ブライアン・フリーマントル著「シャーロック・ホームズの息子」 新潮文庫
古書店で、上下巻揃いで見つけた。
なんと、あのフリーマントルがホームズ物のパスティーシュを書いていたとは。
これまであまりまともなパスティーシュに出会っていないので、中途半端ではあっても一応のシャーロキアンとして、少々警戒。しかし警戒しつつも“フリーマントル”の看板に取り込まれてしまう自分も情けない。
スパイ物としては、なかなかの読み応えである。
なぜシャーロック・ホームズに息子がいるのか、という理由もその筋立ても、不自然ではない。
ただ、ホームズ、ワトソン、兄のマイクロフトのそれぞれの持つ魅力的な人柄は、本作では薄められており、さらに息子の人柄ももうひとつ惹きつけられるものがなく、やや物足りない感じが否めない。
しかも、「セバスチャン」はクララの家の執事、という印象がどうしても拭えず、、、
古書店で、上下巻揃いで見つけた。
なんと、あのフリーマントルがホームズ物のパスティーシュを書いていたとは。
これまであまりまともなパスティーシュに出会っていないので、中途半端ではあっても一応のシャーロキアンとして、少々警戒。しかし警戒しつつも“フリーマントル”の看板に取り込まれてしまう自分も情けない。
スパイ物としては、なかなかの読み応えである。
なぜシャーロック・ホームズに息子がいるのか、という理由もその筋立ても、不自然ではない。
ただ、ホームズ、ワトソン、兄のマイクロフトのそれぞれの持つ魅力的な人柄は、本作では薄められており、さらに息子の人柄ももうひとつ惹きつけられるものがなく、やや物足りない感じが否めない。
しかも、「セバスチャン」はクララの家の執事、という印象がどうしても拭えず、、、
