第3部コンチェルトは男性3名とその指導者の先生という組み合わせ。
最初のFさん、3番目のIさんは共にS社の社員。S社では「ピアノの会」があって、趣味の域を脱したすごいピアニストが集まっている。Fさんはご本人そのまま、大変知的なモーツァルト、Iさんは仕事の会議中に構想を練ったという自作のカデンツァも披露してくれ会場を沸かせた。
指導者のK先生は生徒さんに挟まれた中で素敵な2楽章を聴かせて下さり、流石でした。そしてこの部のトリはプロのJAZZピアニスト・田中信正君。世の中的には「君」というのもナニな存在だけど、K先生との間でそう呼んできたのでごめんなさい(^^;
私はJAZZが好きで、レコードの時代からたくさん聴いているし、ライブにも行っている。
そうそうついこの間はテレビで小曽根真さんのモーツァルトも聴いた。で、そんな私が8/27、最初の指揮合わせの練習日に田中君の演奏を聴いて、ぐゎ~んとなってしまった。
本人は「練習してきます(^^ゞ」なんて感じですごく謙虚なんだけど、あれは、すごい。すごすぎると思った。
そして3日前のオケ合わせではオケのメンバーも多分、ぶっ飛んでいらしたと思う。そしてそして本番。音の粒がコロコロと気持ちよく転がり、なんとも言えないスピード感が爽快。さっきまで「緊張しちゃうー」とか言ってたのはウソだよねって言うくらい余裕でオケを翻弄し、客席を翻弄してくれる。
そしてそしてそして、いよいよカデンツァ!コンチェルトのカデンツァって元々はピアニストのアドリブで派手にいろいろな技巧を魅せるところなのだけど、普通の人は自分で作れないから誰かが作って出版されている楽譜を使用する。
が、勿論、田中君は正真正銘のアドリブ。
モーツアルトのフレーズがスイングし始めて、ブルースになり、ラグになり、グガングガンのフリージャズになり、また時代を遡って18世紀に帰って行った・・・
会場には拍手が鳴り響き、鳴り止まない。指揮者に促されて素顔に戻った田中君がちょっと恥ずかしそうに舞台へ上がる。カーテンコールの起きたステップステージも史上初でしょう。。。
当日は首から時計とストップウォッチをぶら下げて、分刻みの進行に神経を尖らせていた私なのに、彼のカデンツァ、いつまでも聴いていたくて心の叫びはもっともっと続けてーーー!でした。
終了後、来てくれた私の知り合いも皆、すごく感激してくれた。いつも辛口の友人Tさんも「グルダみたいね。すごい」
オケメンバーのトランペッターA・トカレフ氏は最初の合わせ以来、田中君を気に入ってくれて、本番終了後もステージを降りるとすぐに握手を求めにやってきた。
こうした感動にいつまでも浸っていられないのがスタッフの辛さ。次の部までの15分に舞台上を片付けなければならない。自分で指示しておきながら、忘れかけていた私が舞台を見ると、もはやスッキリ片付いている。オケマネのNさん、ヤマハスタッフさん、手早い仕事に感謝です。
最初のFさん、3番目のIさんは共にS社の社員。S社では「ピアノの会」があって、趣味の域を脱したすごいピアニストが集まっている。Fさんはご本人そのまま、大変知的なモーツァルト、Iさんは仕事の会議中に構想を練ったという自作のカデンツァも披露してくれ会場を沸かせた。
指導者のK先生は生徒さんに挟まれた中で素敵な2楽章を聴かせて下さり、流石でした。そしてこの部のトリはプロのJAZZピアニスト・田中信正君。世の中的には「君」というのもナニな存在だけど、K先生との間でそう呼んできたのでごめんなさい(^^;
私はJAZZが好きで、レコードの時代からたくさん聴いているし、ライブにも行っている。
そうそうついこの間はテレビで小曽根真さんのモーツァルトも聴いた。で、そんな私が8/27、最初の指揮合わせの練習日に田中君の演奏を聴いて、ぐゎ~んとなってしまった。
本人は「練習してきます(^^ゞ」なんて感じですごく謙虚なんだけど、あれは、すごい。すごすぎると思った。
そして3日前のオケ合わせではオケのメンバーも多分、ぶっ飛んでいらしたと思う。そしてそして本番。音の粒がコロコロと気持ちよく転がり、なんとも言えないスピード感が爽快。さっきまで「緊張しちゃうー」とか言ってたのはウソだよねって言うくらい余裕でオケを翻弄し、客席を翻弄してくれる。
そしてそしてそして、いよいよカデンツァ!コンチェルトのカデンツァって元々はピアニストのアドリブで派手にいろいろな技巧を魅せるところなのだけど、普通の人は自分で作れないから誰かが作って出版されている楽譜を使用する。
が、勿論、田中君は正真正銘のアドリブ。
モーツアルトのフレーズがスイングし始めて、ブルースになり、ラグになり、グガングガンのフリージャズになり、また時代を遡って18世紀に帰って行った・・・
会場には拍手が鳴り響き、鳴り止まない。指揮者に促されて素顔に戻った田中君がちょっと恥ずかしそうに舞台へ上がる。カーテンコールの起きたステップステージも史上初でしょう。。。
当日は首から時計とストップウォッチをぶら下げて、分刻みの進行に神経を尖らせていた私なのに、彼のカデンツァ、いつまでも聴いていたくて心の叫びはもっともっと続けてーーー!でした。
終了後、来てくれた私の知り合いも皆、すごく感激してくれた。いつも辛口の友人Tさんも「グルダみたいね。すごい」
オケメンバーのトランペッターA・トカレフ氏は最初の合わせ以来、田中君を気に入ってくれて、本番終了後もステージを降りるとすぐに握手を求めにやってきた。
こうした感動にいつまでも浸っていられないのがスタッフの辛さ。次の部までの15分に舞台上を片付けなければならない。自分で指示しておきながら、忘れかけていた私が舞台を見ると、もはやスッキリ片付いている。オケマネのNさん、ヤマハスタッフさん、手早い仕事に感謝です。
どうして アマチュアの人って こうして落ち着いて弾けるんだろう?
例えば我々プロは「ココは難しい!」ってフレーズが来るとフリーズ状態になっちゃうことが多い。速いパッセージで ついつい指がもつれたり音が飛んだり・・・
ところが彼らにはそれがない!!
心底音楽が好きで弾いているから 一個の音をも粗末にしない、聞き漏らさないからじゃないか?このテンポで弾かなくちゃというヘンな縛りもないんだろう?
なんか頭をが~~~んと殴られるたような気がしています。
PTNAコンペのグランミューズ部門はそんな人ばっかりで、いつも、音大生や音大卒業生はやりにくいよなーと思っています。
指のもつれは運動機能や筋力の問題もあるけれどメンタルな面も大きく影響していますものね。一言でごく簡単に言うと「集中力」のすごさかしらね。6部でリストのバラードを弾かれた方も、普通のお勤めの方のようでアマチュアですって。彼らの能力の高さには参ります。
湘南様の生徒さんのT君、F君なんかもそんな口じゃないですか?これから楽しみですね。