【DATA】
2004年4月16日 @ル テアトル銀座
上演:ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)
演出:グレゴリー・ドーラン
購入グッズ:プログラム(写真)
【COMMENTS】
今回は番外編でシェイクスピア劇のレポートです。
短大時代に吹奏楽団でオセローを演奏することから、曲の研究のためにロイヤル・ナショナル・シアター(RNT)版を観に行ったのがこの作品との出会いでした。そのときは字幕も音声案内もなく、かなりわけのわからない状態でした (因みに学生専用のジーンズシートで、2,000円くらいで最後列の座席でした。)
その後、大学で毎時シェイクスピアの作品を鑑賞する授業を取り、シェイクスピア作品全体とオセローという作品に対する理解を深め、もう一度見たいと思っていました。
そして、その機会がやってきたのです しかも、なんと英国で最も権威のあるRSC(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)による上演とのこと!こりゃあ見逃す手はないと急いで予約してみると、前から2列目のど真ん中という素晴らしい席が取れました
今回の公演の目玉は二つありました。
一つは主演のセロー・マーク・カ・ヌクーベがアフリカ出身の役者であるということ。
オセローがムーア人(=モロッコから来た人々)であることを考えたらまさに適役 妻デズデモーナとキャシオーとの仲を疑い発狂するシーンなどは、かなり迫力がありました。終演後はシャツが汗でぐっしょり濡れていたのがとても印象的でした。
もう一つの目玉は、名俳優サー・アントニー・シャーが悲劇の元凶イアーゴー役を演じるということ。
これまで数々のシェイクスピア作品で悪役を演じてきたシャーのイアーゴーは、今まで見てきた中で一番迫力があり、真実味のあるイアーゴーでした。因みに私が今まで見てきたシェイクスピア作品の悪役のベスト(ワースト?)3は、このシャーのイアーゴーと、映画版「リチャード3世」のイアン・マッケラン(今では指輪物語のガンダルフ役で有名)と、映画「タイタス」のアンソニー・ホプキンス(ミートパイのシーンでの微笑みはかなり怖かった)です。
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