私の地球がまわる時

歩く事を続けていると、時々、本当に時々だけれど、どこまでも歩いて行けそうな日ってのがある。


今日の夕方はまさにそんな日だった。


最近、慌ただしく私の人生に現われ、僅か数日で駆け抜けて行った人がいた。

その人は何の恥じらいもなく私の事を『雲』みたいだねって言ってた。

どんどん形を変えながら流れていくから。
天気雨を降らせたり、雷を起こしたり、恵みの雨なんかも降らせるから。

なんだって。


私はその人がこんなに早くにどこかへ行くなんて思ってなかったけれど、その人の事は『風』みたいだと思ってた。


風はその空間の色を変える力を持っているから。
そして
風が吹くだけで私達の体感温度なんかも変わっちゃったりするから。


そしたら本当に風のように雲を通り抜け、形を変え、そして駆け足で吹き抜けていってしまった。


でも
良い風をありがとう。