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かものはし通信

他是不有吾

「『あの人はできる』と思われる人の91のルール」

2011-02-15 22:52:57 | 
浜口直太著「『あの人はできる』と思われる人の91のルール」 PHP文庫

この人の著書は本当に良いことが書いてあるのに、どうも中身の無さそうな軽いタイトルのものが多い。この方が売れる、と編集者に押し切られて、不本意なタイトルを強いられているのではなかろうか。
これもそんな一冊だ。

「仕事は戦い。職場は道場。一歩外に出ればそこは戦場。」
転職したての今の自分には、職場も戦場。弱き自分を律し、仕事に打ち込み且つ人間関係を築くべし。
本著は自分を叱咤激励してくれる、貴重な一冊となるだろう。
そしてそれを根っこで支えるのは、佐々木常夫氏の「それでもなお」の精神だ。

「素直な心になるために」

2011-02-14 22:32:36 | 
松下幸之助「素直な心になるために」 PHP文庫

つくづく自分は、素直でないと思う。素直になれと言われても、そうした途端に悪意のある奴につけ込まれて、酷い目に遭うのではないかと尻込みしてしまう。正直者が馬鹿を見る時代、自分自身は人を欺したりは絶対したくないが、欺されるのもまっぴらだ。

こんな自分でも、素直になれるだろうか?
本著で少しヒントがもらえたかもしれない。ただ、その道のりは遠い。

「トリックスターから、空へ」

2011-02-11 09:43:27 | 
太田光著「トリックスターから、空へ」 新潮文庫

「マボロシの鳥」が予想以上に良かったので、彼の思想にもう少し触れたくて、読んでみた。
イラクで人質になってしまった人たちへの世間とマスコミのバッシングや政治家たちの心ない対応に、当時とても腹を立てていた自分を思い出した。あの頃、その怒りをうまく言葉にできない自分の不甲斐なさにも、腹を立てていた。
本著を読み、そうだ、そういうふうに言いたかったんだ、と、今さらながら胸のつかえが取れた気がする。
改憲論が幅を効かす昨今、被爆二世としての自分の立ち位置を探しているが、太田氏の思想はそんな今の揺れ動いている自分の支えになるだろう。

そういえば、もう10数年前になるか。会社の同僚が「爆笑問題、嫌い。どこが面白いんか、さっぱり分からん。」と。
そいつは本も新聞も読まないような人間だったから、そりゃあんた、分からんだろうな、と密かに納得したこともあったな。

「働く君に贈る25の言葉」

2011-02-01 08:23:24 | 
佐々木常夫著「働く君に贈る25の言葉」 WAVE出版

40代後半になって、これを読んでいる自分もおかしなもんだが、自分のこれまでの社会人としての足跡を振り返り、足りなかったところを反省しつつ、こんなことが言える大人になりたいと、今からでも遅くはないぞと、決意を新たにしたのだった。
「それでもなお」、心に染み入る言葉だ。忘れないでいたい。