桜庭一樹著「赤朽葉家の伝説」 創元推理文庫
鳥取の旧家の女三代記、という触れ込みから、勝手に明治とかの古い時代の話だと思い込んでいた。
読み始めて、あれ?なんだ戦後から始まっているじゃないか、と、少々拍子抜け。
万葉は自分の母くらいの年齢で、毛鞠がほぼ自分と同世代。ならば語り手は今時の若造か。なんて少々鼻白んで読み進めていたら、激しくがつんとやられた。
いや、これはすごい。読み始めたら止められないし、最後の最後でなにやら気持ちが高揚して、不覚にも涙ぐんでしまったぞ。
「私の男」も良かったが、こちらの方が先に直木賞を受賞してもおかしくなかったはず。
鳥取の旧家の女三代記、という触れ込みから、勝手に明治とかの古い時代の話だと思い込んでいた。
読み始めて、あれ?なんだ戦後から始まっているじゃないか、と、少々拍子抜け。
万葉は自分の母くらいの年齢で、毛鞠がほぼ自分と同世代。ならば語り手は今時の若造か。なんて少々鼻白んで読み進めていたら、激しくがつんとやられた。
いや、これはすごい。読み始めたら止められないし、最後の最後でなにやら気持ちが高揚して、不覚にも涙ぐんでしまったぞ。
「私の男」も良かったが、こちらの方が先に直木賞を受賞してもおかしくなかったはず。