど、それでも眠れませんか?」と医者が言う。
 

 日中傾眠など外面上の症状は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に似ている。
 そう、2003年に、山陽新幹線の運転士が居眠り事故を起こして、有名になったあれ。これは、睡眠時の呼吸停止による低酸素状態や、それによる睡眠の妨げによるもの。
 実は、私の場合、極度の睡眠不足状態で、体も余り動かせないし、会社を休んで家にいたりしたこともあり、だいぶ体重が増加してしまった。そうしたら、寝ている間に、息が止まっていることがあると家人が言い出した。それで、インターネット検索をしていくと、色々な睡眠障害があるということや、睡眠障害専門医と医療機関の存在、病気を的確に発見する睡眠検査などがあるということがわかった。
 2001年の夏に、病院を訪ねて受診。検査の結果、周期性四肢運動障害による不眠ということが解った。

 周期性四肢運動障害の患者は、多くの割合でレストレスレッグ症候群も併発しているらしい。症状を勉強してみて、ああ、俺もそうだなと自覚をした。RLSは、その名の通り、寝ようとすると下肢がむずむずする感じがする(人によっては沢山の虫がはいずっている様な感じ)、火照るような感じ、それで入眠できない。熟睡できないという。私自身は、それで寝付けないと言うことはない。寝ているときよりも、日中、デスクワークなどでじっとしていると、フクラハギがむずむずしていることが良くある。

 どうやって診断する:
 それは、ドクターがする。問題は、そのドクターを選ばねばならないということ。最近は、レストレスレッグ症候群、むずむず足症候群、周期性四肢運動障害、睡眠時ミオクローヌス症候群という病名も、だいぶ広まってきている。それでも、お医者さんの中でも、具体的にご存じない先生が大分いらっしゃる。
 ( 「お医者の反応」という項目を後で書いてみるつもりである。)

 ドクターの判断材料の一つとして検査がある。 終夜睡眠ポリグラフという検査をすると、定量的な数値として異常か正常かという情報が得られる。この検査は、睡眠中の脳波、心電図、手足の筋電図、呼吸、呼吸に使う筋肉の動き、血中酸素濃度などを一晩の睡眠中連続して記録し解析を行うもの。体のあちこちに電極やセンサーをを付けられ、こんなんで寝れるのかと思うが、寝れてしまうものだ。あの有名な睡眠時無呼吸症候群(SAS)も同じ検査をする。
 
 私の検査データを、別途掲載した。

 原因:
 原因は不明。原因が判らないから根治療法はない。十数年前までは、そもそも医療行為の対象となる病気・疾患として分類、認知されていなかったとのこと。対処療法薬も判らない時代、、、、、悲惨だと思う。

 原因は不明と書いた。5年前、診断のついた頃、色々と調べてみても、原因は不明という情報しか得られなかった。
 最近になって、脳内の鉄イオン濃度と関連があるという説があるということを知った。ただ、現状はそれを直接治療に生かす段階には、至っていないようだ。
 情報収集してみた結果は、別途掲載するつもりでまとめている。

 治療:
 周期性四肢運動障害やレストレスレッグ症候群に効能がある療法薬として認可・承認された薬は今の日本にはない。専門家の研究・臨床での経験により、ドーパミン誘導体・ドーパミン受容体作用薬(パーキンソン病治療薬)や一部のてんかん治療薬に症状を抑えて、睡眠状態を改善できる効果があることが解っている。いま、パーキンソン病治療薬として実績のある薬を、レストレスレッグ症候群の治療薬として保険適用拡大するため治験が行われている。本年2006年のうちには、厚生労働省から保険薬としての認可が下りそうだとの話を聞いた。
【誤解の無いように付記する。睡眠中の手足の動きを抑える目的で、パーキンソン病治療薬やてんかんの薬が処方されるが、病気としての本態は全く別ものだとのことである】

 どうなった:
 確定診断がついて、マドパー錠(ドーパミン誘導体)を1日1回、夕食後に飲むことになった。
 初めて飲んだ夜、朝まで6時間連続して途中覚醒なく眠ることができた。手足の動きを抑えるだけの効果しかないが、それでも十分。
 また、季節の変わり目などに、一寸調子が悪いかなと感じることもある。昼間のむずむず感や、足の筋肉の引きつり感、足先のちりちりするような冷感があったり、睡眠不満足感が数日~1週間ぐらい続くこともあるが、大きく生活の質を損なうことはなくコントロール可能な状態が続いている。
 ある意味、日中の生活の質は、睡眠障害となる前よりも良いかもしれない。

 ただ、人生は少しだけ変わったかなと思うこともある。

参考URL
 厚生労働省のページなら、私も納税者であるしリンクを張っても問題は少ないだろう。
 睡眠障害について
このページの親ページ健康づくりのための睡眠指針検討会報告書も睡眠衛生という観点からよい資料かもしれない。

 また、日本睡眠学会には、学会認定専門医などがある。

 そのほか、患者の立場からの情報発信として、むずむず足症候群に主眼を置いたページがある。

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5 コメント

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私も (ミィー)
2008-07-05 02:02:13
症状を
見ていたら全く同じなのでビックリしました
凄く悩んでいます
私は26歳になる女性ですが、まだ結婚をしていません。当然子供もいませんが、これからの私の夢でもあります
診断を受けて持病となったときが怖いです。
薬の副作用はどうなのでしょうかね
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そして僕もです (りょう)
2008-08-31 00:41:11
初めまして、こんばんわ、、、ぼくは眠れないと思った瞬間にRLSが来ました、もう2年経ちます、足はほとんど治まってきましたが、首筋の蟻走感、横隔膜+足+ふくらはぎの裏などにピクピクミオクローヌスがあります、腕の疼痛もあります、、、僕は症状の記録を付けました、18時~夜にかけて大体悪化します、今度petがある大学病院に行って黒質など診てもらいます、どの文献が信憑性があるのか、解らないけれど
漢方など東洋医学にも賭けてみます、そしてぼくはシャワーを浴びると軽減します。。。
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もしかして・・ (のりを)
2009-06-16 15:18:52
私も足がむずむず
足の指が

足首を回したくなるパキパキなる

とくにイライラすると

朝起きた時など

ほっておいたら

ダメなのかな?
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先ほど・・ (のりを)
2009-06-16 15:56:29
先ほどコメント
出させて頂きました
のりお(女)です。

今たくさんの方
足むずむずに


なっていますと


今日のお昼テレビで放送していましたね。


私アメーバブログのりお部屋で


新宿の母今日の
メッセージは


で出させて頂いてます。


初心者ですがよ
ろしくお願いします。
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Unknown (つき)
2009-11-09 13:21:01
 もう長いことブログを更新されていないようなのでお目につくことがないかもしれませんが、もしご覧になったら返答いただけたらありがたいです。
 私の母のことですが、三年くらい前に睡眠中に足の指が動いていることに気づきました。だいたい10~20秒間隔で一時間くらいみていましたがずっと動いていました。
いろいろ調べて周期性四肢運動障害なのではないかと思いましたが、これまでの経験から医者に対する不信感が強く、母が高齢のこともあって診察には行っていませんでしたが、最近は常に頭がくらくらすると訴え、倦怠感がひどく、記憶力と認識力が著しく低下しています。高齢なだけでなくこの病気も大きく関わっているのではないかと思います。
 診察を受けて薬を処方されたら少しは症状が改善されるのでしょうか?東京在住ですが病院はどちらが良いでしょうか?
 
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