胃がんとお付き合いしましょ

還暦をすぎて癌適齢期なんてあるか解りませんがやっぱり心配、胃がん日記を書きます。アドバイスお願いします

入院から退院まで・帰って来ました

2006-12-28 17:27:45 | Weblog
12月5日に入院し退院は12月25日延べ3週間でした。
終わってしまえば、短い期間でしたがその間の苦楽と新しくわかったことなど、3週間分投稿します。
●12月5日入院
入院予定日が少し早まってしまいました。原因は事前検査での血糖値と「HbA1c」の値が悪かったことで、早めに入院加療の目的です。血糖値が高いのはもうかれこれ20年近くになるが、何とかだましだまし今まで来ました。今回入院と胃の摘出手術予定になり、「今のうちうんと美味しいもの食べておこう」特別出費覚悟で3週間ほど前から美味しいもの=高カロリーな物をたらふく食べたのが主原因と思われる。まったくいじましいやつだ。1日3回血糖値が150を超えたら即インスリン注射。退院までに、10回以上インスリン注射されたのを記憶しています。新しい病棟でもあり環境はとても良い
●手術日までのあれこれ
手術前まだまだ検査は続く、血液検査、大腸内視鏡(前回のCT検査で大腸にバリュウムが残っていた)日に3回の血糖値、血圧、体温測定。無理もないです、この沢山のdetaはパソコン処理でビジュアル化。2,3、データの中での心配項目があったようですが、手術GO!!
●今回の手術前の説明(12月8日)
今回の手術に関しての手術前最終説明がありました。神さんと二人で神妙に
・胃の全摘出か/一部を残すか?????
先生から再発に関する数字データの提示がありました。これが判断基準となる数字なんだな
「胃を一部残した時の再発率」3年後⇒2% 5年後⇒3% 10年後⇒10%、全摘出の場合は私の場合の予想は10年後の生存率98%だそうです。もし自分で決めなくてはならないのなら、「全摘出」!先生も同様の意見で、これですっきり観念しました。私の場合は胃がんの発症場所にもよるが、胃の中に複数の場所に癌が見つかっていることもあり先生の意見は、やはり、「全摘出」だそうで、やはり数字は説得力があります。この中であれこれ手術によるリスク説明があり、深く追求すると手術が恐ろしくなりますので、確率の数字のみ流し目で!!!先生から「胃がんガイドライン解説」書籍購入勧められる。
◆◆◆
コラム・・・12月8日毎日新聞記事に「がん難民」の記事が掲載されていた、大筋は自分の癌の病状が自分自身で把握されておらず、今後どのような治療が最適なのか、適切な処置、治療の方法を求めて病院を捜し求めている・・の様な内容であった。現時点自分が納得した状態であり何の不安もないのは幸せなのかもしれない。後は先生の執刀に委ね、自分自身が「治る」と言う強い意志を持つのみと考える。
◆◆◆

手術前日午後から絶食下剤・・その前に寿司を隠れて食べた「もう当分食べられないから」やっぱり私は意地汚い・・・か
●12月11日手術
思いのほか落ち着き払っていて洒落なんか頭によぎる自分に自分が驚く。手術着に着替え、手術室へ家族がエレベーターまで付き添いなんとなく寂しい気分になる。コロコロと移動する音と共に天井がスーと動いて別世界に行くような感じがふと頭をよぎる。普段は見られない手術室がいくつもズラリとあり、この病院の大きさが、ここで解る。手術台に移動し体を海老のように曲げ脊椎の硬膜麻酔が始まった。周りのスタッフがオーバーなくらいの優しい言葉で声をかけてくれている「いよいよ手術が始まるんだ」と感じた。でもまだまだほとんど平常心+少しの興奮でいる自分自信を感じていました。・・・・・何分かあと、あっと言う間に麻酔により意識がなくなっていました。


