起業したい人のための入門セミナー、なるものに参加してみた。
会社を辞めて起業するにはどのような準備が必要か、どのような段取りで進めるか、などを簡単に解説してくれるセミナーである。
起業したい、という明確な意思があるわけではない。今の状況を打破するための一つの選択肢として、「起業」を意識している、という程度だ。
しかしセミナーを聴講しながら、以前より漠然と感じていたことがはっきりと形に、というより言葉となって内面に浮き上がってきた。
自分は「いくじなし」である。
起業することで、結果的に負け組へ転落すること、貯蓄が無くなること、金銭的な余裕がなくなり貧しい生活を余儀なくされること、それら全てが怖い。
本が買えない生活。旅行に行けない生活。映画にも美術館にも行けない生活。ファストフード以外のまともな外食もできない生活。
そうなるくらいなら、負け組に片足を突っ込んではいるがそこで何とかこらえ、豊かではないがそこそこに食え、収入の僅かでも趣味につぎ込めるサラリーマン生活を維持した方がよいのではないか、との思いがつきまとう。
故児玉清氏が、なぜそんなに本を読むのかと訊かれ、「自分はいくじなしだから。冒険できない自分は、本の中に冒険を求めているのだろう。」と答えていた。
「いくじなし」に善し悪しがあるとすれば、児玉氏のそれは善いいくじなしであり、自分のはその逆だ。
野卑ないくじなし。俗人のいくじなし。
これを打ち砕かなければ、残りの半生、惨めな思いを抱えて生きていくことになりそうだ。
打ち砕けるだろうか。もっと強くなれるだろうか。
会社を辞めて起業するにはどのような準備が必要か、どのような段取りで進めるか、などを簡単に解説してくれるセミナーである。
起業したい、という明確な意思があるわけではない。今の状況を打破するための一つの選択肢として、「起業」を意識している、という程度だ。
しかしセミナーを聴講しながら、以前より漠然と感じていたことがはっきりと形に、というより言葉となって内面に浮き上がってきた。
自分は「いくじなし」である。
起業することで、結果的に負け組へ転落すること、貯蓄が無くなること、金銭的な余裕がなくなり貧しい生活を余儀なくされること、それら全てが怖い。
本が買えない生活。旅行に行けない生活。映画にも美術館にも行けない生活。ファストフード以外のまともな外食もできない生活。
そうなるくらいなら、負け組に片足を突っ込んではいるがそこで何とかこらえ、豊かではないがそこそこに食え、収入の僅かでも趣味につぎ込めるサラリーマン生活を維持した方がよいのではないか、との思いがつきまとう。
故児玉清氏が、なぜそんなに本を読むのかと訊かれ、「自分はいくじなしだから。冒険できない自分は、本の中に冒険を求めているのだろう。」と答えていた。
「いくじなし」に善し悪しがあるとすれば、児玉氏のそれは善いいくじなしであり、自分のはその逆だ。
野卑ないくじなし。俗人のいくじなし。
これを打ち砕かなければ、残りの半生、惨めな思いを抱えて生きていくことになりそうだ。
打ち砕けるだろうか。もっと強くなれるだろうか。