☆つる姫の星の燈火☆

#123 写真

父の話はまだまだ続きます^^

父は写真館を営んで、スタジオで沢山の記念写真を撮影していましたが、照明の加減とか、露出の設定?とか?の試し撮りに私をモデルにすることもありました。

広いスタジオの椅子にちょこんと座らされた私。

それはいつも仕事で忙しく、ご飯の時くらいしか関われない父との特別な時間でした。

スタジオに呼ばれた時の、ときめきのようなものを覚えています。

父は、たまに家族写真を撮ってくれました。

4歳位の私、リンゴみたいな丸くて、白黒でみても赤いほっぺ。

この顔は、目以外は孫娘に似ている気がします。

父はこの時30歳、母は26歳位です。

母のおなかに弟がいた頃だったようです。

これは、セルフタイマーじゃなくて、父が手元で、レリーズ(カメラにつながった手動のリモコン)でシャッターを切っています。

カメラは、蛇腹式のパールと呼ばれるもの。

カメラに黒い布をかけ、それを被ってピントを合わせていました。

その光景、昔の方なら見覚えがあるかと思います。

フィルムは大きな一枚ものでした。

現像したネガを、修正鉛筆で修正する父の横顔はとても真剣で、今もその姿は脳裏に焼き付いています。

 

私は、この時の自分と母の服の色をなんとなく覚えていますが、父のは覚えていません。

ただ、父は茶色が似合う人でした。

この写真、絵にしてみよう、って思いつきました。

顔は似ないので、デフォルメという名のごまかしで(爆)

 

父の事ばかり続きますが、生まれてきてよかったと思う事が、いまだに出来ない私の心の中で、何かが変わりつつあるような気がします。

おじいちゃんやおばあちゃんが亡くなった時、マイケルやロッキーが亡くなった時と、違う意識が湧いてくる。

命をいただくというのは、素晴らしいチャンスなんだなって、そんな風に思える。

だから、もっともっと父の事を思い出してみようと思っています。

後戻りできない過去を振り返ることは、前に進むことだから。

前を向いた方が歩きやすいし。

 

ご訪問いただきありがとうございます。

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最近の「フォト&エッセイ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事