●手術後
何時間か経過して目が覚めた。いとこが心配して見舞いに来てくれていた。まだ麻酔が効いているようで、特に痛いところなどはなく、いとことしばらく会話。その日はあまり記憶がないまま過ぎてしまったような気がする。
・手術後の痛み・・痛みのピークは手術後24時間から48時間くらいの間がもっとも痛みが激しかった。体を動かす、咳払いをする。そのたびに電撃の様な激痛がはしる。主に傷口がもっとも傷み耐え難い。途中で痛みに耐えかねて追加の鎮痛剤を投入してもらいました。その後食事後などに腹に軽い鈍痛は感ぜられるが、すくなからず内臓の場所も変化しているはずですから、何もないことは考えにくい。
・食事・・・水分は4日間、食事は6日間とれず点滴のみ。待ち焦がれていた術後初めての水分や、食事(と言っても始めはほとんど水分同様のおもゆなど)は感激ものでした。やはり自分の口から摂取するのが本来だ、今まであまり意識していなかったことが、ありがたく思える。

・食事のこと・・・この手術後のキーポイントは食事のようだ。何しろ胃がまったくなくなってしまったのだから、いきなり腸なので腸もさぞびっくりしているのではないでしょうか。食べ物の種類についても、好ましいもの、避けたい物などいろいろ指導をうける。「少量ずつ、良く噛んでゆっくりと」がキーポイントのようだ。それにしても気になるのは「お酒が飲めるか?」テストの結果ぼちぼちいけそうなので一安心(懲りない男!!)
・看護師さん・・・職業であるとは言え頭が下がる。真夜中などに苦痛を訴えるのは看護師さんしかいない。結構な激務であることがわかる。ありがとうございました。
●今回の入院で・・・手術後の結果
今回胃の全摘出と胆嚢の摘出手術をしました。術後の胃には正確には3ケの初期の癌が発見され、2つは表面の粘膜層もう1つはその下の粘膜層で、初期の段階の癌と説明があり、結果的には全摘出は正解であった旨確認できました。またリンパ節の病理検査の結果転移も認められず、「よい結果でした」と主治医の先生からお話があり、自分も納得した結果だと思えます。
●12月25日 退院
これから胃袋がなくなった体をいたわりつつ、「今まで以上の生活が出来る様、がんばってみよう」これで癌とはさっぱりおさらば出来たかどうかは、数年後かそれ以上か?今は解りません。「毎日を一生懸命生きよう」これが今のところの結論です。入院中、皆様にお世話になりありがとうございました。

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5 コメント

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Unknown (itigodaifuku_252000)
2006-12-30 22:23:57
じっちゃん。ほんとに手術、ご苦労様!でした。手術の傷跡、痛々しいですね。手術後直ぐの状況がリアルに書かれてて、その想像を絶する痛み!
こちらにまで伝わります。

病院も大きな感じを受け、ご親切にして頂いて
ほんとに良かったですね。

助けて頂いた お命、大事にされて下さい!
臓器が2つ無くなった訳ですから
これからが、大事ですよ。

色んな制限が生じて、お辛いでしょうが
頑張って 乗り切って下さい。
それが 幸せにつながります。

※しかし、じっちゃん 意外と良い体してるね(笑)
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おめでとう ()
2007-01-01 11:39:02
あけましておめでとう!!
そして 退院おめでとう!!
でもお正月から、いきなり美味しいものばかり食べないようにネ..
そうそう うりさんも気が落ち着いたら帰って来るように云ってましたョ
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少しずつ良くなられてますか~ (itigodaifuku_252000)
2007-01-10 20:23:36
寒さが身に凍みるこの頃ですね。

どうですか?じっちゃん、体調 お食事など

少しずつ 戻られてますか?

先日は、ご訪問有難うございました

大手術でしたから、気長に体をいたわって下さいね。
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Unknown (うり)
2007-01-15 00:02:28
この頃はいかが??かな?
あんまり無理をせぬように..ね
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みなさんありがとうございます (じっちゃん)
2007-01-15 04:33:54
ご心配かけました。だんだんに回復してきています。今はこちらはとても寒く冬ごもりを決め込んでいます。暖かくなって虫も穴から出てくる頃は私も元気に穴から飛び出したいと思っています。
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