バブルの恩恵
今日も暑いですね 東の空に、神さまがめざしを焼いているような、もくもくのあかい雲。 からすも、カァ~と鳴かないで、アツッ!と短く鳴いておりますよ。 蝉の声が暑苦しさに、輪をか...
バブルとマイケルとわたし~夢~
バブル絶頂期に、不動産屋に勤めていた。 駅前のビルの2階の小さな事務所。 社員は、社長と私二人きりだった。 ...
バブルとマイケルとわたし~星のない空~
私は高校の時から親元を離れ、自炊をしながら学校に通っていた。 中学までの優等生は、一人暮らしの負担もあってか、なかったか 高校で見事に、落ちこぼれてしまった。 ...
バブルとマイケルとわたし~タネを蒔く~
通勤途中に横切る公園のベンチに 毎朝、赤い顔をして眠っているホームレスのおじさんがいた。 怖いし、汚いと思った。 そのうち、おじさんが居ないと心配するようになった。 いつの...
バブルとマイケルとわたし~マイケル登場~
幸いにも、宅建の試験の合格通知は確かに届いた。 めでたし。 年末は、お付き合いの飲み会の嵐。 ...
バブルとマイケルとわたし~黒い小さな悪魔~
真っ黒な悪魔は おれさまは、マイケルだと言う事に気づき おれさまが、この世で一番だと思っている。 ...
バブルとマイケルとわたし~漂流~
滅多に鳴らない、赤い電話の受話器を耳に押し当て 名を名乗らないで 「モシモシ」と小さく声を出す。 「もしもし、○...
バブルとマイケルとわたし~別れの予感~
また冬が来て、マイケルはすっかり大きくなった。 首に巻きついて眠ることもなくなり 自分の体重を気にしているはずはなかろうが 出窓から、お腹にジャンプしてくる事もなくなった。 ...
バブルとマイケルとわたし~夢の果実~
短大を卒業してなんとか就職できたが、希望した職業ではなかった。 仕事をやめて、留学して英語を学ぼうと思った時期があった。 そのために、必死でお金を貯めたが 最終的には親の強い...
つる姫のナイトメアー~7時24分のおんな~
カッカッカッカッ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 高音の聞き取りにくい私の耳に 今日も遠くから、地面を伝わって響いてく...